若い時 D・カーネギーの本などを読んで、自己啓発をしなければ世渡りは出来ぬと云う様な事を考えていた。最終学歴が新制中学卒の柳居子は、上の学校へ進んだ友達に遅れをとらじと読書には時間を割いた。 カーネギーの本は殆ど読んだ。しかし自分の身に付いたと思う事など一つも無い。絵空事が書いてあったのかと言うと、決してそうでは無い。未だに版を重ねて売れ続けているところを見ると、多くの人たちの支持を受けているのだろう。
『人生のヒント』という本が有った。5分間の人物伝のサブタイトルが付いていた。
ウォルト・ディズニー カルーソー M・トーウェン スコット大尉 ヘレンケラー ・・・・・ 伝記の一部分良い処取りの抽出文 読み時間5分間で偉人達の成功の道筋を語るなど 今考えると横着の極みのように思うが、成功を目指す指南書としての位置づけで出された本は、その人の闇の部分を隠し 努力して報われる話ばかりと気付いてカーネギーの本を卒業の思いがした。人生のヒント 本そのものが、ビジネスと気付いたからだ。
成功譚は、読んでいて暗くはならない しかし 自分に置き換えて自分もこのようにとは思わないし実行も出来ない。失敗譚は、身につまされ 同じ様な轍(わだち)を踏まぬように気持ちを新たにする。カーネギーの本の多くは人に差し上げて一冊も残ってはいないと思う。
天邪鬼 柳居子の遍歴 心の旅路の一頁である。