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カテゴリ:ダンス、舞踏
★タイトルその他に誤りがあったので、お詫びとともに修正します。
滋賀県粟東で丹野の屋外パフォーマンス「026+METAL」が中止に追い込まれたことは、コンテンポラリーダンス関係者なら知っているだろう。昨年それに関するシンポジウムが開かれ、レポートをサイトに書いた。今回のパフォーマンスはそれ以前からあった企画だが、その一端を感じさせるような舞台だった。 府中市美術館のビエンナーレで、その美術家石川雷太がインスタレーションを行っており、それと連動する形で実現した。中央にパイプと鉄板で被われた立方体。左右に鎖の張られたパイプの立方体。その奥には石川の音楽ユニット「Erehwon」の鉄板などによる楽器。そして下手にはパイプで組まれた長い通路のような迷路のようなオブジェ。石川の音が響くなか、そこから逆光を浴びて丹野が登場する。いくつもある関門を超えて辿りつくという印象。そして中央の黒い鉄板に被われた中に入り込む。やがて上から姿を表し、金属の棒で叩く。吊るした鎖を叩きつけ、中から叩き、身を乗りだして激しく叩き、あげくは落ちてくる。倒れあがきながら、再び金属板に向かっていく。全身でぶつかり倒れる。 感情的ではない。演技的でもない。美術パフォーマンスとも違う。自分の体をぶつける。体全体で何かを行おうとする。何を表現するかなどはどうでもいい。ただ自分の体自体で行う行為、それも激しい過剰な行為にこだわっている。パンクな衣装はその身体自体でぶつかるための武装なのだ。さもなければ、おそらく全裸でぶつかるしかない。その身体性のストレートな露呈、それ自体を行為とすることに、丹野の力がある。 写真はここにあります http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Stage/4320/tanno.htm お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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