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日記

日記

ヨガ・セラピー20時間コースを受けて




ヨガ・セラピー20時間コース を受けて


2006年7月6日~9月7日




「ヨガ・セラピー」という言葉に惹かれて参加しました。

クリパル・ヨガスタジオ 三浦徒志郎先生(トシさん)の指導。

内容は『フェニックス・ライジング・ヨガ・セラピー』の要素を全面に取り入れたプログラムでした。



☆フェニックス・ライジング・ヨガ・セラピー・・
クリパル・ヨガスタジオ 公式HP参照



『心と体と精神の調和を促すヨガに心理療法の手法を取り入れた、フェニックス・ライジング・ヨガ・セラピーは、身体感覚を通して内面の声である“智慧”に耳を傾け、そこから自分の人生に必要な選択をしていくクライアント主体の心身療法です。』




☆クリパル・ヨガスタジオでのヨガセラピー20時間コース・・クリパル・ヨガスタジオ 公式Blog 参照



『心と体と精神の調和を促すヨガに心理療法を取り入れており、体を通して自分自身を見つめ内面からのメッセージにアクセスします。ヨガの持つ深い精神性を体験できます。

「フェニックス・ライジング・ヨガ・セラピー」は、クライアントに対してプラクティショナー(施術者)が提供する個人セッションを基本としています。20時間集中コースの「ヨガセラピー」では、参加者が交代にクライアントとプラクティショナー役になります。それによって個人セッションと似た疑似体験を通して「フェニックス・ライジング・ヨガ・セラピー」を理解し、その学びの中から自分自身への深い体験をするワークショップです。



ヨガポーズを取るクライアントとしての気づきはもちろんのこと、プラクティショナーとしてクライアントに寄り添いサポートする中で気づかされることの多くは、日常の人間関係などにヨガを活かす大きなきっかけになっていくことと思います。特に、プラクティショナーとクライアントとの関係で学ぶことの多くは、教師と生徒、治療家と患者、親子や夫婦間においても重要なことばかりです。』



1回目のクラス




「診断しない」 ・ 「治さない」 ・ 「変えない」



と言われて、「えっ、じゃあ、何をどうするの?」と拍子抜け状態。

これまで自分が「ヨガ・セラピー」として学んできたことと大きく異なり戸惑いました。



2回3回と受けていくうちに徐々にこのヨガ・セラピーの伝えたいことが見えてきました。

例えば、真正面に向かい合って座ってお互いの瞳を見つめる。

次に、はす向かいになって座り、お互いの瞳を見つめる。

そして、お互いの感じたことを話し合う。

最後に、全体でシェアリング。

正面が居心地良い人もいれば、はす向かいが気楽な人もいます。

それはそれで、良いも悪いもなく、「自分の感じていること」を素直に受け止めることが大切。



それは、クライアント(以後、Cと略)が自分なりの心の領域を、プラクティショナー(以後、Pと略)に伝えられる大切さ。もちろん、Pが相手に信頼感を感じさせる必要があります。

一般に、「治療的自我」といわれるものです。病院で手術を担当するドクターが信頼感ある器かどうかと同じ。

そこは、Pが普段のヨガ修行で姿勢や呼吸、精神が磨かれている必要があります!

相手がどうこようと受け止められる大きな器となるために。

自分の本心と向き合うことは、すごく感情を揺さぶられます。

私たちは病気や痛みが生じるくらい心に「えいっ、えいっ!」とフタをして見ないようにしているのだから。

噴出してくる本当の思いを抑えきられないとき、Cをしっかり受け止められるPでいなくては。

私の経験としては、とあるワークショップでセラピストの言葉に突っつかれて抑えていた心がポチョッとあふれてきました。でも、その時、その感情は中途半端に引き出されてWSは終了しました。

その後、処理できなかった感情は、夜も突如として湧き上がる涙と吐きたくなるくらいのグルグルしたエネルギーの渦となり、やがて「私をこんな風にして」というセラピストへの怒りとなったのです。

自己処理能力を持たなかった私は、相手への怒りに変えずには納まりきらない、下手をしたら自分を傷つけかねないエネルギーでした。セラピストへの怒りは完全な、感情の転移です。「人のせいにする」は自分の問題と向き合うことからのとりあえずの逃げ道なんですね。

大した人生を歩んでない私でもこんななのだから本当に深く傷ついている人の心を無造作にこじ開けてしまったら、どんなに大変なことになるか。私はそう思って心の領域に触れることに疑心を抱いていた。

ところが、トシさん(三浦先生)は、言った。

「自分をもっと大きなレベルで感じて見つめて受け入れられるように、自分に起きていることを見つめる強さが大事。ヨガはその根っこを作るのに最適」と。


そうか、心と向き合うには根っこをつかませればいいんだ。「人を憎まず罪を憎め」みたいに、問題なのは私たちを振り乱す感情でなく、スピリチュアルに自分を受け入れられているかどうか。その時、実感した。

ヨガ・セラピーの個人セッションでもその辺の根っこがないと一般向けのヨガクラスである程度、しっかり基礎からの身体つくりをしたほうが効果が高いようです。

そして、私は今回10回のヨガセラピーを通したことで自分の根っこを今までなかったくらい感じることができたのです!



