マーガレット・ワイズ・ブラウン「たいせつなこと」 大人になってしばらくして、本屋でふとこの絵本に出会った。 「なんだろう?」と眺めてみたら 絵本らしからぬ哲学的(?)な内容でビックリした。 絵本=子供のものとばかり、思っていた頃。 当時は独身だったけど、この絵本と出会ってからはせっせと絵本を買い漁った。 古本屋で、新書の本屋で…。 だけど、マーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本は 子供を持ってからの方が私にはグッと迫ってくるような気もする。 独身の頃に思っていた強過ぎるほどの母性にも今や共感できる。 子供のためにお母さんが読んであげる絵本。 そんな子供への優しさがいっぱい詰まった絵本たちに思える。 (でもこの絵本は大人向け…かな?) 「ぼく にげちゃうよ」 マーガレット・ワイズ・ブラウンの中で、一番好きな本。 というか、全部の絵本の中でもかなり上位に入ると思う。 たぶん、昔の私なら毛嫌いしたかもしれない。 どこに子供が逃げても追いかけてくるママ。 支配や執着を感じてコワかった、という感想もあったようだけど、 だけど うちの娘が3歳頃は、 これを読むとそりゃ嬉しそうに「もっと!」と何度もリクエストしてきた。 母の愛を恐がるどころか、愛されてる確認と喜びでいっぱいだった。 そういう娘を見ていて、私はこの本が大好きになったんだと思う。 読んでいてたまらなく幸せな気分を、ぜひ子供もお母さんも味わってほしいなと思います^^ 「ちいさなとりよ」 見つけたときにはすでに死んでいた小鳥と、子供たちの物語。 マーガレットワイズブラウンらしい感性に訴える絵本で 言葉に出来なくても、すごく深いところまで感じることが出来るように思う。 たとえ子供にだって。いや、子供だからこそ、かな。 チリとチリリシリーズのどいかやさんの絵本「うさぎのルーピースー」にもちょっと似てます。 こちらは死と再生。オススメながら売り切れです。残念。 「おやすみなさい おつきさま」「おやすみなさい」「おはようのほん」 おやすみなさい絵本の定番(+おまけで、おはよう本も)。 若い頃は魅力を感じなかったけど、今はこういうゆったりした何度も繰り返す言葉に心地よささえ感じます。 左の絵本には絵の仕掛けもチラホラあって、そういう楽しみも。 「クリスマス・イブ」 デザインの美しさにも惹き込まれる、クリスマス本。 夜、ベッドを抜け出してプレゼントのある部屋へとコソコソ向かう子供たち。 クリスマス前夜の清らかで厳粛な空気が 冬のしんとした寒さの中から響いてくる感じが、たまらなく、好き。 ※その他のクリスマス、冬の絵本 ●おとの絵本 ジャンル別一覧
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