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テーマ:洋楽と和訳と今の気持ち(73)
カテゴリ:社会人の詩
=Dream Academy -- Life In A Northern Town=
~ドリーム・アカデミー -- ライフ・イン・ア・ノーザン・タウン:オンリーワンで行こう!~ << YouTube↑で動画をどうぞ >> 救世軍が演奏している 子供達がレモネードを飲んでいる この陽気な朝は一日中続く そう、一日中 開け放たれた窓からは まるで若き日のシナトラのような声が この街を突き抜ける Ah hey ma ma ma 北方の街の生活さ 街の人々は石っころだらけの運動場に腰をおろす 彼はタバコを取り出す 他の皆は彼の言葉を聴きに集まってくる 彼は言う 「1963年の冬 ジョンFケネディの暗殺やビートルズの登場で 世界は凍ってしまったかのようだったよ」 Ah hey ma ma ma これが北方の街の生活さ Ah hey ma ma ma これで今日の仕事は全ておしまい 夕方から雨が降ってきた 雨水が樋を伝わり、排水溝へ流れるのが見える まるで駅まで彼の後をついて行く街の人々のようだ 彼はお別れの挨拶で手を振るわけでもないけれど、 誰もが彼の瞳の中にその光景が見てとれる 汽車が視界から消えていくとき バイバイと手を振るんだ Ah hey ma ma ma これが北方の街の生活さ Ah hey ma ma ma これが北方の街の生活さ ---------------------------------- この楽曲の質は低くない。むしろ曲は輝いている。 しかし詩の内容は凡庸だ。北風吹くある寂れた街にちょっとした要人が来たのか、凱旋してきたのか、そんな光景だ。 ただこの詩の美しさは“静かに朽ちて行くはかなさ”だと思う。 Dream Academyはある意味で、一発屋だった。ただマイケル・センベロやフランキー・ゴーズ・ツー・ハリウッドのような他の一発屋と違うのは、彼らは自分達の行く末を既に知っているかのようだった。あたかも一生に一度の美しさをこの世に残し、そして冬を越せずに死にゆくアゲハ蝶のようだ。 だからこそ、そのはかなさが故にその美しさや価値が際立つのだ。そしてその美しさは逆に私達の存在の価値の無さにコントラストを与える。 たった一つでもいい。後に際立つオンリーワンの存在になれば、埋没はされない。 そしてそのオンリーワンの存在で生きていける。 ---------------------------------- 収録アルバム Dream Academy / Dream Academy ---------------------------------- MWAファイルのダウンロードはここで The Dream Academy『Life In A Northern Town (LP Version)』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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