おお伯母の話。「ちゅちゅ治療室に入院してるけん連れていって・・
あれから・・一年。「ちゅちゅ治療室に入院してるけん連れていってもらえんかねェ」・・と92歳になるおお伯母から電話があり昨年8月に体調を崩して入院されたおお伯父を見舞ってきました。おお伯父は99歳。一週間前より「集中治療室」におられます。車椅子に乗せたおお伯母を連れていくと「どうしょうるん・・??」「私じゃけん・判るん・・??」言葉もないおお伯父は二本の点滴をされベットの中で軽く瞳を開け寝ておられました。おお伯母はベットの囲いから手をさしのべおお伯父の手をさすり始めました。「この囲いが・・・。。」おお伯母の気持ちを察した私は看護士さんに出来るならこの囲いを外して欲しいとお願いすると心よく外してくださったのです。すると・・車椅子に座っていたおお伯母はベットの側に移動し始めたのです。どこに・・元気があるのかあれよあれよと見る間にベットに上がってしまいました。そう・・伯父さんの側に。ベットに上がった伯母は伯父の手をさすりながら「元気をだしょうらんにゃ・・いけんよ」「長い年月生きてきたけど一日でも長く生きなきゃいけんけんね」顔もさすり始めました。「私が判るんね・・??」その行動を目にしていた私は涙がとまらなくなりました。看護士さんもきてくださって「今日は優しい顔をされていますよ」と。一年前はご夫婦で「乳ボーロ」を食べておられたのにと思うとせつない思いがしています。「また・・来るけん!一日でも長く生きなきゃいけんよ」