カトリーヌの雨傘

　　公開初日に見に行ったのに忙しくてなかなかアップできなかったぁー・・



「イントゥ・ザ・ワイルド」

★2007年　アメリカ

★ショーンペン監督

★映画館観賞

★２０代の人　男性好みかな・・・自分探しのロードムービー-

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　　前評判がよさそうなので楽しみにかけこみダッシュで

　　公開初日だからかな？ミニシアターにはめずらしく

　　満員御礼でした

　　２時間３０弱の長い映画　ロードムービー！

　　しかしながら・・・私にはやや苦い映画だった

　　大学を優秀な成績で卒業したクリス　将来有望

　　しかし・・すべてを捨て　旅に出る　そう・・イントゥザワールドへ

　　イントゥザワールドとは　荒野へ　と言う意味

　　「自分だけの力で生きる」不可能なんてあるもんか

　　自分の限界を試し　自然に挑む　雄大な自然　美しい景色

　　そして・・優しい人々との出会い

　　旅はいい物だと思う

　　でも・・・何かがひっかかってしかたない

　　この映画のラストのせいなのかわからないけど

　　映画を観てる間中も違和感を感じて仕方がなかった

　　２０代前半きっとクリスト同じ事を考えていたに違い

　　でも・・ああ・・・なんだろう・・・

　　まるで記憶の奥のほこりをかぶった倉庫を開けなきゃいけないかんじ

　　きちんと整理されたわけでなく　雑多に追いやられた思考の数々・・・

　　もう・・必要ないんだもん・・ほこりかぶってるんだもん・・

　　なのに・・開けなきゃいけない・・この違和感・・

　　過去に散々考えた事　また考えろって？やだよ・・


　　夢に向かって突き進んでる時って周りが見えない

　　忠告も耳に入らない　だからこそ勢いで前に進めるんだろう

　　でもね・・・人は一人で生きるようにできていないんです

　　あなたがいて僕がいる　あなたがいいるから自分のことがわかるんですよ

　　わかる？？これ

　　この世に一人ぼっちだったら　自分の名前さえもわからんだろうし・・

　　それをわかるのにちと遅かったのか・・・それでよかったのか・・・

　　

　　一人はいいもんです　でもね・・・ずーっと一人って耐えられないよ

　　朝起きて寝るまで声を発しないって　声の出し方忘れるから

　　映画後半　思い通りにどんどんクリアしていったクリスが

　　自分の思い通りにならず足止めを食らうあたりから・・・

　　さらに　もやもやは強くなる

　　誰の人生も　無駄な事はないはずなのに

　　なぜか・・・心残りでしかないのはなぜだろうか？

　　どんな結末が　私の好みだったのだろうか？

　　でも先のことなんて誰にもわからない　ましてや自然に人間が

　　勝なんてありえない事だ・・・

　　命は自分の物であって　自分の思い通りにはできないはずだから・・・


　　　　　そして・・・・過去から・・・親から・・抑制・・面倒な義務から

　　　　　ただただ自由　孤独を求めた　逃避の旅・・

　　　　　クリスが行き着いて見つけたものは　これだった・・・





　　　　「幸福が現実となるのは　

　　　　　それを誰かと分かち合った時だ

　　　　　僕の一生は幸せだった」



　　　私もそう思うよ・・・。　

　　　そして私も誰かと分かち合いたいと思う・・・。




　　　静かな水面に小石を投げられたような映画だった・・・