相国寺 承天閣美術館 伊藤若冲
毎年、承天閣美術館では、春と秋には展示会がありますが、私がここを訪れたのは初めてでした。伊藤若冲のドラマや絵画の写真を見て、興味があったのですが、今回、実物を見て、本当に驚愕といえるほど感動を覚えました。300年以上前に描いた作品が現在までこの色彩のまま、残されている保存に関わった方の努力も関心しますが、若冲の色彩感覚、微細なところまで追求した絵画手法等、写真でしか見ていなかった自分が、本物を目の前にして、その圧倒的な迫力にノックアウトされました。皆さんも、もし機会があれば、是非 本物の若冲作品を鑑賞されることをお勧めします。紅葉小禽図この一枚の絵に、500枚以上の紅葉の葉が描かれているが、その表情に一枚たりとも同じものはなく、それぞれ動きを見せてくれる。相国寺の法堂の本尊でもある、釈迦三尊像の絵画若冲が東福寺に伝来する「釈迦文殊普賢 張思恭(ちょうしきょう)筆 三幅」を模写したものと言われています。若冲が「巧妙無比」と讃えていたと言われています。東福寺の普賢、文殊菩薩像は東京の明治生命 静嘉堂に現存していますが、釈迦如来像はクリーブランド美術館に渡っています。色彩は、保存状態や期間の差があり、圧倒的に若冲のものが圧倒します。???年老いた若冲は、このようなアニメのような墨絵も描いています。若き頃には、精密写真のような絵画を描き、年老いて遊び心?が出た絵なのか?日本のピカソと言われるのも分かる気がします。以上