そのことをガッツリ体感したのが4回目コブラのポーズでした。



コブラのポーズがすごく気持ちよかった。

そのポーズ1つだけ10分ほどキープ。

それを一人でなくもう一人に引っ張ってもらうことでキープする。



ぐんぐんっっっと背筋が伸びていく。

ツクシが伸びていく感じがしたという人もいた。飛行機で飛んでいるみたいという人もいた。

私がすごく気持ちが良かったのはその後。長くキープしたポーズからゆっくり床に戻り、ゆっくりとチャイルドポーズ。そして、ゆっくりと肩や脇を伸ばして起き上がっていく20分位にわたる流れ。

その最後、正座で胸の上に手を合わせた、その時の





すーーーーーーーっ






と伸びた背筋の気持ちよさ。

閉じていた目の中ではただ一点が感じられた後、何ともいえない心地よさ。平安さが広がっていった。

この気持ち良さは90分のヨガクラス後にも感じたことなかったくらい。その後、1週間くらいこの余波が続いて過ごせた。

一度その平安な境地を感じると、そこに近づいたり、又はその上を行く手がかりとできる。

たった1つのポーズでこの境地になれるとは、ヨガセラピーって、

「スゴイッ」「スゴイッ」「スゴイッ」「スゴーーーーーーイッ」私的に感動の嵐。



私はこう感じたが、感じる内容は千差万別。

大事なのは自分が感じることは自然に素直に感じること。これが、私にはなかなかできないのだがシェアリングを通して自分と違う価値観を知ったことが、自分の根っこを探り当てる手がかりとなりました・・。



Aさん:胸から羽が生えて広がっていく感じがする。

Bさん:体が左右で別の感じ方をしている。このままでいいよ、という左半分とイケイケな右半分。



人によっては、左右でなく上下で違う動きを求めていたり、左右が違う性質を持っていることに気付いたり。

自分に素直になりきれていない私なら体が左右で違う動きをしていたら・・
「真っ直ぐあらねばならないから、真っ直ぐにしよう」と体の声を聞き流して強引に変えてしまっていただろう。

求めている理想・完璧さへ向けて本当に体が求めてる声を受け止めず、力ずくで。エゴで。

何が正しいか正しくないか。良いか悪いか。それを求めてその枠にはめ込もうとしがちだったんだ。

ちゃあ~んとそのままの状態を受け止められるってすごく自分への自信が必要。

自分を受け入れる強さがないと、本当の自分は出せない。

そのことをシェアリングの中で痛感しました。



セラピーなどで「本当の自分を探そう」とか色々あるけど、「自分に自信があってやりたいことやれてる」「自分の弱さにも正直」って言う人でないなら、最初にヨガやったほうがいいのかも。ヨガで下腹部や腰を意識して、胸や肩の力を抜いて、自分の根っこをしっかりと固めて初めて、自分にも他人にも素直に優しくなっていける。

そうすると、すごく安定感が生まれて、生活が気持ちよくなって、

そして、本当の自分を見るというハイヤーセルフも手に入りやすくなるのでしょう!



ヨガセラピーは自分のエッジを感じるところからハイヤーセルフメディテーションへと続きました。

先ず、実習前に全員が「ボディスキャン」体の隅々をスキャンして今の状態を感じてみました。今日の体調などが分かり、個人セッションでもどのアーサナにするかを決めたり、また、自分で自分の状態を意識しやすくなるから、と。

その時、左半身が重く感じました。

そして、その後のセッションは左右差がより意識されました。

6回目のその日はワニのポーズだったのですが、右側にひねって左側にひねって両方揃いました。と言いたいところですが、実際は左右終わっても左側が重かったです。後からP役をしたKさんが「右は思い切り伸ばしていたのに、左はそこでストップという場所も結構手前だったので驚いた」とか。ハイライトを振り返って、日常生活とはリンクしなかったけど、ハイヤーセルフメディテーションでは2度目のお産に携わった開業助産師Jさんのにこにこ笑顔が浮かんだ。

これは、妊娠中の健診で「何か受け入れられないことあるんじゃない?」と足裏のしこりから聞かれたことを連想したから。体や心の調子を足裏を優しくマッサージしながらいつもズバリズバリと当てられてた。頼りがいのあるお姉さん的Jさんの暖かい笑顔を感じながら「左側に思いがたまってるのかな?」と、意識してみると更に左の重さが感じられ、そのとき暗い暗い感情がもたげてきた。自分の本当の気持ちを分かってもらえない悲しさ。それはドロドロした暗い溝の淵。

