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ジャンル:海外生活愚痴系。
フランスとフランス人について文句ばかり垂れながらフランスに住んでいる或る邦人の手記。 (折角コメントいただいてもお返事ができる時とできない時にかなりばらつきがあり、ネチネチ執拗に返事をすることあれば、そのままお返事無しになってしまうこともあると思いますが、何卒ご容赦下さい) |
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仏蘭西徒然草 [全131件]
昨日、狸さん(うちの幼子2歳)の通う託児所でパーティーがあった。 2週間も前から「みなさんお国料理を持ってきてください」と紙が渡され、保母さんにも「メニューが重ならないようにもう一人の日本人のママンと相談して♪」とまで言われ、私の悩みの種だった。 悩んでいるうちに残るは2日となった。日本の料理で、託児所のパーティーで食べられそうなものといったら、巻き寿司ぐらいしか思い浮かばない。巻き寿司なら簡単そうだ。そうだ、これにしよう。 前日、焼海苔とスモークサーモンを大量に仕入れ、巻きすも購入、Yahooグルメで巻き寿司のレシピを検索して、特訓した。簡単と思えた細巻き寿司はなかなか難しく、失敗作を口に放り込んでいるうちにたちまち満腹になってしまった。こんなことをしている間に、あっという間に日が暮れた。 当日。狸さんを託児所に送る前も下準備をし、狸さんを託児所に送ったあとも、再び取り掛かる。やっぱりうまくできない。この調子で失敗作を食べ続けていたら私はデブになってしまう。もう散らし寿司にしてしまおう…と途中で血迷って散らし寿司にしかけたりしながらも、最終的にはやはり巻き寿司をつくった。 3時間分の血と汗と涙を巻き込んだ寿司を寿司桶に並べ、下に氷を入れて、託児所にいつもより早めに向かう。 ついてみると、他の父兄は「お国料理」などというのはまったく気にしていなかったようですべてケーキやマドレーヌだった。父兄たちの手作りのケーキは30個ぐらいあっただろうか。まるでケーキのコンペティションのようで壮観だった。 その中で、完全に浮きまくっている寿司桶。 これで誰も箸をつけなくて全部残ったりしたら余計目立って悲惨だな…と思っていたが、幸い甘いケーキに食傷気味だった大人には好評だったようで哀しい目立ち方をしなくてすんだ。 好評といっても、実際には、すでにレストランなどで日本食経験があるらしい5人ぐらいの父兄がずっと寿司桶の脇に張り付いて、「Oh! Sushi!」(アメリカ人)、「これはwasabiね」「この寿司ボウル(寿司桶のことらしい)はどこで買えるの?」「午後の5時に寿司が食べられるとは思わなかったわ」とせっせとおかわりしていたというのが実態で、やはり普段外食と縁のなさそうな雰囲気の父兄は興味がなかったようである。 それにしても、考えてみると、昨日はこの寿司をつくるために狸さんを預けている貴重な時間すべてをささげてしまった。 締め切りがせまった翻訳が3つもあるのに。 本末転倒ではあったが、自分が汗水たらして巻いた寿司が売り切れたことに生まれてはじめての不思議な感動を覚えたのであった。すし屋になろうかな。
クリスマスの翌日である本日。 狸さん(うちの赤子もうすぐ1歳9ヶ月)を抱っこしてお買い物に出掛ける時に、郵便受けをチェック。 郵便物の中に、マリアンヌの横顔と「自由平等博愛…フランス共和国」と書いてある、 税務署の請求にそっくりな封筒が一通、ゆんゆんと不吉なオーラを発していた。 とりあえずその封筒だけを手にとり、残りは郵便受けに残して、 外に出て歩き始めながらその封筒を開け、中に入っている紙を広げた (私は抱っこ帯を使っているので両手が空いている)。 途端に、目の前がすうっと暗くなり、狸さんを抱っこしたままクラクラと卒倒しそうになった。 2,700ユーロは日本円にして約40万円。 なんですかこれ?! こんなに貧乏なのに、また何かお金を取られなければならないのですか??!! 産休中の給料返せってことですか??? あんな沢山の社会保険費用を払い続けていたのに私には産休をとる権利もなかったのですか??? なぜ今ごろになっての連絡なんですか??? 