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昨日の日記で公共交通機関の利便性の半ば無理矢理な数値化を試みたのは、「ある地域から周辺の都市へと向かう場合、どちらの都市の方が行きやすいか?」ということをできる限り細かく知りたかったからです。 例えば、東北本線の白石駅からだと福島駅と仙台駅のどちらの方が行きやすいか? 昨日の日記の例に従ってデータを示すと、 ◎白石駅⇒福島駅 所要時間 約34分 運賃 片道570円 運行本数 1日18本(うち快速3本) ◎白石駅⇒仙台駅 所要時間 約49分 運賃 片道740円 運行本数 1日41本(うち快速3本) となります(休日のみ運行の列車は除いた数字です)。 福島駅への行程を基準として仙台駅への行程を評価すると、 所要時間 - 44.1% 運賃 - 29.8% 運行本数 +127.8% 差引 + 53.9ポイント となります。白石駅から見て、仙台駅への行程は所要時間、運賃の両面で劣るものの運行本数が倍以上になるので、福島駅への行程よりも利便性が高いであろうことが、一応推察できるかと思います。なお、白石駅始発の仙台方面への列車は23往復あることを考えると、その一駅(8.2キロ)南の越河駅は宮城県内に所在しながら仙台駅よりも福島駅の方が利便性が高いことになるでしょう。 ところで、白石市内には白石駅の他にも東北新幹線の白石蔵王駅があり、こちらの数値も加味しないと「白石市⇒福島市」と「白石市⇒仙台市」との正確な比較はできないだろうと思います。一応、こちらも調べてみると、 ◎白石蔵王駅⇒福島駅 所要時間 約13分 運賃 片道1,410円(自由席利用の場合) 運行本数 1日20本 ◎白石蔵王駅⇒仙台駅 所要時間 約15分 運賃 片道1,580円(自由席利用の場合) 運行本数 1日20本 となり、福島駅への在来線の行程を基準としてそれぞれ評価してみると、 ◎白石蔵王駅⇒福島駅 所要時間 + 62.8% 運賃 -147.4% 運行本数 + 11.1% 差引 - 73.5ポイント ◎白石蔵王駅⇒仙台駅 所要時間 + 55.9% 運賃 -177.2% 運行本数 + 11.1% 差引 -110.2ポイント いずれも運賃面がネックになり、在来線よりも評価が低くなります。 結局、白石市から利便性の高い順に並べると、 在来線(仙台)>在来線(福島)>新幹線(福島)>新幹線(仙台) になるものと思われます。 同様の試算を、奥羽本線・山形新幹線の米沢駅でも、福島駅と山形駅を比較対象として行ってみました。 まずは、在来線のデータを示すと、 ◎米沢駅⇒福島駅 所要時間 約45分 運賃 片道740円 運行本数 1日6本 ◎米沢駅⇒山形駅 所要時間 約46分 運賃 片道820円 運行本数 1日18本 となり、福島駅への行程を基準として山形駅への行程を評価してみると、 所要時間 - 2.2% 運賃 - 10.8% 運行本数 +200.0% 差引 +187.0ポイント 白石駅同様運行本数に大きな開きがあることから、山形駅への行程の方が圧倒的に優位になります。また、福島市と米沢市との間には板谷峠という難所があるため、実距離で6.9キロ短いのに所要時間が変わらない点も、福島駅にとっては痛いと言えるでしょう。なお、これまた白石駅と同様に米沢駅始発の山形駅方面への列車が12往復あることを考えると、一駅(5.3キロ)南の関根駅から四駅(18.9キロ)南の板谷駅までは、山形県内に所在しながら山形駅よりも福島駅の方が利便性が高いことになるでしょう。 なお、山形新幹線の数値は、 ◎米沢駅⇒福島駅 所要時間 約34分 運賃 片道1,470円(自由席利用の場合) 運行本数 1日16本 ◎米沢駅⇒山形駅 所要時間 約36分 運賃 片道1,550円(自由席利用の場合) 運行本数 1日16本 となり、福島駅への在来線の行程を基準としてそれぞれ評価してみると、 ◎米沢駅⇒福島駅 所要時間 + 24.4% 運賃 - 98.6% 運行本数 +166.7% 差引 + 92.5ポイント ◎米沢駅⇒山形駅 所要時間 + 20.0% 運賃 -109.5% 運行本数 +166.7% 差引 + 77.2ポイント 新幹線に関しては福島駅優勢となりますが、利便性の高い順に並べると、 在来線(山形)>新幹線(福島)>新幹線(山形)>在来線(福島) ということになるでしょう。 白石駅にせよ、米沢駅にせよ、距離的に近いにも関わらず、福島駅はポテンシャルを発揮し得ていないように思います。 │<< 前日へ │翌日へ >> │一覧 │ 一番上に戻る │ |