風鈴文楽夢綴り🌸 🌸 今日も笑顔で毎日ルンルンスキップ しよう🌸

闇人よ

 

           闇    人    よ


   闇の中にいると小さな音であろうと光であろうと恐怖心を抱く
   風雨の時はなおさら恐ろしき忍び寄る何者かを感ずる
   小さな音を感ずる 小さな音が気になる

   僕の心の中で自我の葛藤がはじまる
   闇に負けるものか 闇に負けるものか

   闇の細き道に危うげな断崖の闇の道に手探りで
   眼を爛々とこらしてそよろそよろと生きていく僕の道よ

   恐れてはならぬ少しづつ細き道を黙して行かん
   灯りのない闇の中をたった二本の脚と使い物にならない
   頭を持ちてただひたすら歩く

   遠くに見える月明かりの方向を目指して
   歩いて行けど眼前は暗夜航路だ

   辿り着くには長く細く険しい闇の道だ
   立ち止まり四周を警戒して僕は歩く

   東西南北も知らない闇の中に立つ時ほど迷うものはない
   東に行けど陽も出でず西に行けど星もなく
   北に行けば北風が南に行けば熱砂あり

   動くものは僕だけの闇を踏みしめひとり行く
   ああいまは闇の中のあわれ人 一条の光も見えぬ闇人よ

   僕は闇の中に佇立して闇の中で呼吸するちっぽけな闇人なのか
   闇の雑草をかきわけかきわけ生きる小さな闇人なのか

   深遠なる人生の闇の中を僕は何を念じて生きようとしているのか
   雑草の闇をもがきながら恐怖におののきながら生きる闇人なのか

   愛という音を聞きながら友と言う風の温かさを感じながら
   僕は闇に生きる虫けらかも知れぬ

   闇は静かに眠っていても僕はいま真剣に前に進む
   模索し煩悶し六感すべてを戦わせて歩む闇人だ

   いまは闇人であろうとも未来の月明かりに
   届くように歩む闇人だ

   ああ闇ほど怖いものはない闇の中で泣こうとも
   僕は泣きながら前に進む

   恐ろしい闇に向かって僕は涙に濡れ声をからし
   ふるえながら進む闇人なのだ

   どなたかに灯りを借りたくなっても僕は借りない
   僕は僕だけで闇の中を一人進む

   母に父に会いたくなったらなおさら進む
   闇の道を泣きながら神よ神よと歌いながら
   僕は闇をとうして学び闇の中で呼吸する

   穴に落ちては這い上がりころんでは立ち上がり
   風に水に自分を支えながらああいまの僕は
   真剣に生きる光太郎のように

   僕の前に道は出来る 闇の中に道は生まれる
   神よ神よ 僕の生きる道を見届けよ

   偉大なる神よ 僕の道程は闇でも僕の道は美しい
   闇の中に生きている闇人よ

   ああすべての闇人よ 闇を恐れることなかれ
   この闇の中を僕と一緒に歩こうか

   ああすべての闇人よ闇を恐れることなかれ
   闇の中を僕と一緒に歩こうか
































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