家に帰ってから早速、その紙にあった電話番号に鼻息も荒く電話してみたが誰も出ない。 そこで、私と同じ時に元同僚で産休をとった人たち(その年は出産ラッシュで次々と妊婦が3人も出た)に電話してみたが、二人ともそんな紙は来てないという。 その後、小一時間もの間、私は「共和国大統領に直訴の手紙を書いてやる」と涙をちびって激高する状態と、 虚脱状態を繰り返し続けた。 そんな私を見て狸さんは手を叩いて大喜びだ。 少し落ち着いてもう一度良く読むと 産休中の給料を返せということではないようだ。 そういえば、思い出した。 産休中、中途半端なお金が3回ばかり社会保険から振り込まれ、 こんなお金が貰えるとはどこにも書いてなかったので、何かの間違いだろう (使ってしまったら後が怖い)ととても不安に思い、 社会保険事務所に言いにいったことがあった。 (もちろん、電話しても通じないので、こういうときもわざわざ足を運んで並ぶわけだ。 しかし産休関係以外にも税金だのなんだの余りにも書類だの役所通いだのが多すぎたので、このこともすっかり忘れていた。) この間違いの件について、社会保険事務所からの紙面の連絡は一切なかったが 私の最後のほうの給料明細からは 「社会保険から受け取り過ぎた手当の返金」とやらの名目で勝手に 200ユーロぐらいずつ毎月引かれていた。 その後、私は辞職したわけだが、そのために、 給料から勝手に引き落とし続けることができなくなり、 今回の請求は「まだ払ってない残り」ということらしい。 私は、お金を振り込まれた途端、すぐ「何のお金かわからない。 間違いではないか?」と指摘したのに、もうすぐ2年近くたつ今頃になって、 しかもクリスマスの翌日にこんな手紙を送ってくるとは、さすがフランスだ。 そして、2,700ユーロってこの金額は一体?? 追徴金でも入ってるのか?と思ったが、この書類には どこにも「追徴金」らしき言葉は見あたらない。 (そもそも私のミスではなく社会保険事務所のミスで起こったことだし、 しかも私は自分のほうから正直に間違いではないかと指摘したぐらいだから 追徴金だなんてとんでもない…でもフランスではそれもありがち。) 書類には「名目違いの事故的徴収」という言葉が見あたるので、 役所のミスであることは向こうも認めているらしいが、謝罪の言葉は一切ない。 そういえば、この間、税務署から全く何の説明もなく突然2000ユーロ近い振り込みがあった。夫が問い合わせたところ、「取りすぎた税金を返した」そうだけれども、これも2年後ぐらいに「やっぱり間違いだったから2000ユーロ返金してくれ」といわれたらどうしよう。これももう使っちゃったんだけれども。 いきなりあとから数千ユーロの額を返せといわれても返せない貧乏人に対し、 こういうミスをしないでほしい。 また、何事も、足を運んでその場にいって並んで人に会わないと 解決できないフランスでは時間的精神的ロスも多大なものである。 お役所が開いているのは平日の昼間だけなののい、二人とも普通の平日昼間毎日フルタイムのサラリーマンで共働きの夫婦なんかはこういうの一体どうしているのだろうか、不思議で仕方がない。
フランス人と結婚してフランスに住む日本人の99%は、クリスマスが近づくにつれ、チック症・不眠・鬱・手足の震えや痺れ・抜け毛・食欲不振・生理不順・不正出血・腹痛・頭痛・下痢・嚥下障害・めまい・動悸・吐き気などの様々な心身症の症状が出てくる。
…とまあ、こんな感じだそうだ。
一応、アダルトな話。 かなり前からフランスでは雑誌におまけをつけて売るのが流行っている。 これはキオスクでは場所を食うし陳列しにくいので嫌われているが、 おまけつきのほうが売れ行きは断然良いそうだ。 さて、「Jalouse(ジャルーズ)」という女性誌がある。 この雑誌のコンセプトはかなりポジティブ(…というよりは アグレッシブ?)に「若い女性の自由」を前面に打ち出すことにある。 もちろん、「一部の特殊な若い女性のためのマニアな雑誌」ではなく、キオスクにいつも置いてある、一般的な雑誌である。 ![]() 私も一度オマケに惹かれて買ったことがある。 