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「去年のボーナスで買ったばかりなのに……」
都内マンションに住む記者が、泣きそうな顔で言った。今回の大地震でリビングの地デジテレビが倒れ、液晶画面を著しく破損してしまったという。 でも、買ってまだ3カ月。当然のことながら、メーカーの保証期間中だろう。子供が倒して壊したわけではないのだから、何らかの保証があるんじゃないのか。 「地震、噴火、津波、風水害など自然災害による破損や故障は、すべて保証対象外。修理できるとしても、代金は実費負担になってしまいます」(家電に詳しい経済ジャーナリスト) 自然災害で保証されないのは、テレビだけではない。家電全般に当てはまる。どのメーカーも同じだ。 ならば、家電量販店の保険はどうだ。「長期保証」「新品交換」など、独自の保証プランでおなじみのビックカメラに聞いた。 「残念ながら、自然災害に関する保証はありません。修理は有償です」(有楽町店) 望みがあるとすれば、それは火災保険と一緒に加入できる特約「地震保険」。テレビのみならず、冷蔵庫や洗濯機、たんす、洋服など家財一式にかける保険だ。 家族4人で3LDKマンションに住んだ場合、家財一式の保険金額の相場は500万円。この金額でシミュレーションすると……。 ●一部損(家財一式の時価の10%以上30%未満)=保険金額の5%(25万円) ●半損(家財一式の時価の30%以上80%未満)=保険金額の50%(250万円) ●全損(家財一式の時価の80%以上)=保険金額の100%(500万円) が、それぞれ補償される。 一部損でも25万円もらえるが、地デジテレビの購入金額が25万円以上なら赤字。地デジテレビが倒れて液晶が破損したくらいで〈家財一式の10%以上〉と認められる可能性も、恐らく低い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月21日 13時00分13秒
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