中3の場合(高校受験あり)中学2年まで、一緒に勉強するスタイルになっている場合、中3でいきなり自発的に勉強してもらうのは、入試の面からも少し危険をはらんでいます。1学期中間で少し離れてみて、大丈夫そうだったら、徐々に一人で勉強するスタイルにします。 もし、1学期中間でうまく結果が出ないようでしたら、内申点の問題があるので、1学期期末は以前と同じように一緒に勉強した方が無難です。 ただし、夏休みに入ったとき、入試対策の勉強をするなら、自発的に勉強することは可能ですので、そのときはなるべく一人で勉強するようにしてください。 基本的に一緒について勉強しなくてはならないのは、「新しいことを理解するとき」です。もうすでに、一度習ったことを復習するという「受験勉強」は、「演習中心」という勉強スタイルですので、一緒についていなくても大丈夫です。 きちんと時間をはかって問題集を解いていき、答え合わせはお家の方がします(はじめは本人に丸つけをさせてはなりません)。 間違った問題はもう少し自分で考えてもらい、分からないようだったら、解説を一緒に読んでいきます(必ず一緒に!)。 それを少し繰り返し、徐々に本人が自分で解説を読んで理解するようにします。 ほぼ一人で解説を読んでできるようになったら、採点も自分でやるようにし、結果だけ言ってくるようにします。 このとき、言ってきた内容を詳しく聞くようにすることがポイントです。 例えば、 「今日はまぁまぁ良く出来たよ。」 と言った場合、 「どういった問題が良く出来たの?」 と、先に良く出来た内容を確認し(←必ず良い方を先に聞きます!) 「どういった問題が難しかったの?」 と、後で出来なかった問題を詳しく聞きます。 「1次方程式の応用がやっぱり難しいや。」 と言ってきたら、 「どんなタイプだと難しいと思ったの?」 と、更に具体的に聞きます。 「速さと距離が全然だめ」 と言ったら、 「じゃぁ、明日もう一度解いてみて、できるかどうかチェックしてみたらいいわ。」 とアドバイスします。 お家の方が勉強を一緒にやらなくても、お子さんの勉強内容の把握は必要です。 内容を把握していると、一人で勉強し始めたときに、きちんと学力がついているか分かるためです。 こうやって夏休みに一人で勉強できるスタイルに持っていけたら、2学期から一人で勉強できると思います。 もし、夏休みにこういったスタイルに持っていけなかった場合、入試のこともあるので、2学期も1学期ほどではないにしろ、一緒に勉強した方が良いと思われます。 ただし、2学期以降、「入試の勉強」となったら、夏休みのときの勉強の仕方のようにやっていき、一人で勉強していく必要があります。 入試のときは一人で立ち向かわなくてはなりません。 なるべくそういった「精神的強さ」も持ち合わせるために、「入試の勉強」は一人でやるようにすることが大切です。 なお、高校生になると中学のときと違い、自分で勉強していくようになるので、お家の方が以前より勉強を見なくても大丈夫な場合が多いです(ただし、高校生の場合、勉強の仕方自体を中学のときと変えなくてはなりませんが)。 ジャンル別一覧
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