その時のオマケは、一瞬、女性器のように見える写真がついたビニールのバッグ。 よく見ると人の片目が縦にアップで写っているだけ。 面白いと思ったので買ったはいいものの、これ、持って歩けない。 日本だったら持って歩いていてもまわりの人に引かれるだけだろうけれども、 フランスだとこんなものを持って歩いたら娼婦かなにかと間違えられてしまうだろう。 かといって、なかなか面白いデザインのものを捨てるのも惜しいような気がして、 結局、家でしまいこんだままになっているのであった。 さて、そのJalouse誌の年末年始号のおまけは「バイブレーター」。 「Good vibrations 2006年」 とビーチボーイズの歌のタイトルからとった少々季節はずれなキャプションがついている。 ヌーベル・オプセルバトゥールの記事によると 販売部数の半分にあたる5万部にこのおまけがついており、 オマケつきだと4ユーロ。オマケなしだと3ユーロ。 オマケは不透明のプラスチックで包んであり「18禁」と書いてあるそうだ。 オマケ付きとオマケ無しのバージョンを売り出したのは 「読者や販売者が選択できるように」だそうである。 つまり、「こんなものうちの店にゃーおけない!」と思った店は、 3ユーロのオマケ無しのほうだけ仕入れればいいということだ。 それにしても、たとえ店がこれを店頭に並べたとしても 一体誰がキオスクで買うのだろうか? しかも5万部も。 SPMI(プレスマガジン&情報組合)の組合長パスカル・マリー女史は「バイブレーターは今日ではフツーに消費されているもの」「今ではバイブレーターの地位は昔と大きく変わり、自由に販売され、広告にも堂々と出てくる」というが、…そうなのですか??? いくらフランスでもこれを若い女性がガンガン買うのが一般的とは思えない。 だが、「ソニア・リキエルが、セックスショップの外にバイブレーターを持ち出した先駆者」という一行が上記の記事にあったので、ちょっと検索してみたら、ソニアリキエルからは口紅型のバイブレーターや海外ドラマSex and the cityででてきた「兎」というバイブレーターが出ているそうで、サンジェルマンのリキエルのブティックでもエロティック・コレクションのコーナーがあるとのこと。 また、Yobaというお洒落路線を打ち出した女性向けのランジェリー&セックスショップもできたそうだが、サイトを見ると、なんとプランタン百貨店内にもブティックがあるようだ(下着だけかな?)。 …でも、数日前、近所の新聞屋さんで新聞を買った時になんとなく雑誌の並べてある 場所を見てみた時は、Jalouse自体が並んでいなかった。 やっぱり「普通!」といいきるには無理があると思う。 ちなみにこのYobaのサイトを見てみると、「boules de Geisha(芸者ボール)」なるものがあった。紐に、クリスマスのデコレーションのようなボールが二つつながっているもので、これも性具らしい。「boules de Geisha」で検索すると、山のように他のセックスショップのサイトも出てくるのでフランスのアダルトグッズでは定番のもののようだ。 ところが、日本語で「芸者 玉」「芸者 ボール」「ゲイシャ ボール」「アダルト ボール」で検索してみても、似通ったものは出てこない。 「遊女 性具 玉」で探したらやっと「りんの玉」というものが昔あったらしいことが見つかった。が、「りんの玉」で検索してみると、それが現代の日本でアダルトグッズとして商品化されているということはないようだ。 変なところで生き返って一人歩きしている日本の昔の文化…。 はるばる海と時代を越えてこんなものをリバイバル・普及させている フランス人の文化的熱意には頭が下がる。
