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2010年1月10日楽天プロフィール Add to Google XML

不況に勝つ方法<天才M本監督>  (6)

M本監督と仕事するようになってから、もう15年だ。
ある業界では帝王と呼ばれた男。
有名だから、名前とかはふせるね。

昔はいっしょに悪さばかりしてた不良仲間でもある。

出来た人間ではないけど、仲間だけは裏切らないし、遊び上手で俺は大好きだった。

俺が表舞台に出てからも、彼の仕事だけは断った事はない。

そんなM本監督から先日電話があった。

M本監督「ブンちゃん 俺、引退する事にしたよ」

去年だけで、いろんな仕事仲間が業界を去り、会社やスタジオがいくつもつぶれた。

俺も少なからずそのあおりを食っている。
ああ M本監督もこの大不況には勝てなかったのかと、この引退宣言を聞いた瞬間は思った。

まさに地上波デジタルくそったれ!である。
何故なにも考えずにあんなものやるのかわからない。よく考えてから導入してほしい。

って事は俺もそろそろ終わりなのかなとも感じた。

ブン「そう…そっか。で、これからどうするの?」

俺のどんよりした答えに対してM本監督の声は突き抜けるように明るかった。

M本監督「いやさ。実は○○の免許とったんだよね!んでさ○○の○○やろうと思うんだよ!」

ブン「へ?な、なんで??どうしてそんなすごい事思いついたの?」

伏字が多すぎてなんだかわからないよね。ちょっと伏字をオープンにできないんだよ。アイディアがすごすぎて。


この人は全然発想が違った。不況ならばそれをねじ伏せるために、今まで持っていた全てを捨てて、方向転換する気力に満ちていた。

そのくらいたぶん誰にでも簡単にできて、まず間違いなく大儲けできる方法だ。たぶん元手もそれほどかからんだろうw


だから伏字はオープンにできないんだ。
コロンブスの卵だけど、この人のアイディアだからね。

M本監督「いやだからさ~今。○○ってドメインあいてないかな~って探してたらなんとあったんだよw 完璧でしょ?」

すごいな。だから天才なんだな。この人は。絶対に負けるのが嫌なんだ。転ぶのは絶対嫌なんだろうな、この人は。

そだな。俺もM本監督の心意気を見習おうと思う。

不況だ不況だと沈むのは簡単だ。

だけどこんな時にも絶対に負けない方法を考える事はできるんだよね。

でもM本監督の真似はくやしいからしない。

俺だって天才と呼ばれた男、何か考えてみよう。

そしたら、少し見えてきたw

あ~そっか。

本当は何も怖くないんだ。なんかわかってきたよ。

ありがとう M本監督!
そして長い間、監督業お疲れさまでした。心の底から尊敬するよ^^


最終更新日時 2010年1月10日 15時29分33秒
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2010年1月1日

聖夜に飛び降りたアリス  (3) 

皆様あけましておめでとうございます。

去年の12/24にあーたんの友人だったアリスさんが飛び降り自殺をしたというメールが、俺の携帯に届いたのは12/25の事でした。その時は面会謝絶状態だと。

俺は病院名などの確認のメールを送ったのですが、返事があったのは12/30だった。
一般病棟に移れるようになったので、ぜひ会いに来てほしいと。

アリスの母親からは、xx病院の8b室とだけ聞いていた。
その病院が日本のどこにあるかとかも聞きそびれ

実は俺はアリスのみよじすら知らない。

でもその情報だけでこの病院にたどり着いた。

錦糸町のラブホ街の真ん中に突然その病院はあった。
CIMG7860.jpg


8bとはその病院の8B病錬の事らしい。面会手続きを終え、8階までのエレベータを登る間、俺の脳には凄まじいフラッシュバックが起こっていた。

名称未設定-2.jpg
二年前の病室の傷だらけのあーたんのいたたまれない姿。


2年かけて少し和らいでいた罪悪感が俺を襲った。
名称未設定-1.jpg

いろんな事で強引にかきけしていた自分の罪。

”俺があーたんを殺した”

