かえるの喫茶店

あら、きょうはヱビスビールの発売日だったんですね。もっとも116年前の話ですけど。


「YEBISUのYってなによ」ってなによ（笑）？
Excite Bitコネタさんの記事を読んで、「へ～」と思いつつ軽くスルー。だって、ネタにならないもの。どうして“EBISU”ではなく“YEBISU”なのか、という内容の本文記事よりも、キャプションの『ちなみにこのラベルには普通鯛が1匹のところ2匹いるラッキーヴァージョンです』という一文のほうがずっと気になります。
だって、ラッキーヴァージョンがあるなんて知らなかったんだもん(笑)。


恵比寿ガーデンプレイスの略がYGP……のわけ


ウィキペディア（Wikipedia）によると、ヱビスビールは1890年2月25日に日本麦酒醸造会社（当時、現サッポロビール）により発売されたのが最初なんだとか。東京都の恵比寿の地名は、ヱビスビールの工場が東京府荏原郡目黒村三田（現・東京都目黒区三田）にあったことからつけられたそうです。
恵比寿ガーデンプレイスは、サッポロビール恵比寿工場跡地に建設されました。だから略が“EGP”ではなくて“YGP”なるんですよ。
なお、地下鉄恵比寿駅のローマ字表記は“EBISU”です、お間違いなく。


YEBISU　贅沢なわけ


日本ではビールの副原料に、米・トウモロコシ・コウリャン・ジャガイモ・デンプン・糖類の使用を認めています（ビールに入っているコンスターチは、米やトウモロコシのデンプンを精製したもの）。しかし、ヱビスビールは原材料に大麦・ホップ・・酵母・水だけしか使っていません。500年も前に出されたドイツの「ビール純粋令」に基づいて作られているのです。
贅沢なビールというキャッチコピーは、ここからきているんですね。

ちなみに発泡酒は、麦芽の使用比率が２/３に満たなかったり、先にあげた副原料以外のものが使われていたりします。

YEBISUだけじゃない

「ビール純粋令」に基づいて作られているのは、ヱビスビールたけではありません。ふくろうのマークがかわいい、常陸野ネストビール　ヴァイツェンなど美味しい地ビールがいろいろありますよ。
たまにはちょっと贅沢してみませんか？



ひらがなでいいじゃない


あ～、まあ……最後に、Excite Bitコネタ本文とほんの少しだけリンクする話を。

日本の看板や標識に書かれているローマ字を、ちゃんと読める在日外国人は殆どいません。ひらがなで書かれている標識のほうが、正しく発音できるそうです。イタリア人だって正しく読めませんよ。彼らはパチンコ(PACHINKOあるいはPACHINCO)を、パキンコと読みます。“CHI”は「チ」ではなく「キ」と発音するんです。

訓令式だったりヘボン式だったり、ヘボン式にも外務省ヘボン式ローマ字などいろいろあったり……。ばらばらメチャクチャ、統一感のないローマ字表記よりも、必ずひらがなを添えて書くほうがよほど親切だと思います。はい。


追記）タイトルと一部本文修正
間違えました。いまは2006年。……117年前じゃなくて116年前ですよね。
引き算もできんのか、わたしorz