今回の暴動に際し、思想家アラン・バディウ氏が、11月15日のル・モンド紙で、(学問の話ではなく)個人的な体験を語っている。 ちなみにバディウ氏はENS(高等師範学校、通称ノルマル)哲学科名誉教授。彼の思想や業績については、表象文化論出身のくせに不勉強な私にはよくわからないので私にきかないでいただきたい(ご興味ある方は検索してね)。モロッコ生まれけれどもモロッコ人ではなくフランス人の模様(間違っていたらご指摘願いたい)。 バディウ氏には16歳の養子がいる(仮名ジェラールとする)。ジェラール君は黒人である。 バディウ氏とジェラール君が住むのは、今回の暴動の部隊となっているような「治安の悪い貧しい郊外」ではなくパリ市内であるが、それでもジェラールは常に警察のコントロール(職務質問や身分証の確認、所持品・身体検査など)に遭っている。 2004年3月31日から今日までの1年半だけで、ジェラールは、路上で数え切れないほどのコントロールにあい、6回も「逮捕」されている。逮捕というのは、つまり、手錠をかけられて警察署に連れて行かれ、侮辱されたりベンチにつながれたりして、何時間も、時には1〜2日も拘留された、ということである。ジェラールは何もしていなかったのに、である。 「迫害体験の最悪な部分は往々にして詳細の部分。だからちょっと細にわたるが…」と断りつつ、最近の逮捕についてバディウ氏は語る。 午後四時半頃、ジェラール君は友だちのケマル(トルコ人家庭の子)と一緒に女子校の前にいた。ジェラール君がナンパをしている間、クレープ屋などでバイトして小銭を持っているケマル君は、女子校の隣の高校の生徒から自転車を20ユーロで買っていた。 しかしその後、3人のもっと年齢の低い子ども達(白人の)が来て、「この自転車はボクのだ。1時間半前に、よそのお兄さんに貸してって言われて貸したら返してくれなかったんだ」と言う。要するに、ケマルは「借り物」を売りつけられてしまったわけだ。ジェラールは「返すしかないだろ」と言い、ケマルも返すことを決心。3人の子たちは自転車を持ってその場を去ろうとした。 その時、きーっとブレーキ音とともにパトカー到着。パトカーから出てきた2人の警官がジェラールとケマルに飛びかかって、地面にねじ伏せて手錠をかけ、立たせて壁に押しつけた。「このカマ野郎!馬鹿野郎!」 ジェラールとケマルは「自分たちが一体何をしたというのか」ときいた。警官たちは「分かってるだろう。あっちを向いて、お前らが誰か、お前らが何をしたか、みんなによーく見てもらえ!」と二人を通りのほう へ向けた。なんと30分もそうしていたそうな。(バディウ氏は「中世の晒し台」の再現だ、といっている。) そして、「お前らだけになったらたっぷりお見舞いしてやる」「犬は好きか?」「署にはお前らをかばってくれるヤツは誰もいないんだからな」などと脅しの言葉。 3人の子どもたちは「彼らは何もしてないよ。僕たち、自転車は返して貰ったよ。」といったが、警察はジェラール、ケマル、3人の子どもたちと自転車を警察署に連行。警察署ではジェラールとケマルと3人の子たちはバラバラにされた。3人の子どもたちは先に返された。 ジェラールとケマルは、ベンチに手錠でつながれ、その前を警官が通るたびに向こうずねを蹴られた。ジェラールは「デブ豚」「垢野郎」などと言われた。二人はやっと拘留の理由をしらされた。2週間前に起こった集団暴行事件の疑いをかけられているのだ。(つまり自転車は全く関係なかったわけだ。) その時すでに夜10時。バディウ氏は家で息子を帰りを待っていた 2時間半後、電話がなり、「息子さんが集団暴行参加した可能性で拘留されているのですが」と警察から連絡。バディウ氏は「この“可能性”という言い方がまたいいよね」と皮肉る。警官全員がジェラールを犯罪者確定扱いしていたわけではなく、通りがかりにジェラールに「それにしても君はどんな事件にも関わりなさそうだけどねー。なんでまだここにいるの?」と言った警官も一人いたそうだが。 どこからこんなことになったのか、というと、ジェラールとケマルが門前にたむろっていた女子校の生徒監督が、ここのところ話題になっている暴動に参加した若者と勘違いして二人のことを通報したからだったようである。 別の逮捕の時には、警察がジェラールの学校に、全校の黒人生徒全員の写真と書類を全部送るように、と依頼したこともある。バディウ氏は警部のデスクにその書類があるのを見たので、学校側も警察の言う通り黒人学生の書類を提出したようだ。 バディウ氏に警察が「息子さんを引き取りにきてくれ」と連絡したのは夜10時をはるかにまわったころだった。ジェラールは何もしてなかったのに。警察側は謝った。しかし、バディウ氏は「謝られたって、甘んじて許せるもんか」と怒りを隠さない。 