「思考と直覚」人間の霊魂を思考/唯物論的哲学27(五百六十五)
「思考と直覚」人間の霊魂を思考/唯物論的哲学27(五百六十五) マルクスとエンゲルスが説く「質」が「量」の干渉によって新たなる「質」が誕生するのには、対立物の相互浸透という思考を持ち込みます。水と油が相互浸透により水性オイルが出来るということでしょう。当時の科学段階では分子式レベルでもあり矛盾しますが、原子レベルでは不可能事ではないかも知れません。生物学的には誕生とともに其の生命が死と共存することになります。従って、始原を持たないマルクスとエンゲルスが説く世界は誕生も無く滅びである終末がない恒常的世界となり弁証法的には矛盾しますが、最初に世界ありきではなく「世界は有る」とした思考は、神的存在の否定のための便法だとも言えますでしょう。マルクス主義の唯物観の欠損だとも云えます。現代科学では、物質的宇宙理論として無から有が生じ、有は無に変じることまで理論化されています。此のことは、マルクスとエンゲルスの唯物論的哲学の思考には相入れるものではない。何故なら、無は有を其の「質」に含有することにな、此のことに従えば,「無」が存在性を持つことになり、「無」が有性を予め持つことになります。cap-hiroのプロフィール哲学・思想 ブログランキングへ