そこを覗き込むと泥沼に吸い込まれそうで・・Jさんの笑顔も消えてドロドロ骸骨が・・

あ!この前、映画館で「ゲド戦記」を見た影響だ~☆



7回目でも、ポーズをキープする中で右足は動かないのに左足が微妙に傾くことが気になった。

「右と左の違い」にとらわれていたら、ペアを組んでたIさんが最後全体のシェアリングで

「(左や右だけでなく)『真ん中はココだよ、ココにいるよ』って言ってた。」と発言。

あ、そうか。「真ん中、私はここにいるんだ」また、シェアリングで一つ開眼させられた。



そして、8回目の時です!

先ず、トシさんのお話。今日は自分なりのアファメーションを手に入れてもらうと。

アファメーション、肯定的な決意。ヨガでもよく唱えるマントラも同じような考え方。ただ、このヨガセラピーでは決められたサンスクリット語をただただ繰り返すのでなく、セラピーによって得られるもの。ヨガアーサナによって自分自身に対するセルフイメージを高められる。どうありたいのか。どういう生きかたをしたいのか。そのための良いアファメーションがすっきりした心と体から湧き出てくる。それは、意味も分からずマントラを唱え続けるよりは効果が高いのではないか。



自分の内側から出てくる言葉。それが、今の自分にとって必要とされるアファメーション。



内側から・・その時、私の心に浮かんだのは「ママ」この言葉。

私は母をママと呼んだことはない。でも、病に倒れた時、不安にかられたとき、時折、内側から出てくる言葉が「ママ」「ママ、助けて」だった。これを言うと何となく救われるのです。内側から出てくる言葉、これもマントラだったのかなと思いました。



そして、ハトのポーズへ。

右側は雑念からの連想である光景が浮かび上がった。普遍的なものと感じていた存在も終わりの時があるのだという感覚の光景。左側では自分の思いがうまく伝わらず違うように解釈されてしまった戸惑い。もやもやしたわだかまり。



ハイヤーセルフメディテーションで自然とMさんが浮かんできた。「これはどういうことでしょうね」とMさんに聞いている自分がいました。前々回は開業助産師Jさん。今回は少し年上の頼れる女性。何だかお姉さん的存在に自分の悩みを全て受け入れてもらいたがっている。でも、アファメーションの説明をクラスの最初に聞いたとき浮かんできた言葉は「ママ」。気持ちが詰まって助けを求めたい時、自然と出てきて口にすると癒される言葉「ママ」。もしかして、お姉さん的相談相手が欠如していると思っていたものは、実はお母さんへ素直に甘えられなかった子どもの私の抑圧された気持ちが出てきているのかな。本当は、本当はお母さんにもっともっと甘えて何でも話して頼りたかったんだと気付きました。



そうして、出てきたアファメーションは・・・



「私はお母さんが大好きです」


その言葉を目をつむり静かに反芻したらお腹の底からエネルギーが





グォォォォォォーーーーーッ






と風のように湧き上がり、いつになくスッキリとした気分になりました☆
本当は涙も出そうだった。がっ、それをこらえてしまうまだまだ意固地な「私」も感じつつ・・(^^;)

当たり前のようで口にした覚えのない言葉。うちの娘なんかは私へよく言ってくれているのに、

私はお母さんにその言葉を言った記憶が・・う~ん思い出せない。言ってたかもしれない。けど、思い出せない。



お母さんに素直に甘えられない。肩肘張って突っぱねていた。

小さすぎて憶えてないけど、2歳半で弟ができて、しっかりもののお姉ちゃんになって、一生懸命に胸張って頑張ってた。

でも、本当の気持ちは「お母さんに無条件に抱きしめられたい、甘えたい、頼りたい」だったようです。

小さい頃より、なかなか実母とは向こうの思惑やこちらの思惑が噛み合わず素直に力を抜けきれなかったものです。

意外とそういう人って多いかもしれない。知り合いには早く亡くなった実母より父の後妻との方が素直に話せたという方もいる。実母は子どもへの思い入れが強すぎて、個と個が別であるべきところまで入り込もうとしちゃうのかも。

いずれにせよ、私はお母さんが好きなんだ。「お母さん」という存在は「嫌いよ」と言っても本当には嫌えない存在かもしれない。子どもにとっての「お母さん」はそのお母さん自身の人格を超えたところに存在してしまうのかも。

そう、その子どもの基盤となるスピリチュアルな中に存在しているのかも。
少なくとも私の場合は、母への想いは地球と言う大地のように人格の根底にありそうです。

だって、本当に腹の底から湧き起こるエネルギーはすごかった!!



