「シンセチューニングとは」という内容で、記事を書いています。ブログの文字制限のため2部構成となっております…(^ω^;)。続きの前の記事はこちら。
そこでラジオにコンピューターを組み込むことで、実現している機能のいくつかを説明してみる。
- 周波数スキャン
- FMやAMの放送されている周波数の範囲を順番に変えて、放送が受信できる周波数になったら、周波数を変更するのやめて、受信している音を出力する機能である。
別の放送が聞きたいときは、さらに次の周波数からスキャンすることもできる。 - プリセットメモリー
- 予めラジオに地域と周波数、放送局名の情報を記憶されており、使用するときに地域を設定して、ボタンを押すことで、周波数を変えることができる機能である。
さらに使用する前に全ての周波数をスキャンして、受信できた放送の周波数から、現在の地域を特定するという機能がある。これを「オートエリアサーチ」ということがある。 - 周波数メモリー
- 受信している周波数をメモリーに保存して、ボタンを押すことで記憶された周波数に変更する機能である。「ユーザーメモリー」や「マイバンク」といわれることもある。
さらに周波数スキャンと周波数メモリーを組み合わせて、全ての周波数をスキャンして、放送が受信できた周波数をメモリーに保存し、ボタンを押して呼び出せる機能がある。これをカーオーディオなどでは、BSM(バンドスキャンメモリー)ということがある。 - 時計表示やアラーム
- いわゆるデジタル時計といわれるものも、コンピューターが組み込まれている。そのためシンセチューニングのラジオであれば、デジタル時計の機能を組み込むのも容易にできる。
追記
「PLLシンセサイザーは、特定の周波数の信号を発生させることができる」という説明をしたのだが、電波を送信するならまだしも、受信するのに信号を発生させるのは、なぜなのかということに疑問を持たれた方がいらっしゃるかもしれない。
すなわち、「受信する周波数を変える」ということと「特定の周波数の信号を発生させる」との関係に触れていないということである。
この両者の関係を説明するには。「スーパーヘテロダイン方式」という回路の仕組みを説明しなければならない。これも「核心には触れず」ということで、興味がある方は、各自で調べていただきたい。