この言葉が強く蘇った。何人もの友人が「そうではない」と言ってくれた。俺もそう考えるように努力した。そして、無理やりその事を忘れようとしていた

でもやっぱり心の底でずっと消えていなかったんだとわかった。

”俺があーたんを殺した”


2010-01-02 03:07:48


会うまではアリスがどんな状態かわからかったから怖かった。
でも面会ができるわけだから、それほど酷い状態でもないのだろうとは思っていた。

あーたんへの罪はそんな事で消えないのだけど

あーたんの友人が望む事で、俺ができる事はなんでもしようと決意していた。
それがもし、俺に死ねというならば、それすら受け入れようと思っていた。

俺の存在理由などこの世に何ひとつ意味はない。俺は自分の持つ全てを誰かのために放棄すべきである。

8B病錬の4人部屋にたどり着く。何故病院はどこも病室の入り口が開けっ放しなんだろう。
こんなところに24時間いたら正常な気が狂ってしまうよ。

同室の老人や青年は俺をじろじろ見ている。当たり前だ。
きっとこう考えているに違いない。

"こんな赤い髪のでかい男がここに何しに来た。"

そして、何故この4人部屋は男が3人もいるのだろう。
俺は部屋を間違えたのか?とさえ思った。

一番奥のベッド。

横向きに入り口に背を向けて、横たわっている女性。

以前見た姿とは変わっていたので、認識に少し時間を要したが、

---それは確かにアリスだ。

そこには俺の恋人の友人だったアリスがいた。

アリスは俺が来る事などしらない。
それ以前に俺をわかるだろうか。

俺の気配に気がつき、アリスは口を開いた。

「ブンくん?」

アリスのその言葉。

アリスがちゃんと生きていたという実感が突然流れ込み、ぶわと涙があふれた。

「アリス…。よかった。ホントよかった」

そして、いくつか言葉を交わした。アリスは二度の手術のために、体を動かす事ができないので、体ごと向こうを向いたままだ。クビは少しこっちを向けられる。

ブン「クリスマスに飛び降りたの?なんでさ 」

アリス「ラジオからね…。今夜はクリスマス~って流れてきて、それで気がついたら落ちてた。」

ブン「そうだったんだ。わかるよ。クリスマスの楽しそうな雰囲気に辛くなったんだね。」

アリス「そう…」

改めて、俺は毎年続けていた「くたばれクリスマス」というタイトルの日記を書かなかった事と後悔した。

俺が書いていたら、アリスは飛び降りなかったかもしれない。

クリスマスを楽しむ人は勝手に楽しめばいい。

でも俺だけはくたばれと叫び続けるべきだ。
洗礼を受けている俺だからこそ、神子の生誕にツバをはき続けるべきだ。
俺の叫びでこの日に気持ちが救われる人が少なくない事を自覚していながら、何故今年は叫ばなかったのだろう。

ブン「ごめんなアリス。俺に何ができる?何をしてほしい?」

アリス「アリスは…ジャンプが読みたい。」

ブン「え?」

アリスの望みはささやかだった。

ブン「はは…wそうだよな。腐女子がジャンプ読まなくてどーするんだよなwwわかったw待ってろコンビニ回ってくるから。」

死まで本気で決意していた俺はいささか拍子抜けだったが、1/1に残念ながら、少年ジャンプを手に入れる事は困難で、肝心な時に役に立たない集英社suckと思いながら、とりあえずワンピースの総集編本と、コナン君の単行本を入手した。コナンは小学館だけどw

