6月の読書メモ
本日は東京都議会選挙投票日。我が地区は朝から雨が降ったりやんだりのお天気だったので、本降りにならないうちにと午前中に投票してきました。小雨降る中でしたが投票会場内はけっこうな人出次の衆議院選の前哨戦とも言われる選挙ですので、皆さん感心が高いのかも?と思ったんですが・・・・・会場内に貼ってあった投票率状況の表を見ると、現時点では前回よりグーンと低い投票率でした東京都選挙管理委員会のHPによると今回の期日前投票者数は1,425,192人で過去最多だったそうですね。皆さん、投票日の大雨を見越して期日前投票をしたということなんですかね~(?_?)6月の読了本は10冊でした6月の読書メーター読んだ本の数:10読んだページ数:3032ナイス数:301三屋清左衛門残日録 (文春文庫)の感想「日残りて昏るるに未だ遠し―。隠居の身となり釣りを楽しむ日々の三屋清左衛門だが、藩の執政府は紛糾の渦中にあった…」 藤沢周平作品の中でも傑作と謳われる本作。納得の素晴らしさでした☆ 隠居後の寂寥感&老いへの焦燥感などに心乱されながらも、常に真摯かつ誠実な努力を重ねる凛とした姿の三屋清左衛門、まさに「老後はこうありたいものだ」という姿そのものですね! 現役を退いた殿方にとっては鏡となる一作かも?(^_-)読了日:06月01日 著者:藤沢 周平月と蛇と縄文人 (角川ソフィア文庫)の感想「シンボリズムとレトリックで読み解く神話的世界観」 ここ数年、縄文土器や土偶の素晴らしさに心惹かれているので、縄文文化の「心性」を読み解くという切り口は実に興味深かったです。が!すべてのものが「月と蛇」のシンボライズだという説は、あまりにも独善的な意見のような? 途中でついて行けず、読了を断念😢 写真と見まがうばかりの表紙絵<妊婦>作・廣戸恵美が素晴らしい~☆読了日:06月04日 著者:大島 直行ガーンジー島の読書会 (上)の感想胸熱くなるヒューマンドラマだった映画「ガーンジー島の読書会の秘密」を観たあと、原作を読みたくなって借りた図書館本。<一冊の本をきっかけにガーンジー島の人々と手紙を交わしはじめたジュリエット。そこで彼女が知ったのは、大戦中ナチスに占領され不自由な世界を強いられた島民の心を支えた“読書会"の存在だった> 全編、書簡だけで綴られており、最初は少々読みづらし。でも、映画以上に戦争下での島民の厳しい暮らしぶりが詳細に描かれ、そのなかでの読書会がいかに皆の支えだったのかが強く強く伝わってきました。下巻が楽しみ🎵読了日:06月11日 著者:メアリー・アン・シェイファー,アニー・バロウズ半落ち (講談社文庫)の感想2003年「このミス」第1位。<現職警察官・梶がアルツハイマーを患う妻を殺害し自首するも殺害から自首までの二日間の行動だけは頑として語ろうとせず、半落ち状態なのはなぜなのか、その胸に秘めている想いとは―> 刑事、検事、新聞記者など、それぞれの視点から描く手法は面白いと思ったものの、最後の結末には正直「そんなのアリ?」と納得できずじまい(-"-)ザンネン読了日:06月12日 著者:横山 秀夫ときめく小鳥図鑑 (Book for Discovery)の感想図書館本。可愛らしさを基準に文系・アート系テイストで編集されている癒しの一冊! 図鑑情報はもちろんのこと、絵画や文学など多方面の小鳥情報が網羅されており、見てるだけでトキメキ~♡ 葛飾北斎の小鳥の描き方指南を試してみたけど…当然ながら難しい~😅 手元に置いておきたいので購入を検討中^^読了日:06月12日 著者:中村 文白墨人形の感想スティーヴン・キングが強力推薦!<少年時代の美しい思い出と、そこに隠された忌まわしい秘密> バラバラ死体の消えた頭部の謎やチョークで書かれた棒人間などの道具立てが冴えわたり、ページを繰る手が止まらず一気読みでした。 「秘密ってのは、ケツの穴と同じだ。誰でも持ってて汚さにちがいがあるだけだ」などなどのホットな語り口も秀逸!