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カテゴリ:音楽
バッハが好き、ブランデンが好き、もちろんゴルトベルクも好き、です。
ただ、この一見シンプルながらこよなく美しく、あまりに奥深く、はるかに天高く、なかなか自分で挑戦できずにいるもののひとつです。 そして地方においては滅多に全曲演奏会の機会はありません。 師匠自身「8年温めてきた」とのこと、どんな演奏になるのか、どんな演奏会になるのか楽しみに席に着きました。 楽器はジャーマン2段鍵盤 マルティン・スコブロネック 1966年製 凝った装飾はないけれど、美しい木目、そして何より美しい音です。 まずはじめに、ゴルトベルク変奏曲を味わい尽くすために、この曲にまつわるエピソード、考えや思い、聴きどころ見どころ(そう、見どころなんですよ)などをお話され、小休止をとってから演奏に入ります。またこの演奏においてもいくつのかの変奏曲を組にして簡単な説明をはさみながら進められます。 全曲の通し演奏では弾き手も聴き手も長い時間の集中力と根気強さ(と忍耐力??)が求められますが、こういうスタイルですと聴く側にとっては分かりやすく決して眠くなったりはしません(笑)しかし演奏者にとってはなかなか大変なようにも思いました。師匠はもちろん、古楽器(オリジナル楽器)奏者の多くは説明がとても上手で、おしゃべりモードと演奏モードの頭の切り替えも早いと常々感じておりますが、このゴルトベルクで、というのはおそらく例を見ません。実は大事業なのに、ニコニコと楽しそうに、鍵盤と音楽とバッハと語り合う姿に拍手です。 ステージと客席がごく近くで同じ高さだからこその楽しみです。 残念ながら終電の時間で後ろ髪を引かれる思いで最後はバタバタと会場を後にしたのですが、師匠の思いがいっぱい詰まった温かな演奏会でした。勉強になりました。そして今度は、ただひたすらにじっくり音楽のみに浸る全曲通しの演奏会も聴いてみたいな、という気持ちにもなりました。 自分が弾く日は・・・いつかあるかな?? 人生を終えるまでには一度挑戦してみようかと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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