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テーマ:お勧めの本(7220)
カテゴリ:本
パオロ・ジョルダーノ:著 飯田亮介:訳 早川書房:刊 リンク先のashbourneさんがUPなさっていた素数たちの孤独。 最近面白い本が全然なくて昔の本を読み返してばかりいるんですけれども。 これはすごく面白そうで速攻密林で購入(スミマセン・我が家では本は密林と決まってるんです・・・)。 08年度のストレーガ賞を歴代最年少の26歳で受賞した本書。 であると共に、ジョルダーノのデビュー作だそうです。 ストレーガ賞って、イタリアのブッカー賞って所かしら。 歴代の受賞作を見たら読んだ事あるのは1981年受賞のウンベルト・エーコの『薔薇の名前』くらい。 あぁ、情けないわ。 でも、そう言えばイタリア文学って、あんまり読まないかな。 てゆか、翻訳作自体が多分少ないのでしょう。 ところで、本作。 とっても面白かったです。 小難しいところはまるで無いにも関わらず、文章自体の味わいや、フレーズ(一節)が素晴らしいのです。 ま、翻訳文なので本文は分かりませんが・・・。 私はフレーズにやられちゃうタイプなので、特に良かったなぁ。 哀しい背景を持つ男女の孤独な魂が、素数の様に交わる事なく並び行く様子を読み進みます。 主人公2人に感情移入する事は無いのですが、それでも非常に作品として魅力があります。 誰にでも薦められるという類の本ではありませんけれども。 こう、湿り気の無い乾いた悲しみが底に沈んだ作品と言うか。 しかし、イタリアって言う国は”底抜けに明るい”とか言うけど、違うよね。 映画でも、名作と言われるものは往々にして非常に哀しく・暗かったりしますから。 (無論、暗い事が悪いわけではありません。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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