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東京電力福島第1原発事故で全町民が避難している福島県浪江町。同県二本松市の廃校舎を利用して再開した町立浪江小学校では今年春の新入生がゼロとなり、児童数が半減する見通しだ。多くの住民が県外に流出し、避難先にある小学校に通わせることを選んだためだ。“母校”を失った町は今後どうなるのか。
被災前には約600人の児童がいた。それが家族とともに全国に避難し、現在は30人に減少。今月22日に12人いる6年生が卒業すれば、児童は18人に減る。 新入生を確保すべく、同校は福島市や二本松市など通学圏内に住む子供のいる世帯に、パンフレットを配って入学を呼びかけたが、希望者はいなかった。 「少ないだろうとは思っていたが、まさかゼロとは…。さみしくなるが、児童が1人になっても学校を守っていきたい」と石井賢一校長(59)はいう。 同校は平成23年8月、役場機能を移転した二本松市内の廃校を使って、授業を再開した。4年と2年の姉妹を通わせる瀧仁美さん(31)は「(4年の姉が)避難先の学校になじめなかったが、ここには友達もいる。再開は本当にありがたい」と話すが、6年女児の母、吉田三津子さん(35)は「いい学校だが児童が少なく競争相手がいない。3歳の妹は避難先の学校に行かせようと思う」という。 石井校長は「町にまだ学校があるということが、避難住民の希望につながることもある。なんとか存続させたい」と語った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年03月03日 08時03分42秒
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