昨年より続く世界情勢の二つの心配事はユーロ圏と中東問題です。
ユーロの問題は主にギリシャで中東はシリアです。
ギリシャへの金融支援の約束として超緊縮財政と増税を呑む必要があります。
先ごろの議決を経て受け入れる形は整いましたが悲観的な展望です。
3月にギリシャ国債の償還が債務不履行(デフォルト)にならないために、
ユーロ加盟各国が事実上、肩代わりをする形になりました。
ドイツの国内世論も大勢は見捨てろという観測が支配的です。
フランスは今年、大統領選挙ですので、
現職大統領のサルコジ氏はギリシャと心中する訳には行きませんので、
ギリシャが国内の諸問題をこなせないようなら見限る可能性があります。
そうなりますとギリシャは国家破綻になり、他のヤバイ国も余波が来ます。
余波はユーロ圏のヤバイ国だけでは済みませんので、
世界経済は大規模、長期に混乱する事が予想されますし、
ユーロの偉大にして遠大なな構想も地に落ちる可能性があります。
シリアも連日、国内の悲惨な状況が伝えられていますが、
国際社会はロシア・中国の拒否権行使で事実上何も出来ません。
拒否権行使の両国はシリアに軍事物資を大量に売り付けお得意さんです。
シリアの反政府軍にも国境から続々と武器が入っていまして、
アラブ国経由ですが主にロシア製や中国製が多く、
シリアの国民はもの凄く悲惨な内戦を戦っていることになります。
冷戦時代のような様相ですが、ギリシャの債務問題にも軍事が絡んでいます。
ドイツやフランスも有力な輸出国で自国の銀行に国債を買わせています。
ギリシャの場合は内戦にはならないと思いますし、
最悪は国家破綻ですが、反省して身の丈に合う経済規模で運営することになります。
去年から続くアラブの春はかなり悲惨な結果になりそうですし、
革命が成功しても国としてかなり厳しい先行きになりそうです。
内戦は終わっても恩讐はくすぶり続けますので、
国際社会はアラブ共同体と相前後して国造りに関わらなければなりません。
内戦時は武器を売りつけ平和になればインフラ整備に人と物をつぎ込みます。
武器輸出と言うのはかくも人道を踏みにじり国を貪る行いなのが良く分ります。
ユーロの成り行きとアラブの成り行きが国際社会のキーになります。