氏は「これが(ジェラールのように比較的恵まれた立場にある若者ではなく)“郊外”の若者だったら、謝罪すらしてもらえないのだろう。」と言う。 「彼らが日常生活でこうした汚辱を受け続けていれば、これが荒廃をもたらさないはずがなく、暴動も無理もないこと。暴動が起こったのは(この社会の)自業自得。治安と称して金持ちばかり守り、労働者系や外国人系の子ども達に犬を放つような国家は全くもって軽蔑すべきものだ。」 私はフランスに住むようになってもう○年になる。「この不当な扱いはもしかしたら人種差別ではなかろうか? それ以外に理由が考えられない」という嫌な思いが頭をよぎった瞬間というのは何度もあるけれども、まだ警察のコントロールに遭ったことは一度もない。数え切れないほどコントロールに遭ってたった1年半で6回も何もしてないのに拘留されてしまったジェラール君との格差にびっくりだ。 この記事への購読者の反応から、警官によるコントロールの経験の有無を語っているものだけ抜粋。 Anonyme(匿名)さん「僕は警察のコントロールに遭ったことがない」(この人の人種は記事からは判別不明。年齢は最低でも20代半ばか?) jさん「僕も青少年。白人だけど、僕も何もしてないのに同じような目に遭ったことがある。ル・モンドに証言が一つ載ってるけど、その裏でどれほどの数の同じような出来事が起こっていることか。郊外の青少年にはお父さんがノルマルの教授だなんていう恵まれた人はいないからなー。」 Ireneさん「うちの子はちょっと褐色だけどそれほどでもないの。で、うちの子の友だちはハイチの子(もっと色が黒いという意味らしい)。二人とも何十回も同じ経験をしているわ。いつも、うちの子は止められないのに、お友達のほうがコントロールされるのよ。メトロのシャトレ駅に行けばいつも警官がコントロールやってるから分かるわよ。」 Anneさん 「私はパリで1974年から1979年の間学生やってたんだけど、たった2回しか身分証明書見せろって言われなかったわよ。2回ともマルチニック出身(黒人)の友人と一緒だった時だわ。彼だってフランス人なのにね!」 Jeanさん 「私の友人のお嬢さん(白人)と結婚した、高学歴で銀行で良いポストについてる黒人を食事に招いたことがあるのだけれども、彼が自分もそういう経験があると言ってた。とくに新車を買ってから大変らしい。Golf(スポーツカーですか?)に乗ってる若い黒人ってことで…」(←麻薬ディーラーと間違えられてしまう、ということだと) Gerard B.さん 「僕は白人で、コントロールされたことはない。アラブ人の友だちがパリに来た時に一緒に出歩いていたら24時間もたたないうちに彼がコントロールに遭った。それで僕もはじめて、赤の他人である警官に「お前」呼ばわりされることが現実にあるんだなと知った。」 un jeune de droite...さん 「僕は土着フランス人なのでコントロールに遭ったことはない」 他の意見には、バディウ氏に批判的な意見も結構多かった。「バディウ氏の話は捏造」「バディウ氏は急進派の左翼活動家だしねー」「暴動が起こったのは社会の自業自得ざまー見ろだなんて不謹慎」「たしかにアラブ人と黒人のほうがコントロールされやすいが、それには理由がある」「20ユーロで自転車が買えると普通本気で思うか?息子を高校の門の外でうろうろさせとくなんて、バディウ氏の教育が悪いのでは?」等々。 ただし、ここまで書いて、「購読者の意見」欄の意見書き込みフォームをチェックしてみたところ、名前を変えて何度も投稿するのが可能であることが判明。 だから「購読者の意見」欄に書いてある体験談がどこまであてになるかはなんともいえない。 (せっかく体験談を拾って概訳したのにがっくり…。)