ブン「ごめんなアリス。次来る時、ジャンプもジャンプ漫画もいっぱい持ってくるからな」

アリス「ありがとう…。!!これで大丈夫だよ?」

アリスはワンピースの総集編をめくった。

ブン「アリス…もしかして、今は生きたいのか?」

アリス「早く退院したいよ」

ブン「切りたいとかは思わないのか?」

アリス「手術したところが痛くてそれどころじゃないよ?」

毎日毎日、消えたい、死にたいと思いつめ、それを消すためにリスカやアムカをODを繰り返していたアリスが初めて俺に聞かせた前向きな言葉だった。

ブン「だって起きれるようになっても、まだまだリハビリがあるだろう?車椅子だろう?」

アリス「早くこんなとこ出たいよ。病院はやだよ。」

少なくとも今のアリスは死ぬ事も、切る事も考えてないようだ。
俺は少なからずこの事に驚いていた。

ブン「あのなアリス。病院食はまずいからな、一ヶ月もいればダイエットになって、たぶんメイドにもどれるぞww」

アリス「そだねw でも退院したいよ」

話すのが、傷にひびくみたいで苦しそうだったけど、アリスは笑った。

できるだけ、お見舞いに来る事を約束して、俺は病院を後にした。

急に腹がとてつもなく減り


2010-01-02 03:08:55

錦糸町のファッキンに入った。ファッキンでバイト中のあかりの事を思い出し、カルボナーラを食べた。


もしかしたら、次行ったら、前みたいに消えたいとか切りたいとか言うかもしれない。でもそれは普段のアリスなのだし、リスカの克服には時間がかかる。

ただ2年前の俺のように、退院してもしばらく車椅子かもしれない。

俺も歩けなかったのは辛かった。
でもその頃は、体を動かすのに一生懸命すぎて、心の傷が解消されていた事を思い出した。

体の傷はわかりやすい。みんなが心配してくれるし、具体的に支障がある。

心の傷はわかりにくい。両手両足が切断されるのと同等の傷だとしても、誰からも見えない。

命は大事ではない。死んでもいいのだと思う。俺はそうあらためて思う。自殺を奨励しているわけではない。誤解しないでほしい。

肉体は心に比べたらはるかに大事ではないのだ。

肉体は1分後に消滅するかもしれない。
これは誰にも避けられない事だ。どれだけ健康に気を使おうが、避けられないアクシデントで肉体は簡単に失われる。

でも、いつ消滅しても、その時心が幸せならばそれでいいのだと思う。



最終更新日時 2010年1月2日 3時10分7秒
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2009年12月22日

裏切りの代償  (6)

噴出す噴出すためにためた
自分の中の奇形のデーモンたちが
たった4センチばかりの傷から
噴出し続ける

朝日がのぼったら
もう引き返せない

止めようとする自分
新たに生まれる自分

叫ぶ 憎む 破壊する

「全テヲ滅殺セヨ」

脳の右側から声が響く

みるみるうちに少女たちの
生首が飛ぶ詰まれる
時がたつごとに無限に増幅する憎悪
本能は裏切りの代償だけを求めていく

そうそこにある蝉の抜け殻のように
背中がぱっくり割れた少年が
かつて僕だったのだよ

もうもどれない引きかえせない

(2009.12)


最終更新日時 2009年12月22日 5時25分28秒
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2009年9月30日

さよならハルカ  (9)


これを日記に書くか、迷っていて今でも迷っている。
***
2007年の9月、恋人が他界した後、悲しみに明け暮れる僕の脳と体にはさらなる不幸な出来事が起こった。

あれだけ好きだった仕事がまったく手につかなくなり、仕事をしようとすると金縛りのように体が動かなくなった。

はじめは悲しみから来る単なる無気力だろうと思っていた。
この状態が1ヶ月も続く頃に、これは尋常ではない出来事だと思い病院に行った。

自分としてはありえない診断結果が出た。

医者の説明では人間の脳には幸せを感じる機関があり、俺はそれがまったく機能しなくなっているとの事。

なんだかわけのわからない量の薬をもらった。

*そういえばあーたんが飲んでいた薬と似ているのもある。

それを飲み続け、仕事を休めというのだ。
仕事を休むなんて、贅沢は俺にはできない。

動かない体を無理に動かしながら仕事を続けた。薬は飲んだ。飲むと頭がふわふわしてくる。

何をしていても喜びが感じられないし、いつもけだるい体調。
あれだけ好きだった麻雀をやっても、楽しいとか思えない。

そして、仕事をはじめようとすると、体は鋼鉄のように固まる。
心の中では「動け!マウスを持つ手だけでいいから動け」と必死に叫び続けている。

そして、人と接するのがおっくうになり、こんな状態がバレないように必死につくり笑を続ける日々。

毎日、死にたくてたまらなかった。

そんな状態を1年以上も続けたが、正直まいっていた。

そんな時に古いブログ仲間のmariaさんから、ハリネズミの写メが届く。
彼女はネコ、ねずみ、魚、大量のヘビ、ウォータードラゴンなどを飼ったり、繁殖させたりしている生き物のエキスパートな女の子だ。

