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　江原道原州警察署は12日、李明博（イ・ミョンバク）大統領の親族という立場を利用し、就職をあっせんすると持ち掛け、約2億ウォン（約1700万円）をだまし取ったとして、男（67）を逮捕した。

　警察によると、李大統領夫人の金潤玉（キム・ユンオク）さんの義兄の弟に当たる男は昨年7月ごろ、江原道原州市丹渓洞にあるマンションの駐車場で、女性（55）に対し「私の兄の義妹は李大統領夫人だ。私が話をすれば、試験を受けなくても、誰でもいい会社に入れるから、必要なら連絡してほしい」と持ち掛け、女性の息子の就職を世話するとだまし、3500万ウォン（約300万円）を受け取った。

　だが、男は2カ月たっても金を返さず、女性の息子の就職を世話するという約束も守らなかった。昨年9月、女性が男に対し金を返すよう求めたところ、男は「息子を大統領府の行政官として就職できるようにする」とだまし、さらに5000万ウォン（約430万円）を受け取ったのに続き「おい（めい）を医療保険公団に就職できるようにする」として、2000万ウォン（約170万円）を受け取るなど、昨年11月まで計10回にわたり、約2億800万ウォン（約1800万円）をだまし取った疑いが持たれている。