ウェアラブルEXPO レポート(展示ブース編)
ウェアラブルEXPO(2015年1月15日)の展示エリアで見た興味深いブースを紹介します。音声認識やウェアラブルデバイス用のパーツ(電池や電子部品など)から素材まで様々な展示がありました。特に、HMDに着目してきました。■AIR Scouter WD-200S(ブラザー工業)初代のHMDに比べてかなりスマートな形状になっていました。ヘッドバンドで固定するのが特徴で、グラスに比べて長時間装着していても痛くならないかもしれません。外観は、おしゃれではありませんがコンシューマー向けではないので許容範囲かもしれません。HD(1280×720)画像を投影できるのが特徴で、指示書や映像を見て作業をすることを想定しているようでした。■ORA(旭化成イーマテリアルズ)フランスのベンチャー企業Optinvent社のHMDであるORAの展示をしていました。輝度が高いディスプレイが特徴で、明るくて見やすいという評判ですが、体験デモを待つ列が長くて並ぶのを断念しました。AndroidOSを採用しています。■ゆびキタスピッキング(村田機械)HMDで作業指示を確認しながらハンズフリーでピッキングするシステムを展示していました。音声認識技術でキー入力は不要としているのが特徴です。ゆびキタスピッキングを利用した事例として、手術準備支援システムも提供していました。遠隔地のフィールドエンジニアを支援する「RemoSMan」という作業支援システムの展示もありました。■レイシスソフトウェアサービス(株)HMDと音声認識を用いた大腸内視鏡・所見入力装置を展示していました。ウェアラブルデバイスとしては、ウエストユニティス(株)の「InfoLinker」を採用していました。医師が内視鏡検査をしながら所見を作成するツールです。HMDとタブレットがBluetoothでペアリングをしてあり、タブレットからインターネット上のサーバーにデータをアップロードする仕組みでした。提携フォームが決まっているので、全てを音声認識で処理をすることが可能になっていました。音声入力も認識率が95%ほどの精度があると言っていましたが、音声認識エンジンは自社製ではないようでした。内視鏡検査だけではなくて、様々な業種向けのハンズフリー作業をサポートするシステムを受託開発できるそうです。■ウエストユニティス(株)神戸大学の塚本教授とHMDを共同開発しています。講演会で聞いた単眼タイプのHMDである「InfoLinker」を展示していました。AndroidOSを搭載しているので、HMD単独でも動作します。法人向け販売のみのInfoLinkerですが、NPO法人ウェアラブルコンピュータ研究開発機構にて、「チームつかもと」モデルとして限定110台を個人にも200,000円で販売をしていました。■Recon(株)美貴本のブースで、ReconのHMDを展示していました。これから発売予定のRecon Jetに期待しています。隣のFitbitも大人気でした。■SmartZero(ビーアールピー株式会社)3Dハンドスキャナを基盤とするHMDを展示していました。韓国の会社のようです。スティック状のHMDなので、少し大きく見えます。目の前で手を振りながら操作をしていました。■Internet Connected Device(BIGLOGE)Android Bazaar and Conference 2014 Winter(2014/12/21)にも展示ブースを出していましたが、今回も小型Androidデバイスを展示していました。今回は、ストラップや時計にもなるシリコンケースも一緒に展示をしていました。前回、聞けなかったことをいくつか聞いてみました。GoogleのCTS認証を取得していないので、GooglePlayには接続してアプリダウンロードを行うことはできないようです。BIGLOGE独自マーケットを提供するかどうかは、まだ未定だそうです。画面解像度が、220×176ピクセルなので、市販アプリはそのまま表示できないという課題があります。バッテリーは3Gの待ち受けだけなら3日間は持つそうです。一般ユーザーに対しては、あまり売れそうにない印象を受けました。