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カテゴリ:Route作成
今回は地上子の設定を行います。
普通の鉄道ファンには馴染みの薄い分野だと思いますので、 実物の地上子を扱うことから始めます。 なお、新しい地上子は以下とは形状の異なるものも存在します。 (1)S形地上子(ロング地上子) (上毛電鉄大胡列車区内) 信号機の約600m手前に設置してあります。 列車の運転速度や地形などにより、設置位置が前後します。 また同様の形をしたものに速度照査用のものがあります。 (2)Sn形地上子(直下地上子) (JR東日本高崎車両センター内) 出発・場内信号機の約20m手前に設置してあります。 枕木方向の設置で、緑色をしています。 (吾妻線川原湯温泉駅上り場内用) 上下列車が通過する箇所は、誤作動防止のため、 レール方向に設置されています。 (3)Sn形地上子(誤出発防止地上子) (吾妻線金島駅下り出発用) 停止位置と出発信号機の間の距離が離れている場合に設置してあります。 これは出発信号機が停止現示であるにも拘らず列車が発車し、 直下地上子で止まりきれない事態を防止する目的で設置されています。 場内信号機を通過後、一定時間を経過した後に通過した場合に限りATSが動作します。 設置位置は駅により異なります。 JR西日本などではこの地上子のある箇所に黒地に黄色い▽の標識があります。 (4)P形地上子(パターン発生・更新地上子) (上越線新前橋駅下り出発用) 信号機の手前600m、280m、180m、85m、50mに設置してあります。 廉価版のATS-Pnでは信号機の手前600m、180mに設置してあります。 (場内・出発信号機の85m手前にもあります) 停車場内では停車位置等により設置位置が変則的になっている場合があります。 (5)P形地上子(即時停止地上子) (上越線新前橋駅下り入信用) 信号機の30m手前(出発信号機では約25m手前)に設置してあります。 黄色く塗られています。 駅構内の場合は、いずれも出発信号機用なのか、入換信号機用なのか注意が必要です。 この他にもPs形地上子などがありますが、BVE2では再現できません。 これら地上子はBVEではTr構文で再現できます。 路線サンプルはありませんが「.Tr 0;0;0」などと記述します。 第1項では地上子の型を設定します。 1 : S形地上子(ロング地上子) 2 : Sn形地上子(直下地上子) 3 : Sn形地上子(誤出発防止地上子) 4 : P形地上子(パターン発生・更新地上子) 5 : P形地上子(パターン発生・更新地上子) ……となっています。 第2項では連動する信号機との間にある信号機の数を入力します。 上図の場合、信号機2とそれに連動する地上子2Aの間には信号機1があるので、 「1」と設定することになります。 第3項ではATSを動作させるか動作させないか設定します。 0なら動作、-1なら非動作(つまりダミー)となります。 実物のATS-Pには曲線や分岐器、最高速度のパターンを設定することが出来ます。 曲線や分岐器のパターンは「.Pattern 0; 95」、 最高速度のパターンは「.Pattern 1; 95」などと記述します。 95に当たる箇所がパターン設定速度です。 通常は制限速度+10km/hで設定します。 次回はその他の設定を行います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 29, 2009 09:44:06 PM
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