お土産屋で働く前回はCathyとGregの家でいつも子供に囲まれ賑やかな生活を送ったから今回はフラットメイトでも見つけて静かに大人同士の生活を送ってみたかった。 そのフラットが見つかるまでの間のつもりで泊まらせて貰ってたんだけど 結局、また1年、同じ環境で生活をしてしまった。 GregはRailway(日本で言うJRみたいな)勤務でどこでも行けちゃう魔法のような定期を持っていて 「自分は車生活で必要ないから」って貸してくれた。 部屋代も黙っていれば払わず済む勢いだったけど、それも肩身が狭いので自分から払うと申し出た。 まー、彼らは相場も分かってなかったんだろうケド、破格の週80ドルと言って来た。 それには光熱費と食費も含まれ、外食する時も、どっか連れてってくれる時も 別に請求したりしない。 「うちにいれば無駄なお金使わないで済むんだし、 その分、旅行とか観光とか買い物に使いなさいよ」って言ってくれて ついつい甘えてしまい、結局、出られなかった。 ま~、お金は節約出来たんだけど、色んな面でtoo muchだった。 その詳細は追々更新する事にして・・・。 本題の職場なんだけど、職探しは本当に大変で泣きを見てしまった。 Office Workは狭き門であまり期待してなかった。 当時の私が出来る事と言ったら、他にレストランか土産物屋で働く事くらいしか 考え付かなかった。 ウェイトレスは経験あるから、初体験の店員にチャレンジする事にした。 近所のショッピングモールで働ければ一番良かったんだけど 求人が無く、街(シドニー)まで出る事にした。 まー、時間は掛かるけど、交通費は魔法のパスがあるし、 地元民は「街は大都会過ぎる!」って嫌う人が多いけど 私にしてみれば端から端まで歩けちゃう小さな街。 片っ端からお土産屋さんはもちろん、店と言う店を全部訪ねて回った。 そんな売り込みも3日程経ち「何かあったら連絡する」ってセリフも聞き飽きた頃 「明日来れる?」っと珍しい反応があった。 翌日その店に行くと「あんた誰?」的な反応を示されてしまった。 「昨日ココにいた○○さんに呼ばれて来たんですケド」っと説明すると 「そんな事聞いてないし、バイトは必要ない、帰って」っと追い返されてしまった! 呆然としてしまって、どうして良いか分からなかった。 放心状態で公園のベンチで色々考えていたら、泣けてきた。 また何日か掛けて職探しを続け、最終的にチャイナタウン近くの ヘンピなお土産屋さんで働く事になった。 そこは「ココだけはイヤ!」って思って後回しにしてた最後の店で、訊ねて行くと 「僕がボスと喧嘩して今日辞めるから、僕のポジションが貰えるよ」っと言われ めでたくお仕事ゲット! 週3日、日給85ドルくらいで働いたと思う(当時$A1=75円程度?)。 1日働けば1週間分の生活費になる。 もともとセールス(マン)は嫌いで、嫌いな事を自分でするなんてどうかと思ったけど 新しい事を試すのは悪くないと思って始めてみた。 もしかしたら、イイ面が発見出来るかもしれないし~?! だけど、そんな淡い期待通りには行かなかった。 店長のコスタス(超デブで母国のギリシャ訛りのある英語を話す)が 「お客さんに付いて回れ」と指示をする。 自分がお客さんだったら、放っておいて欲しいから、自分がされて嫌なことをするのは苦痛だった。 「何か聞かれたら、すぐ行けばイイんじゃないの?絶対、邪魔だって思ってるよ」 って反論したら、「邪魔だって言われたら下がればイイ」だって。 イヤイヤ、だから、それがお互い嫌でしょ?って話よ、、、。 現にコスタスはあるお客さんに 「どうしてどこの店の人も付いて回るんだ?何か盗ると思ってるのか?!」って 怒らせた事がある。 付いて回るのって逆効果だと思うんだけど?? 面白かったのは、中国人の女性とドイツ人の男性のカップルが日本語で話してた事! しかもそこはオーストラリアなのに! 彼らは日本で知り合ったらしく、お互いの国の言葉は分からない。 英語も話せない。 だから、日本語で会話する。 凄く印象的だった。 ま~、結局、あんまり好きな仕事じゃなかったけど、ココを辞めたら またあの無職の辛い日々を送るのかと思うと、辞められなかった。 まー、どっちにしても「遊び生活」だし、無職でもイイと思うんだけど 「何かしてないといけない」気がする典型的な日本人(?)で ボーッと何もしない毎日は気分が晴れなかった。 本当はワーキングホリデーは「バイト」待遇(フルタイムじゃなくてパートタイム)で 同じ職場には3ヶ月しか居られないんだけど、 オーナー(イラン人)が政府にちゃんと申請してなくて、 本当は税金も払わなきゃいけないんだけど、「袖の下(?)=Cash in hand」で 闇で9ヶ月くらい働かせて貰った。 そうそう、もうひとつ面白い事は「Made in Australia」って表示してあっても 作ってるのは中国人とかフィリピン・インドネシア人だって事! 確かにオーストラリア内で作ってるのには間違いないんだけど。 あまりどこで作られたとか気にしないけど、あの現状を見てしまったら ますます品物に付いているタグがバカバカしくなった。 |