男達の夢(小説)男 達 の 夢 ( 小 説 ) 久しぶりの訪問であった。 アパートは小さかったが、一生懸命生きている 彼の生命があふれている部屋であった。 部屋は、若者にとっては若者らしくない 質素な素朴な生活感がにじみでていた。 古いテレビ・机・本棚・洋服タンス・電気コタツ・ 仏壇だけでほかにはなにも見当たらない。 机の上に1本のウイスキーボトルと蜜柑が 少しあるだけで、部屋の中は寒々としていた。 お茶が出て語り合ったが、本当に人間の生きる うえでの文化的生活とは一体なんだろうか。 私は、彼の生活に少しとまどっていた。 少し陰りのある表情をして彼は 「僕は今隠遁のような生活だよ”」といった。 彼は、今なにを求めているのだろう。 冷たい部屋での語らいからは、淋しい者 同志の同情しか生まれてこなかった。 しかし二人には、暖かい心があった。 誰も知らぬ信愛の気持ちがむくむくと 湧きあがり話ははずんだ。 はい。ストップ!! 男達は、きっと人生の夢を語りあったことでしょう。 誰も知らない信愛の気持ちのもてる友達同志の会話は、 その後どうなったのでしょうか。 この続きはあなたにおまかせしますね。 |