今だからいえる話、
マイナスイオン商品が華やかな２００１年頃でした。

某家電トップメーカーの新製品発表会の会場での事。
ヒマ爺はこのメーカーの商品開発担当の技術者と雑談をしていました。

この技術者は、その前年のことですがヒマ爺に
「マイナスイオンはインチキだよ」と教えてくれた人でした。

だからヒマ爺は言ってやったんです。
「マイナスイオンはインチキだと言ってたけど、
今年は更にマイナスイオンの商品増えてますよ」と問いただしました。

技術者「マイナスイオンとうたうと売れるのです」
ヒマ爺「しかしインチキでは悪いことしてると思わないの？」

技術者「良心が傷むけど、上から要求されるのは販売台数です」
ヒマ爺「まるで悪徳商売じゃないか！」

技術者「いえ消費者が信じてますから良いのです」
ヒマ爺「それじゃ宗教みたいだよ」

技術者「そのレベルです。信じる人だけに聞くのです」
ヒマ爺「消費者は馬鹿じゃないから、何時までも騙せるもんじゃないよ」

技術者「個人的には来年あたりでマイナスイオンはやめたい。でも他のメーカーがドンドンやってるからね」

ヒマ爺「他メーカーはどう思っているのでしょう」
技術者「マイナスイオンのインチキは家電業界の常識です」

ひどい業界ですね、こんなことが有ってから見守っていたのですが、
中々、マイナスイオンの商品がなくなりませんでした。

昨秋のこと、例の技術者のメーカーカタログをみて驚きました。
彼の事業部の新製品にはマイナスイオンの文字が無いです。

３年も掛かったのかな～
他のメーカーはまだまだですね。

マイナスイオンを営業の中心にしている通販業者様、ネット販売店様・・・ごめんなさい。

今、話題のフジテレビ問題ですが、放送は公共物とさんざん言いながら、
テレビショッピングで怪しい商品を売りまくる業者を擁護する報道をしたり、
ひどいときには特集番組まで組んで嘘の知識を報道します。

放送は公共物といいながら実はスポンサーが大事なんですね。

「アルナシジテン」「ジョウシキノ・・」「ホントハ・・」は、
鵜呑みにせずに疑って見ましょう。

ヒマ爺がマイナスイオンについて聞かれたら、
『信じる者には、ありがたいご利益があるかもしれません』と答えます。