世界のお薦めスポット 国立天文台(東京)
今年の夏、日本に一時帰国した折に国立天文台(東京都三鷹市)を見学しにいった。調布からバスで15分ほど揺られ「天文台前」バス停で降りる。ロータリーの坂を上り、門を入ると守衛所がある。そこでノートに記帳して「Visitor」のスティッカーをもらう。守衛所では犬を飼っている。この犬がおとなしくてひとなつっこくてかわいい。娘はペットが大好きなので喜んでいた。三鷹のキャンパスは(年末年始以外)毎日公開している。指定された見学コースを個人で回るだけなら事前の申し込みもいらない。わたしたちは、いただいたパンフレットの地図を見ながら歩き出した。この天文台は武蔵野の緑豊かな雑木林の中に建っている。見学コースの道は背の高い木々の間を通っている。だから見学すると同時に森林浴も体験できる感じだ。ところがひとつ困ったことが・・・蚊がとっても多いのだ。虫除けスプレーを持ってくるべきだったとここで後悔した。キャンパス内の建物はどれも歴史を感じてしまうほど古く見えた。「天文台歴史館」のある大赤道儀室も木造で、エアコンが利いていない場所が多い。汗はじわりと出るが、遠い宇宙に関する展示などを読んでいると気持ちはクールになってくる。こどもたちはなぜか「宇宙」より「手回し計算機」に興味を持ったようで、ジーコジーコにぎやかな音を出して計算している。幸い他に見学している人はあまりいなかったが、ちょっとひんしゅくだったかな?事前に申し込んでおいた「4次元デジタル宇宙プロジェクト・シアター」の時間が近づいたのでそちらの建物へ移動する。待合室で野辺山の電波天文台のビデオなどを見た後、いよいよシアターへ!シアターと言っても廊下の一角のような所だ。そこに衝立があって、映像が映し出される。今回のテーマは「銀河の世界~巨大銀河の誕生~」だった。宇宙の塵が星になって、星が集まって銀河という集団になって、その銀河もグループを形成している・・・というような内容だった。意外たったのは、太陽系は冥王星の軌道よりずっと大きい(広い)ということ。ずっと外側に彗星の元になるものがたくさんあるらしい。帰りに守衛所でサイン・アウトしていたら「天体観望会スケジュール」をいただいた。金曜日と土曜日の夜に惑星などを観望できるそうだ。今度は是非夫とふたりで来たいと思った。