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UNIVERSALCENTURY299

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GREEN-DAY 7 「凶銀」



機動戦士To-ChangGUNDAM外伝
第302小隊GREEN-DAY

第7話「凶銀」

GD




ドガガガ――――ン


ハギョウ「キムー!!!!!!」


アニス 「えっ?・・・・・・・ええっ!?」



イエローモンキーのジムと共に崩れ落ちるキムのジム。

いや、その瞬間にもう「ジム」というモビルスーツの形はしていなかった。



ハギョウ「くそっ!やばいぞ!罠だ! 
               アニス、状況は!?何か反応は無いか!?」


アニス 「・・・・・・・・・・・。」


ハギョウ「アニスっ!!」


アニス 「ハッ!!す、すいません!センサーは・・・・・え?なにコレ?
            レーダーは全くダメです!ミノフスキー粒子濃度、針をふりきってます!!!」


ハギョウ「・・・・・今の爆発でばら撒かれたな。・・ミッキー!
              聞こえるか!?ミッキー!」


「・・ガガ・・ハイ・・・」


アニス 「・・・・・微弱ですが、なんとかフィードバックあります。」


ハギョウ「・・・・・・・居るな・・・。アニス、センサーから目を離すなよ。」


アニス 「ハイ!現在モビルスーツの反応ありません。
            ・・・隊長!今のうちにキム曹長の救出を・・!」


ハギョウ「ダメだッ!!」



スコープ・オウルの肩にミッキーのジムが触れた。



ミッキー 「まさか、地球で接触回線を使うとは思いませんでした。
            ・・・・・・・隊長、キムは・・・・・・・・・・。」


ハギョウ 「ああ、あの爆発だ。・・・・おそらく・・・即死、だろう。」


アニス  「!」


ミッキー 「ちくしょう!!ジオンの野郎!!!」


ハギョウ 「ミッキー、敵はこちらを見てるぞ。
           MSの背中を合わせてお互いの死角をカバーだ。」


ミッキー 「了解!」


ハギョウ 「アニス、怖いか?」


アニス  「・・・少し。でも大丈夫です。」


ハギョウ 「上等!
         敵はミスを犯した。
         ミノフスキー粒子をばら撒いてこちらの混乱の隙を狙うつもりだったようだが
         俺達はグリーン・デイだ。          
         電波系センサーを殺されても他の『目』がある。
         アニス、ウイルス・バスターの本領発揮だぞ!!」


アニス 「ハイ!」



ピピーピピーピピーピピー!!!



アニス 「動態反応!?・・・・・・1時の方向!
               識別!ザクタイプ!二機!!距離8000m!!」


ハギョウ「よし、ミッキー左右に展開して迎え打つぞ!!」


ミッキー「了解!!」


アニス 「え!?・・・・・・・・・もう一機反応です!!
             ウソ!?センサーが壊れた!?・・・・違う!!
                  軍曹!!アナタの下に動態反応!!!」


ミッキー「なにぃ!!?」



ミッキーのジムの足元に大きく土煙が上がる。



ミッキー「地面に!?う・・・・うわぁあああ!!」


アニス 「軍曹!!」


ミッキー「足を!足をやられました!!ザクです!!
           コイツ地面に潜ってやがった!!そっちに向かってます!!」


アニス 「熱源!?軍曹!!お願い!!よけて!!!」


ミッキー「何?・・・・う・・うわぁあああああ!!!」



そして無数のミサイルがミッキーのジムを襲う。



ハギョウ「ミッキー!!!」








仲間を心配している余裕があるのか?









ハギョウ「!!」


アニス 「うそでしょ!?速い!!」



気が付くとそのザクは目の前にいる。

白銀のショルダーアーマ。

額には羽飾り。




ハギョウ「くっ!落ちろ!!」


スコープ・オウルの放つ機関銃の弾がむなしく空を撃つ。


ハギョウ「当たら無い?」







弱いな。お前。期待はずれか。







銃弾を潜り抜けたそのザクは、額をスコープ・オウルに合わせた。


アニス 「きゃあああ!!」




激戦を生き延びてきた事を証明する機体のキズ。

大型のヒートホーク。

そして・・・・・・・・・・・・・







死ね。







ザクが腕を振ると同時にスコープ・オウルの腕がシールドごと飛んだ。




胸には銀髪の骸骨のエンブレム。






ふん・・・・。避けたか・・・・。






ザクはコクピットを狙っていた。

が、ハギョウは咄嗟にそれをかわしていたのだ。


体勢を整えザクと対峙する。

後方からはミッキーを撃破したザクが接近する。



アニス 「隊長・・・・。」


ハギョウ「胸に凶銀の文字・・・・・間違いない・・・・・ヤツだ!!」
















 


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