FN(フロン・ナショナル、国民前線)ジャン=マリー・ル・ペン氏。 2002年の大統領選で、指導者層の意表をつき、最終戦に残ってシラクと対決。 結局ル・ペンが破れたものの、この事件で、社会党支持者の政治意識の低下していること(バカンスに行くので投票をさぼったなんていう人が多かった)、及び、いままでどちらかというとマージナルに見られていたFNが、予想外に大きな支持層(労働者などの庶民層)に支えられていることが判明。 私もフランスに生きる一人の外人である。だから、個人的にこの人には政権を握って欲しくはないが、もし実際に会ったら「一緒に記念写真撮ってください」「あ、ついでにサインも…」と言ってしまうかもしれない。非常にカリスマ性のある人なのだ。2002年の大統領選最終戦の時の候補者テレビ演説でも、自分の政策の話をするのでなく、おもむろにり自分の家族アルバムを開いて、田舎のおじいさんが来客に家族自慢でもするかのように、テレビの前で写真を見せ始めたのは印象深かった。 今回の暴動についてのジャン=マリー・ル・ペン氏の意見であるが、フィガロ紙を見てもル・モンド紙を見てもどうもポイントがはっきりせず、短くあしらわれている(フランスにいる人なら、彼の意見は大体誰にでも想像がつくからかもしれないが…。) そこでFNのサイトに行ってみた。 現在、トップページに、「移民、公害問題の爆発的増加…ル・ペンは既に予告していた!」というキャプションとともに、1999年の FNのキャンペーン映像が置かれている(燃える郊外の映像から始まる)。 また、11月14日パレ・ロワイヤル広場で「≪Immigration, emeutes, explosions des banlieues : assez !≫(移民、暴動、郊外問題の爆発的増加、もうたくさんだ!)」というテーマで行われジャン=マリー・ル・ペン氏の演説がオーディオできける。完全に一人舞台なので結構長い(40分超)。 私も全部きくのが面倒くさくなって今回の暴動に関してのFNのパンフレットを見ることにした。さすが庶民層を相手にしているだけあって、短く分かりやすくまとめてある。以下、今回の暴動に際してのFNの主張。 暴動の原因はFNによると(原文では「〜でなかったら、暴徒たちは暴れただろうか?」という言い方をしてますが) ●今までの政府(左派右派含め)の刑事政策は、犯罪者は社会の被害者だというイデオロギーに支配され、完全放任主義だった ●刑罰が実質的な刑罰になってない。実際に刑務所に入れられることが少ない。 ●重罪軽罪で有罪判決が出た外国人について、司法はきちんと国外追放してこなかった。 ●メディアのリンチにあうので、治安部隊・憲兵・警察がまともに仕事ができないし、自衛すらできない。職務中、死んでしまうこともある。 ●フランス国籍の取得が単なる手続きにすぎず、本来フランス人だけに与えられるべき各種の福祉・手当て・雇用を利用する権利を、希望する者に与えてきた。 というわけで、FNの主張は ●殺人者については死刑の復活。 ●フランスの法を破って拘禁されている1万6000人の外国人を国外追放。 ●帰化してフランス人になった者で重罪・軽罪を犯したものはフランス国籍剥奪。 ●国籍に関する法律を改革 ●400万人の不法滞在者の国外追放 …ということだ。 で、「今回もジャン=マリー・ルペンとFNは正しかった!」と主張。 以下、その他あっちこっちのメディアで書いてあったことを拾ってみます。 9日、BBCにインタビューされた時も、ル・ペンは暴動参加者でFrancais de papier(ペーパーフランス人)なヤツはフランス国籍を剥奪して追い出せ、といっている。 何回か書いてきたように、生地主義をとってきたフランスでは、フランスで生まれた人はみんなフランス人である。帰化人及び、フランスで生まれた移民の2世、3世のことを指しているものと思われる。 「移民問題について30年も私が言い続けてきたことが正しいと証明された!だからFNに投票するべきなのだ!」とも。 「暴動参加者のうち外国人は国外追放」というサルコジの対応に関しては、ル・ペンは「もともとFNの提案なのに真似された!」と国外追放案の著作権(?)を主張。(フィガロ紙)サルコジにしてやられて悔しかった違いない。 また、「暴力の原因は30年もなげやりな移民政策をしてきたから」「フランスに来る全ての外国人は、自分と家族の生活費は自分で出すこと。社会福祉は全く与えない。社会福祉はそのために金を出しているフランス人専用なのだ」と言っているそうな(ル・モンド紙) これ、みなさん、「日本人には関係ない」と一瞬思うだろう。しかし、実際には、フランスに留学している日本人留学生の殆どに影響が出るはずだ。