今日という日
今日はとある知的障害者施設のオンブズマン活動に行ってきた相談援助がしたくて社福を取った私その初の仕事と言えるほとんどボランティアのようなものでもあるけど……心身が疲れきっていて、しかも活動は遠方なので集中力に欠けた利用者さんの話が頭に入ってこないまずいなぁ……今日は初めてなので、ベテランの人に着いて話を聞いたがベテランさんは利用者さんとは古い付き合い話の仕方もざっくばらんだった福祉業界に足を突っ込んで数年の私にやれるのかな?社福を取ったとはいえ、私は素人同然だ少し不安を覚えた午後帰宅して、暑さと眠さとだるさと足の疲れですぐさま寝てしまったあとで郵便受けに手紙が届いていたのに気づいた介護福祉士国家試験受験に必要な、経験年数証明書の最後の一枚が届いたのだった派遣介護員だった私は何箇所もの施設と病院を巡ってきたその、一つ一つの証明が続々届き、その最後の一通だった別居・離婚騒動のさなかで私は介護員になって、ひとつずつ経験を積んでいったのだった自分の歩んできた道が、そこに示されているような気がした介護員になりたての頃を思い出すあのときも素人だったひとまわりも年下の介護福祉士に怒られながら、泣きながら仕事を覚えたそれでも私は利用者さんと心通わすことに癒しを感じていた今も同じ誰もが一から始めるあるいはゼロから始める新しい部屋に必要なものをリストアップしていこうまたお金がたいへんになるけど私独りの生活がまた、新たな出発を迎えるいつだって新しいスタート