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分太郎の映画日記

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2007.06.02 楽天プロフィール Add to Google XML

『女探偵物語 女性SOS』 昔の日本映画(73)」
[ 日本映画(1951~60) ]    

 東宝映画史上、一番の美女、と私が勝手に思っている白川由美が主演した、コミカルな探偵もの。
 ラピュタ阿佐ヶ谷で開催中の「添えもの映画百花綾乱 SPパラダイス」での上映を鑑賞。併映は淡路恵子と三木のり平主演の『月と接吻』。

 『女探偵物語 女性SOS』 評価:☆☆☆☆

 白川由美扮する美人探偵が、プレイボーイの魔の手から社長令嬢を救うために奮闘するという話。

 内容的には、まぁ☆二つという感じだが、なかなか主演作品の少なかった白川由美が、全編にわたって活躍しているというだけで、個人的には大満足だったので、評価は甘く☆四つ。

 それにしても白川由美は、やはりめちゃくちゃ綺麗だ。
 探偵役が様になっていたかと言えばかなり疑問もあるが、彼女の凛としたたたずまいは、最近の女優ではまず拝めないものだろう(それが良いか悪いかは別にしても)。
 彼女が土屋嘉男扮するプレイボーイと同室して襲われかけるシーンでは、佐原健二扮する同僚の気持ちが非常によくわかるほど、ドキドキしてしまった。

 全体としてユーモラスな作りだが、さすがに白川由美にコメディエンヌはさせられなかったのであろう、コミカルな部分を担ったのが(『ウルトラQ』の)佐原健二と、その他の脇役の人々。
 とくに彼がホテルの一室で、一人で踊っている姿は、何気におかしかった。
 佐原健二=特撮映画というレッテルが貼られているようにも思うが、シリアスな役も、こういうちょっとユーモラスな役所もぴたっと決まるあたりは、さすがだと思う。
 そういえば、2年前の2005年に、池袋の新文芸坐が「戦後60年」として組んだ特集の一つに、「監督・黒澤明」「女優・美空ひばり」と並んで「俳優・佐原健二」があったことを思い出した。まぁさすがに前二者と違ってオールナイトのみだったが。

 どこかで、白川由美特集と、佐原健二特集は開かれないものだろうか。

 まぁ映画自体は大したことのない作品だが、白川由美を観るべき作品としてはお薦め、かな。


【あらすじ】(ネタバレあり)
 帝国秘密探偵社の小川信江は、某会社の令嬢・西条みどりがスキー場で知り合い恋人にしたという岩田洋一郎の素行調査を、みどりの母・綾子に依頼される。
 信江は、洋一郎の勤務先などを訪れて話を聞くが、彼は粗野で評判はよくなかった。大学の構内で、やはり洋一郎の調査していた興信所員に出会い、情報を交換しようといわれるが、信江は洋一郎の許婚者だと誤魔化してしまう。
 同僚の木下とレストランで食事をしていた信江は、洋一郎が盛装をした紳士と一緒にいるのを見つける。その後、ダンスホールに寄った二人は、そこで盛装の紳士が洋一郎の従兄弟・民夫であることを知る。洋一郎を挑発して情報を得ようとするが、逆に“いろづかい”と侮辱されてしまう。
 洋一郎のアパートを訪ねた信江は、彼から、みどりが洋一郎と思っているのは民夫であることを知らされる。民夫は住まいを持たず、女の所を転々とする生活らしい。
 その頃、みどりは民夫とドライブに出かけていた。海岸に車を停め、強引に関係を迫る民夫をみどりは拒むが、それでも彼に惹かれる気持ちは変わらなかった。そして、みどりは民夫を自宅に招くのであった。信江は木下とともに帰る民夫を尾行し、バーのマダムとねんごろな仲になっている民夫の本性を探り出す。
 西条家で、信江はみどりと両親を前に、民夫の正体を報告する。しかし、みどりは自分は大人だ、天国に行くこともできるとダダをこねて、信江に叩かれた。みどりの心が民夫から離れないことを知った信江は、一計を案じた。妖艶な姿になってバーで民夫に誘いをかけ、翌日の夜の約束を交わす。
 翌日、洋一郎のアパートを尋ねたみどりは、そこで本物の洋一郎に会い、愕然とする。その夜、信江は民夫をホテルの部屋に誘い込んだ。そこには盗聴機を仕掛けてあり、隣室には不安な様子の木下が待機していた。そこで、みどりに民夫の本性を聞かせるためだった。
 しかし、民夫が信江を誘惑して犯そうとする受信機の“音”を聞かされても、みどりはこれは録音された芝居だといって本気にしなかった。「信江は僕の恋人だ」と叫ぶ木下に、みどりが何かあると感じたその時、受信機から信江の悲鳴が聞こえてきた。隣室に飛び込む木下。一部始終をみたみどりは、ようやく民夫の本性を悟り、洋酒のビンで民夫の頭を叩き、信江の危機を救うのであった。
 休日。信江と木下が野球を見に出かけようとしたところ、木下は散水車に水をかけられて、びしょ濡れになってしまう。「アイロンをかけてあげる」と初めて彼女の部屋に招かれて喜ぶ木下だったが、「廊下で待つのよ」と釘を刺されてしまうのであった。


『女探偵物語 女性SOS』

【製作年】1958年、日本
【製作】田中友幸
【配給】東宝
【監督】丸林久信
【原作】中山保江
【脚本】若尾徳平
【撮影】山田一夫
【音楽】宅孝二
【出演】白川由美(小川信江)、佐原健二(信江の同僚:木下)、土屋嘉男(調査対象:民夫)、平田昭彦(民夫の従兄弟:岩田洋一郎)、峯京子(西条みどり)、一の宮あつ子(依頼主でみどりの母:西条綾子)、林幹(みどりの父:西条有正)、小沢栄太郎(探偵社の部長)、 ほか


最終更新日  2007.06.06 17:39:17
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