なぜなら、現在のフランス政府は、なんと外国人学生にも家賃補助の手当を気前よく出しており、これは別に貧国から来たわけでなくても支給される。日本人学生たちもちゃっかり利用しているわけだ(ただ、サルコジが政権に入ってからは減額されたときいているけれども)。まわりからきくかぎり、日本の実家が貧乏か金持ちかなどということも関係ないようである。 そして、一応言っておくと、外国人でもフランスで合法的に働けばフランス人と全く同じにがっぽり社会福祉分も天引きされ所得税も取られているので、その点をル・ペンさんどうぞお忘れ無く…。フランスでは、パートやアルバイトや契約社員でも闇労働でないかぎりきちんと天引きされる。 FNの国籍政策は、生地主義の放棄と血統主義の採用。 二重国籍禁止といい血統主義といい、FNにとって国籍のポリシーに関しては日本が理想的、ということになる。 私も日本で生まれ育った日本人なせいかFNの国籍ポリシーにはとくにショックを受けない。 実行に移されたら、私が困るルペン氏の主張、それは「滞在許可証(外国人のフランスへの滞在を許可する外国人登録証みたいなもの)は有効期間1年以上のものを発行するな!10年許可証を廃止しろ!」というもの。 私でなくてもフランスに家族をつくって永住している日仏家庭、日々家庭の日本人はほぼ全員困ると思う。 現在でも日本が二重国籍を許さない為、日本人の場合は殆どの人がフランス国籍を取得しない。「フランス人配偶者が先に死んだら、日本に帰って老後を過ごしたい」などという人も多い。年をとってくると、日本人にはフランスは辛い。冬は、あふれんばかりのお風呂でたっぷり温まった後、コタツにあたり蜜柑を食べながら紅白を見たくなるのだ。岸恵子だって、お洒落でリッチなサンルイ島に住んでいたのに、フランス生活に疲れ果てて日本に帰ったではないか。 フランス人と結婚してフランスに住む場合、1年か2年ぐらいたつと(私の時は1年だったのですが、サルコジ以来2年待つことになったらしい)最終的には「10年許可証」が出る。フランス人と結婚してなくても、一定の条件を満たせば、他の外国人にも出る。 フランスでの各種手続きは、山のような書類が必要だし、長い行列に何度も並ぶことになる、体力戦である。その10年の1回の更新も、外人や移民に甘い社会党時代には、郵便だけですませられたときく。しかし、最近はどうなっているのだろうか…。 これがもし毎年更新になったら、毎年更新のために警察に押し寄せる人も増えるわけで、毎年毎年、長蛇の列で並んでも途中で列をきられて追い返されてまた翌朝朝市のメトロで…なんてことになるかもしれない。 それがいやだったらフランス国籍を取得しろ、というわけだ。 しかしフランス国籍を取得(日本国籍を放棄)したら、再び日本人に戻りたいと思っても戻るのは難しいだろう。 日本も国籍関係の法律は厳しいからだ。
14日の大統領演説でもシラクが「暴徒の家族は責任をとらなくてはならない」と言っていたが、その責任の取らせ方について、経済制裁(各種援助や手当の一時停止)の是非が議論されている 既に、ドラヴィルの市長、トロン氏は、実行に移している。 暴徒の家族への福祉・援助(食費援助、電気水道代援助、家賃や給食やバカンスに関する援助)を一時的に停止する、というものである。 ランシー市長、ラウール氏は、暴徒の家族に関して「アロカシオンファミリアル(家族手当)を1ヶ月から3ヶ月の間、停止する」と宣言している。 今回の暴徒は、家族がこうした手当や援助に頼って生きているような貧しい郊外の若者たちであることは間違いないが、それにしても、万一、何かの間違いで金持ちの家の子が混じって暴れていた場合はその子の家庭についてはどうするのだろうか?などとチラと思った。 それから、食費や電気水道代にまで援助をもらっている人たちがいるとはびっくりした。うちも貧乏(私は育児をきっかけに失職、夫は最低賃金に毛が生えたような給料)なので、非常に羨ましくねたましい。 (…と、こうした感情が庶民の間に極右に対するシンパシーを生むのかな?) |一覧| |
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