ヨガ・セラピーを通して、素直に「お母さんという偶像」でなく、

本当の母 由美子さん が好きと言う気持ちを意識できたことで前より肩の力が抜けて素直な自分になれました!!



本当は、私ってお母さんが大好きだったんだぁー




他人が聞いてもピンと来ないような、でも、同じように分かる人には分かるような、そんなアファメーションでした。



それで、ぐっとラクになった私は9回目の時も、それまでより素直に「自分に何が起きているか」を見つめられました。

この日は左側にぐるぐると巻き込まれていく感じをつかんだのですが、6回目で感じたときは暗~~く感じた左半身が、

この回では母のような存在に温かく包み込まれていくように恐れを持たずに、その起きていることを受け止められるようになっていました。



そして、最終回。何と11ヶ月の息子が体調不良のため不覚にも欠席してしまい、少しがっくり・・。



無理すれば、息子を離れたところに住む義母に預けて参加することだってできるかも・・と迷いましたが

久しぶりに上の子は保育園へ預けて、幼い息子と朝から夕方まで1対1で過ごした時間。

ニコニコしながらちょこちょこと歩き回り、扉の陰から「バァ」とばかりに顔を出す無邪気な息子。

疑うことなく私の愛を感じている息子。私の顔に顔を近づけ、私が寝転がれば、自分も上にかぶさるように身体を委ねてくる。母の前での無防備さ。私は彼にとって大地そのもの。



ヨガ・セラピーに参加できなくて悔しい~はずだったのに、振り返ると、私の心には温かい充満感が・・。


素直に心を感じてみたら何かとても幸せな気分。





ヨガ・セラピーで学んだことのお陰で、『今、ココ』
に意識を向けられたからかな、と。

またまたヨガのお陰で心を軽くしてもらいました。

ヨガは私にとって大事なもの、ヨガを指導することもとても大事な私の仕事。

でも、一番大事なのはこの子ども達にとって、私という大地が愛の輝きにあふれている存在となること。

そして、そのためにヨガの伝統的智恵が役立ち、実生活で役立てた経験が私の生徒さんに伝わり共感を生んでいくことと信じています。



ヨガを伝えてくださった偉大なる先人たちへ

ヨガ・セラピーを考案されたマイケル・リー氏へ

そのエッセンスを伝えてくださった三浦徒志郎先生へ

私を助け合い育ててくれた父母へ

私が好きなことを好きなようにさせてくれる夫へ

そして、子ども達へ

ありがとう☆


【松あきこ プロフィール】
新百合ケ丘在住のヨーガセラピスト。3児の母。
ヨーガをマットの上だけでなく、女性として母として
生きる中で実践することを心がけています。フリーにて活動中。

ヨーガの基本的概念に忠実に
優しいポーズながらじんわりと体に効き、
気持ちの良い穏やかさが数日間も続くと・・
落ち着きのある指導が人気です。

☆主な仕事先☆
自然派カルチャー、助産院のヨガクラス、
大手企業の社員向け、幹部向けのヨガクラス、
自衛隊でのヨガ講習アシスタントなど

『アントレ.net』『天然生活』などで紹介されました。
アントレ 天然生活2008年9月号


☆ヨーガ歴☆

2003年
日本ヨーガ瞑想協会にて
ヨーガ指導者養成コース修了
2007年
全米ヨガアライアンス認定200時間トレーニングコース修了
現在も、綿本彰氏に師事。

2004~2007年
日本ヴィヴェーカナンダヨーガケンドラにて
ヨーガ療法士養成コース修了(YIC・YTIC)
指導者:木村慧心

2006~2007年
クリパルジャパンにて(合計80時間)
ヨーガ・セラピー20時間コース修了
瞑想20時間コース修了
クリパルステージ1・2
指導者:三浦徒志郎

2007年
ビーヨガジャパンにてマタニティ・ヨガ指導者コース修了
指導者:マック久美子





~一般に受けられる松あきこ指導のヨーガクラス~
新百合ケ丘のクラス(小田急線新百合ケ丘駅徒歩3分)
月2回 土曜日午前「りらっくすヨーガ」


としの助産院でのクラス(東京都町田市東玉川学園)
第1・3金曜午前「マタニティ&産後女性のためのヨガ」



らでぃっしゅぼーや青葉台スタジオ
(東急田園都市線青葉台駅徒歩3分)
第2・第4木曜午前「癒しのヨーガ」



コープ YOU&MEカレッジ
(JR・横浜市営地下鉄 新横浜駅 徒歩3分)
第1・3火曜午前10~12時「女性のためのヨーガ」
第2・4金曜午後13~15時「女性のためのヨーガ」



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