人生フルーツ
老夫婦の丁寧なスローライフを通して建築家の旦那さんの譲れなかったもの、そしてそれを貫いてのニュータウンの均質なおうちの中の異分子、菜園がある木造での素敵な暮らし方だ、という深さ。戦後の復興を理想の住宅の建築で貢献したかったという老建築家は自分の設計図と異なる均質化されていくニュータウンが日本中に大量生産されていく中でも決して諦めなかった。丁寧な暮らしぶりはもちろん、それを支える強い思い…そういうものをもって暮らして行くことは大変そうなのにとても楽しそうで、満ち足りている。スローライフに憧れればいいっ、てだけの映画ではない、と自分に言い聞かせる。穏やかだけど、自分たちのやり方を貫く闘争のドキュメンタリーだと思います。とはいえ、作品はご夫婦の人柄を表した優しい仕上がり。BGMのピアノの調べがご夫婦の醸し出す雰囲気にぴったりでした♪そうそう、お孫さんのために作られた木製のシルバニアファミリーのおうちは必見です!!台湾を訪れた時に、奥様がかぶっていたヘレンカミンスキー。最高に最高に、お似合いでした。本も読んでみようと思います!あしたも、こはるびより。 [ 津端英子 ]ふたりからひとり ときをためる暮らし それから / つばた英子 【本】▼参加トラコミュ映画の感想映画鑑賞ジャンル関係無しなんでもレビューポチっとしていただけると嬉しいです。