|
カテゴリ:Route作成
今回は壁・築堤の設定を行います。
前回作った路線に手を加えます。 一部の方には感じていただけると思うのですが、 対向式ホームの屋根の支柱は中心より軌道寄りにあり、 力のかかり方に構造的問題があるように見えます。 実際はどうなのかといえば、この形状の屋根は珍しく、 手持ち画像を漁ってみたところ千歳線新札幌駅のそれが唯一でした。 この駅は高架上にあるので屋根の無いところには低い壁、 屋根のあるところは線路から遠い支柱全体に壁が設けられています。 基本ストラクチャのみではこのタイプのホームを作ることのなります。 新札幌駅は高架駅ですので、折角ですから 作る路線も高いところ(つまり築堤と高架)に通してみましょう。 今回は6種の新たな構文が出てきます。 1.壁ストラクチャを読み込む構文 2.築堤ストラクチャを読み込む構文 3.線路間の隙間を埋めるストラクチャを読み込む構文 4.壁を設置する構文 5.築堤を設置する構文 6.壁を終了する構文 7.築堤を終了する構文 8.線路間の隙間を埋める構文 これらを用いて路線ファイルを書いてみます。 --------------------------- With Train .Folder 113_6 With Route .Gauge 1067 With Structure .Rail(0) BallastS.csv .Ground(0) Grass.csv .FormR(0) FormR.csv .FormL(0) FormL.csv .FormCR(0) FormCR.csv .FormCL(0) FormCL.csv .RoofR(1) RoofR.csv .RoofL(1) RoofL.csv .RoofCR(1) RoofCR.csv .RoofCL(1) RoofCL.csv .WallL(0) WallL.csv,;高架の壁,;( )内の値は0~255 .WallR(0) WallR.csv .WallL(1) BridgeL.csv,;PC橋の壁 .WallR(1) BridgeR.csv .WallL(2) FormWallL.csv,;ホームの壁 .WallR(2) FormWallR.csv .WallL(3) FormWallHL.csv,;ホームの高い壁 .WallR(3) FormWallHR.csv .DikeL(0) DikeL.csv .DikeR(0) DikeR.csv .DikeL(1) PierH.csv .DikeR(1) PierH.csv .CrackL(0) CraBalL.csv .CrackR(0) CraBalR.csv With Texture .Background(0) Bg_Fine.bmp With Track ;線路の高さを5mに設定 0,.Sta 駅1;11.5945;12.0000;0;0;0;0;;5;50;,.RailType 0;0,.Ground 0,.Back 0,.Height 5,.Dike 0;0;0 10,.Stop -1 50,.Curve -250,.Rail 1;0;0;0,,.Dike 0;-1;1,.Wall 0;-1;0,.Wall 1;1;0 75,.Curve 500,.Rail 1;2.5;; 100,.Rail 1;6.24;;,.Form 0;1;0;0,.Form 0;L;0;0,.Sta 駅1-1;12.0030;12.0100;0;1;0;0;;21;50;Bell.wav,.Wall 0;-1;2 125,.Curve 0,.Rail 1;7.48;;,.Form 0;1;1;0,.Form 0;L;1;0,.Wall 0;-1;3 150,.Curve 500,.Form 0;1;0;0,.Form 0;L;0;0,.Wall 0;-1;2 175,.Rail 1;6.24;;,.Stop -1,.Wall 0;-1;0,.Crack 0;1;0 200,.Curve -250,.Rail 1;2.5;; 225,.Curve 0,.RailEnd 1;0;,.Wall 0;0;0,.WallEnd 1 250,.Curve -160;40 300,.Curve 0,.DikeEnd 0,.Wall 0;0;1 325,.Dike 0;-1;1,.Wall 0;0;0 350,.Sta 駅2;12.0145;T;0;0;0;0;;5;50; 375,.Stop -1 --------------------------- 太字部分が新しい構文です。 これを「test7.csv」と保存し、BVE2で「運転開始」します。 壁や築堤ができました。 新たな構文の解説です。 説明のため、Track Viewerも用います。 .WallL(0) WallL.csv .WallR(0) WallR.csv 壁ストラクチャを定義します。 WallRは線路から見て右側、WallLは左側を定義します。 高架の壁、PC橋の壁、ホームの壁、ホームの高い壁と 4種類の壁を読みこむため、順に0番、1番、2番、3番としました。 上の図を見ていただければ分かりますが、 高架橋(左)とPC橋(右)は異なるつくりをしています。 よって区別した方が現実的となります。 .DikeL(0) DikeL.csv .DikeR(0) DikeR.csv 築堤ストラクチャを定義します。 DikeRは線路から見て右側、DikeLは左側を定義します。 築堤、高架橋の橋脚の2種類を読みこむため、順に0番、1番としました。 橋脚は築堤ではありませんが、公式サイトではWall、Dike共に 「沿線ストラクチャ」と一括りにされているように 両者の区別は便宜的なものに過ぎません。 よってDikeに壁ストラクチャを定義しても問題ありません。 ここではWallで定義した高架橋と競合するため、 橋脚をDikeで定義しました。 .CrackL(0) CraBalL.csv .CrackR(0) CraBalR.csv 線路間の隙間を埋めるストラクチャを定義します。 CrackRは線路から見て右側、CrackLは左側を定義します。 .Dike 0;-1;1 (50m地点) 築堤を設定します。 第1項には築堤を作る線路番号を入れます。 第2項では築堤の設置方向を設定します。 0なら両側、-1なら左のみ、1なら右のみです。 第3項では築堤のストラクチャを定義します。 DikeR/Lで定義した値を入れてください。 25m単位で設定が可能です。 .DikeEnd 0 (300m地点) 築堤を終了します。値は築堤を終了させる線路番号です。 25m単位で設定が可能です。 .Wall 0;-1;0 (50m地点) 壁を設定します。 第1項には壁を作る線路番号を入れます。 第2項では壁の設置方向を設定します。 0なら両側、-1なら左のみ、1なら右のみです。 第3項では壁のストラクチャを定義します。 WallR/Lで定義した値を入れてください。 25m単位で設定が可能です。 .WallEnd 1 (225m地点) 壁を終了します。値は壁を終了させる線路番号です。 25m単位で設定が可能です。 .Crack 0;1;0 線路間の隙間埋めを設定します。 第1項と第2項には隙間を埋める線路番号を入れます。 ここでは自線と1番の線路の間でホームを作るので0;1とします。 自線と他線との間を埋める時は必ず0を最初にしてください。 BVE4ではエラーとなり、正常にプレイできません。 第3項では線路間の隙間を埋めるストラクチャを定義します。 CrackR/Lで定義した値を入れてください。 25m単位で設定が可能です。 この路線ではPC橋の橋台を再現していませんが、 同様にDike構文でPierDblL/R.csvの設置で再現できます。 また、壁や築堤を作る手法を応用することで切り通しやトンネルも再現できます。 これらは初代二壷線における作品の一部です。 どちらも今まで扱った構文のみで再現できます。 ぜひ挑戦してみてください。 二壷線は西武秩父線同様に共同で作られた路線ですが、 こちらは当初、基本ストラクチャのみの使用で作られたものです。 現在では内房線ストラクチャも使用したものが製作されていますが、 基本的なスタンスは今も変わりません。 次回は信号機の設定を行います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 30, 2009 09:53:27 PM
コメント(0) | コメントを書く
[Route作成] カテゴリの最新記事
|