風鈴文楽夢綴り🌸 🌸 今日も笑顔で毎日ルンルンスキップ しよう🌸

雪女

     
   
    ☆☆ー  雪   女  ー☆☆( 小説断片集 )


     雪がふわふわと降るなかを男は歩いている。
     夕暮れ前だというのに冬の道は薄暗くさびしい。
     歩いているのはこの男ひとりだけである。
     男は川向こうの我が家に帰るところだ。。。
     雪道は踏みわけられた道であった。

     つり橋の前にきたとき雪は激しく降りだした。
     風も急に強くなり橋はかすかにゆれている。
     男の目の前が白い靄のようになった。
     男はつり橋に足を踏み入れ我が家をめざした。
     その時アッ!!と心の中で叫び声をあげた。

     橋の向こう岸がうっすらと明かるくなった。
     おやなんだろう??あのあかりは??
     橋の向こうからあかりが近づいてくる。
     ほんのりとしたあかりが激しく降りだした
     雪の向こうから確かに近づいてくるのだ。

     いつも我が家に向かうこのつり橋でこんな
     光景に出会うのははじめてだった。。。
     もう引き返すわけにはいかない。
     橋はまたかすかにゆれた。
     ほんのりとしたあかりが光り出した。

     アッ!! ウッ!!
     男は心の中で二度目の叫び声をあげた。
     光に浮かびあがったのは女の顔であった。
     天女のような美しい姿であった。
     雪女だ!!なんでこんな日に。。・。・

     男はつり橋の真ん中で立ち止まった。
     がくがくと足と膝がふるえ、全身に
     流れる血が凍りつくように緊張した。
     目頭が熱くなって鼓動が高鳴った。
     雪女に出会うなんて信じられない。。。

     雪は激しく降り続いている。
     風によってつり橋がかすかにゆれた。
     男は橋の真ん中ででじっとしていた。
     ほんのりとしたあかりが目の前にきた。
     男はあかりに浮かぶ雪女の目に会釈した。
     ほのあかりの中で白い顔が微笑んだ。

     その時またアッ!!と心の中で叫んでいた。
     その微笑みはモナリザのようであった。
     雪女はモナリザの生まれ変わり??
     雪女のほのあかりが遠のいていく。
     雪の降る中へそのあかりは消えていった。

     男は雪女との不思議な出会いに慄いていた。
     橋の真ん中で変な思いにかられていた。

     あれは雪女だったのか モナリザだったのか?

     はいストップ
     あなたは、雪女と聞いてどんな
     イメージをおもちでしょうか?

     このあと雪女と男は再び出会うことになり
     会話をかわすことになっていくんですが。。。

     この続きは、あなたにお願いしますね。m(__)m
        



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