青春期の切ない感情の揺れも豊かに描き出されており、達者な筆さばき…コレがデビュー作とはびっくり! 今後の作品にも期待大です。読了日:06月20日 著者:C・J・チューダー知識ゼロからの西洋絵画 困った巨匠対決の感想<同時代の2人の「巨匠」を比較し、画家たちの意外な一面を垣間見ていきながら西洋絵画の知識を得る「知識ゼロ」シリーズ三冊目> コロナ禍でおこもり生活が続く中、偶然見つけた山田五郎さんのyoutubeチャンネル『大人の教養講座』! 軽妙な語り口に惹きつけられ、すっかり五郎さんファンに~♡ 今作は動画で紹介されてるエピソードが多めだけど、ダメンズ勢ぞろい(笑)の巨匠対決が盛りだくさんで楽しい一冊。カラー図版も多めでお得感あり^^読了日:06月22日 著者:山田 五郎セミの感想<人間と一緒に会社で働いているセミ。誰からも認められず昇進もせず、それでも17年間コツコツと……。 静かで過激な問題作> 昨年10月に横浜そごう美術館で「ショーンタンの世界展」を観て以来、ショーンタンワールドにすっかり魂奪われ~♡ 『セミ』も図書館で予約を入れるも、届いたのは半年後の先週😅 背広を着こんで懸命に仕事に励むセミ・・報われない虚しさが心に突き刺さり押しつぶされそうになったもののラストで少し救われ(?)裏表紙に書かれた芭蕉の「閑かさや 岩にしみ入る 蝉の声」がシミジミと胸にしみいりました^^読了日:06月24日 著者:ショーン・タンイタリアン・シューズの感想《かつて恋人と交わした人生で一番美しい約束を果たすため男は旅に出るー孤独な男の贖罪と再生そして希望の物語》ヘニング死去以来、もう彼の本は読めないのだと落ち込んだものだけど、未読の本がまだ多数あることに気づき慌ててヘニング祭り中(^^♪ 10年程前むさぼるように読みふけった「ヴァランダー警部シリーズ」とは一味違う心の染みる物語! 雪と氷に囲まれた孤島で世捨て人のように暮らす主人公の孤独感がひしひしと伝わり圧倒的な余韻が残りました。上半期ピカ一の心に残る一冊~☆読了日:06月28日 著者:ヘニング・マンケルストーンサークルの殺人 (ハヤカワ・ミステリ文庫)の感想《英国カンブリア州に点在するストーンサークルで次々と起こる連続焼殺事件、三番目の被害者にはなぜか停職中の警官ワシントン・ポーの名前が…》いや~面白かったのなんの! 巧みに盛り込まれた伏線を次々と回収していく構成力は見事だし、天才的頭脳の持ち主&世間に疎い分析官ティリーとの友情が育まれるさまには心ほのぼの~💛 読み終わるのが惜しく思えたほど。訳者あとがきによると既にシリーズ5作目も刊行されてるようなので日本でも早く発行してほしい!「ポーの飼い犬の名前がエドガー」等、随所に洒落っ気たっぷりなのも嬉し^^読了日:06月29日 著者:M W クレイヴン読書メーター緊急事態宣言期間中は図書館の貸出可能点数が30冊までに変更されたため、喜び勇んで多数貸し出したんですが、読書ペースは上がらずじまいそのため、貸し出した本の三分の二くらいしか読了できませんでした期日までに読めないまま返却した本は【中古】フェルメールの仮面 / 小林英樹徴産制 [ 田中 兆子 ]月のケーキ / 原タイトル:MOON CAKE AND OTHER STORIES[本/雑誌] / ジョーン・エイキン/著 三辺律子/訳どれも読んでる途中で時間切れになっちゃったため泣く泣く返却💦読書ペースの低下をひしひしと感じる今日この頃です(;´д`)トホホ6月の当たり本は【中古】 ストーンサークルの殺人 ハヤカワ・ミステリ文庫/M.W.クレイヴン(著者),東野さやか(訳者) 【中古】afb【中古】 イタリアン・シューズ /ヘニング・マンケル(著者),柳沢由実子(訳者) 【中古】afbどちらも上半期ベストの面白さでした特にヘニング・マンケルの「イタリアンシューズ」には魂揺さぶられ~(〃▽〃)