ハリネズミの写メを見てかわいいと思った。こんなのが側にいたらいいなとも思った。だが生き物を飼った事のない俺には無理だと思った。

mariaさんといっしょにペットショップに行く機会があった。
そこで見つけたのがウーパールーパーだ。
俺ははっきりと魅せられた。

「これなら飼ってみたい。」
と、
「そう?ウーパーならそんなに難しくないでー」

数日後、俺はウーパーを飼う事にした。電話やメールで手取り足取り教わりながら、失敗しながら、はじめてみた。

2009年1月ひとりぼっちの俺の部屋にやってきたウーパールーパー。
レルカと名づけた。
この小さな生き物に俺は依存しはじめていた。
自分の脳の中で何かがはじけ、1年半ぶりに幸福を感じ始めていた。

抗うつ剤も飲まなくなった。

そんな状態の俺に師匠であるmariaさんはある警告をした。

m「あんなー?ペットロスシンドロームって知ってる?」
b「いやわからない」

m「だまって言う事を聞いてほしいんやけどな。ウーパーをもう2匹くらい飼ってほしいんよ。そうしないとブンさんちょっと危険なんよ」

b「やだよ。俺とレルカの1対1の関係に水を指したくない。」

m「ウーパーってな今元気でも、明日突然死んだりするもんなんよ。冗談やのうて、ブンさんそうなったらペットロスに落ちると思うわ。冗談言ってるのとちがうで?何匹かおったらな、それが柔らぐんよ~」

ものすごい抵抗があったが、俺を窮地から救ってくれたきっかけを与えてくれたお方の言葉だ。素直に聞く事にした。

レルカがうちに来てから一ヶ月後、2cmもない小さな小さなウーパーの赤ちゃんがうちに来た。
P5041340.jpg

ドラクエに出てくるスライムみたいで、かわいかった。ハルカと名づけた。
はじめから5cmあったレルカと違い、まだ手も足も生えてなかった。

毎日毎日すごいスピードでレルカとハルカは成長していった。
P3190359.jpg

2009年5月には、ブラックのカナタも加わり、今や俺の部屋には100匹近い、水中生物が住んでいた。
CIMG4627.jpg

俺はすっかり幸福を感じる機能をとりもどしていた。

だが、恋人の命日である9/25が近づくと脳は自動的に死ぬ事を考え始める。

深刻な自殺未遂を繰り返した去年に比べてそんなに心配していなかったのは、今年はレルカやハルカがついててくれるからだ。

ハルカに異変が出始めたのは、9/20頃だ。
ふさふさだった赤い鰓が突然とけはじめた。あわてて隔離し、知りうるあらゆる処置を行った。ハルカのために馬鹿高い水槽用のクーラーも購入した。

9/24
エラの血色が少しもどりはじめ、泳ぎはじめる。餌も食べてもどさない。
これで復調したかと安心した。

9/25
あーたんの命日。日帰りで去年と同じく富士山のふもとへ一人で行く。
夜もどってくると ハルカが動いていない。手をいれてつっつく。
赤いエラは真っ白になり、固まったままそれ以上動く事はなかった。

あーたんの命日にハルカはいなくなってしまった。

あーたんが死んだ時と同じように

「ごめんねごめんね」

といいながら埋葬した。

あんまりかわいいから、あーたんが連れていってしまったんだと無理やり思う事にした。

9/28
笑顔を無理にでも作る事で、脳が錯覚して脳内麻薬を出してくれるそうだ。

だからここ数日無理にでも笑う事にしている。
でもまだ俺の脳にその現象は訪れない。

さよならハルカ。恋人の死から立ち直らせてくれたハルカ。
8ヶ月もの間、僕を孤独から解放してくれたハルカ。
ホントにありがとう。

そっちの世界であーたんと仲良くね。


最終更新日時 2009年9月30日 8時20分30秒
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