黒い犬 12/20
☆彡 夏の雲/ 少年犬に 追われた日 ☆彡 ☆ 黒 い 犬 ☆ 犬の名前はクロといいます。 少年は15歳の高校生の僕(文楽)です。 時は**年前の6月の夏の日であった。 強烈な出来事の起こる前のクロと僕は故郷の 小高い丘の上にいる。。。。・・・・ 遠い夏の空には、入道雲がムクムクと雲の 容積をふくらませつつあった。 クロも少年も夏の暑さの中でうんざりしていた。 「 さあクロよ!! もう帰ろうかぁ~☆ 」 少年は、クロにそういった。 眼下には、登って来たくねくねとした道が 白く光っているのが見える。 これからクロと少年に起こる強烈な出来事の 帰り道であった。 帰り道をながめながら「クロ帰ろう!!」 そういって僕はクロより先に足を進めた。 そのときであった。。。。 ズルゥズルーズルー!!!!! 僕は帰り道の下り坂で足をすべらせたのであったぁ。 アイタッタタッ僕は顔をしかめた。。。。(>_<) そして僕は痛みをこらえスクッと立ち上がり 右腕をクルクルとまわしたのであった。 右腕ですべるのを支えたもんだから痛かった。 でもこの行動や態度がいけなかったのだ!! しかめた顔で右腕をまわしながら後ろからついて 来るクロの方をふりかえったからいけなかった!! ウウウ。。。 ワンワンッワン!! ウーーウッワン!! クロがぁー \(◎o◎)/ !!!!!!!! ワーンワンワン!!クロが僕に向かって来たのだ。 ウワッかまれる!! 逃げるんだアーー\(◎o◎)/! ザーツ・・。。ズルーウ アッ危ない危ない。・。・ ワンウぅう・・・ ワンワンウウゥゥ。。 ワン!! クロが追ってくるぅ。。。怖あいぃーー逃げろ!!! あれだけ仲のよかったクロがああ~やられる!! 僕は坂道を転げるように走った。 後ろからは、番犬のクロが迫ってくる。 キャーズルーザーツルッ ズルゥー また僕はすべったのだあーイタタッアイタッ 後ろを見ればクロが息を切らせて走ってくる。 逃げるんだ!!それしかない!! 15歳の僕は、必死であった。 走った走った。。痛みをこらえながら走った!! クロは番犬のように犯人を追う犬だ。 まさしく犯人は少年の僕であった。 僕の顔は恐怖でひきつっていた。 青ざめている。 クロと僕との生きるか死ぬかの 命をかけた壮絶なバトルとなった。 走る走る。逃げる逃げる僕。・。・。 追う追う追いかけるクロ。・。・。・ 「 助けてえぇー 」僕は心の中で そう念じながら坂道を飛ぶように走った。 クロは、僕の後ろから下り坂を矢のように追ってくる。 僕は追いつかれまいとして死にもの狂いで走る。 ワンウーワン!! ワンンワンウウッワン!! 後ろでクロは吠えながら追ってくる。。。 15歳といっても少年であり体も大人ではない。 クロの脚力の方が完全に勝っている。 クロにかまれる!!やばい!! 追いつかれそうになったそのとき僕は竹やぶの近くに あった自分の身の丈と同じ位の深さの溝にエイ!!と 大きな掛け声かけて飛び降りたのだった。。 アッ痛い!! うううぅー。。。 ワンワワン!! ウゥウッワン!! ウウーゥウン ワンーーーウウゥウワン クロはその溝には、よう飛び降りずに静かに 竹やぶの中の方へうろうろと歩いていった。^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 僕は今どこにいるんだろう??? 深い溝の中で眠っていたのだ。。。 空を仰ぐと日は西に傾きすっかり陽射しも 弱くなって夏の夕風が吹いていた。・。・。・ ううっ痛い!! その痛さで目が覚めた。。 飛び降りた時に右足をくじいたようだ。。 じっとしていると疲れを感じた。 かなり体力を使いはたしたから。・。・。 また睡魔がやってきて僕は眠ってしまった。^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ それからどれくらいたっただろう。。。。 お~い!! お~い! 僕を呼ぶ声がした。 「ここにいるよう~~~☆」 僕は大声を張り上げた!!! 4・5回声をはりあげたときザワザワと 音がして。。。。 「おい!!だいじょうぶかああ~~??」 「心配したぞう。。。元気なんだなっ」 友達の父であった。 「スミマセン!!クロに追われて。。。」 「ああ~詳しいことは、あとで聞くから。・。・」 「とにかく命は大丈夫だあ☆あと痛いところは??」 「よっしゃ~~いいか頑張れよー☆」 そして僕は友達の父に背負われて坂道を降りた。 坂道を降りながら僕は友達の父の背中で泣いていた。 涙が頬をつたった。。。とめどなく。。。 クロと僕との悲しい出来事にやりきれない 気持ちでいっぱいになった。 背負われて友達の家に着くと僕の母が来ていた。 母の顔を見てまた涙がこぼれおちた。^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^ 数日後僕は、友達の家にいた。 右足をギブスでかため、松葉杖をついていた。 そしてクロを見ながら友達と話をしている。 「あの怖さは、一生忘れられないわ!!」 「クロもしかめ面で手をあげたのを見てびっくりして 殺気だったんだろうね」 「逃げるからよけい興奮して追う!!」あははっ 「そういうもんやと思うわ。。番犬というのは。。。」 そうかなあ~僕は鎖に繋がれている番犬のクロを まじまじと見つめていた。 あの強烈なクロと僕との出来事。・。・。・ 今も僕の心の中に想い出として 残っている番犬のクロ。・。・ もう亡くなっていることだろう。 ああ~昨日のアクセス数974 そのほかの部門で45位でした。\(◎o◎)/!