●仏ルーブル美術館で初の文楽公演
ユネスコの「世界無形遺産」に登録されている人形浄瑠璃文楽が3月、パリのルーブル美術館で公演されることが12日、分かった。「モナリザ」などを展示する世界的な美術館であるルーブルでの文楽上演は初めて。人形遣いの人間国宝、吉田簑助、実力派の桐竹勘十郎らが「曽根崎心中」より、道行「天神森の段」を上演する。 公演は、ルーブル美術館の休館日にあたる3月4日夜、地下のオーディトリアムホールで行われ、その日は館内で、茶道、華道、美術などさまざまな日本文化も紹介される。 歌舞伎の海外公演が話題になるなか在阪の番組制作会社が、誰もが知っているルーブルでの文楽上演で文楽を世界に発信し地元の大阪の人にもその魅力を再認識してもらいたいと企画した。 文楽公演が行われるオーディトリアムホールは約400席。普段はクラシック音楽のコンサートなどが行われている。当日は招待客しか入れないが、ルーブルの関係者をはじめ日本文化の研究者や学生、パリ在住の日本人らが日本の伝統芸能、文楽にふれる。 ヒロインのお初を遣う簑助は「初めてパリで公演したのは40年ほど前でした。その後、パリでは数回公演していますが、まさかあのルーブルで公演することになろうとは夢にも思いませんでした。ルーブルの、世界の至宝たちに文楽を奉納するような気持ちで人形を遣いたい」と話している。(産経新聞) ■BUNRAKU KYOKAI official web sitehttp://www.bunraku.or.jp/■文楽への招待 文化 伝統 関西発 YOMIURI ONLINE(読売新聞)http://osaka.yomiuri.co.jp/bunraku/■社団法人日本ユネスコ協会連盟http://www.unesco.or.jp/