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旧・茶々吉24時-着物と歌劇とわんにゃんと-

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2010.06.09
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カテゴリ:宝塚
私は楽天ブログのほかに、写真に特化した「茶々吉とデジ一 のんびり旅」

書いております。
そのブログを読んでくださっているbaronさんが先日
宝塚ホテルで定期的に行われている
「懐かしの宝塚 サロンコンサート」の
ミミちゃん(元月組トップ娘役 こだま愛)を
ご覧になった感想などを書いておられます。
その中((6/7関西の旅 わが心のふるさと その3)で懐かしいお名前が。

宇佐見正さん。
朝日新聞の学芸部に所属されていた新聞記者さんで
毎年発行されるステージアルバムに1年間の総評も
書いておられたので、宝塚ファン歴が長い方は
お名前を覚えていらっしゃるかもしれません。

私は実家が朝日新聞を購読していたので、宇佐見さんの
宝塚歌劇評は毎回楽しみにしていました。
というのは、他の新聞社の劇評には
「この記者さん本当に宝塚を見たんだろうか?」というものも
多かったのです。
(写真とパンフレットなどで粗筋だけを読んで書いたとしか思えない
間違いがあったりして、ファンにはすぐわかるものなんですヨ。)

宇佐見さんの記事は、それとは一線を画していました。
とにかく宝塚歌劇を愛しているんだなとわかるんですよ。
たとえ厳しいことを書いてあったとしても。

そんな私が高校2年生になった春のこと。
当然当時も宝塚ファンでしたが
今みたいにネットで感想を述べあう機会もなく、
学校の休み時間に宝塚ファン同士で情報交換したり
「ターコさん(元雪組トップ麻実れい)かっこいい」だの
「私はやっぱりジュンちゃん(元雪組トップ 汀夏子)が好き」
だのワイワイしゃべるのが本当に楽しかった。

で、いつものようにわいわいしゃべっていたら
同級生の男の子がつかつか近寄ってきて
「君たち宝塚が好きなんか?」
と話しかけてくるのです。
まだ新しいクラスになりたてで、一度もしゃべったことのない子が。
もちろん私たち(3人いた)は口々にいかに宝塚が好きか
まくしたてましたともさ。

すると…
「そうか。そんなに好きなんやったらチケット頼んだろか?」
摩訶不思議なことを言う男子だ、と思いましたね。
当時宝塚歌劇はベルばらブームの後とはいえ
チケット入手はかなり困難な時期。
チケットぴあがあるわけもなく、私たち高校生は
前売り券を持っていなければ、当日の始発電車に乗って
宝塚大劇場の当日券売り場に並ぶのが当たり前だったもの。
そんな私たちに「チケット頼んだろか?」とは
アナタ何者?

「実は、父親が宝塚歌劇の評論書いてるねん」

そこで私たちの頭にやっと浮かんだ。
そのクラスメートの名字は宇佐見くん。
ま、まさか!
そういえば下の名前も「正○」だし…。
「もしかして…宇佐見正さんがお父さんなん?」
「そう」(ご長男だった)

ワキャー!!!(のだめが3人になったと思ってね)
私たちの熱狂ぶりは推して知るべし。

当の宇佐見くんは非常に困惑しつつもニコニコと嬉しそう。
彼の名誉のために言っておきますと、
誰にでも「オレの父親は…」と言いふらしたりする人では
なかったんですよ。むしろ、そういうことを自慢げに話したり
安易にチケットがとれるようなことを言ってはいけないと
かたく戒められていたようです。

が、私たちの宝塚愛があまりにボルテージが高く、
また「チケットがとれない」とぼやくのを聞くにつけ
一声かけてあげなくては、と思ったらしいです。

何ていい人なんだ!!!

ということで、晴れて3枚並びでチケットをとっていただくことに。
私たちは少しでも良い席で見たいばっかりに
土曜日の11時公演を頼んだのでした。
当時は毎週土曜日、学校がありました。
宇佐見くんは「お前ら、学校サボって行くつもりか?」と
いいつつ、根が素直なのでそのままお父様に頼んでくれたんですよ。

さて、当日。
1時間目は3人とも授業を受けまして、早退届を出して
別々に学校を出ることに。
ただ、このとき私たちはすでに夢の世界に飛んでいて
どういう理由で早退するのか、まったく打ち合わせも
していなかったのです。

悲劇は私たちが学校を後にして飛ぶように
宝塚へ向かっている時に起こっていました。

次の授業は数学。
偶然にも、私たち以外に2人早退していました。
数学の先生はラガーマンの熱血(単純?)先生。
出欠をとり始め…
「I田」
「早退です」
「なんで?」
「法事だそうです」
「ふむ、Y村もいないな」
「早退です」
「理由は?」
「法事だそうです」

はい。
このやり取りが5回続いたんだそうです。
私たちおバカは3人とも理由に法事と書いた…
そして偶然同じ日に早退した別の二人は
本当に法事だった…。

5人目の早退理由「法事です」を聞いた瞬間
ラガーマン先生キレたそうです。
「お前ら!!!!オレをバカにしとるのかぁっ!!」

いやいや、その場にいた生徒に罪はないのに。
かなり説教された上に不機嫌な授業を受ける羽目になったそうで。
そんなこととはつゆ知らず、私たちは2階イ列(最前列)センターブロックで
至福の時を過ごしていたのでした。

翌月曜日に、唯一真相を知っている宇佐見くんが
「お前らなぁ…それらしい理由考えておいてくれよ」
とぼやいていましたっけ。

いくら厚かましい私たちとはいえ、宇佐見さんにチケットを
とっていただいたのはそれ1回だけ。
能天気高校生でも、チケットをほいほい頼んではいけない、
もちろん学校のある日に頼むのはもっと良くないだろうと
考えたわけです。

高校を卒業してからも、宇佐見さんのおかげで
毎年春になると週刊朝日の編集部で期間アルバイトをさせていただき
本当にお世話になりました。
(机の上に無造作に置かれた司馬遼太郎「街道を行く」の
生原稿には震えた)

阪神大震災の時、宇佐見正さんのご自宅が倒壊し
亡くなられたと聞いたときは本当にショックでした。
あれから15年たつわけですが、ミミちゃん(こだま愛)が
今でも思い出し、コンサートなどで紹介されていることを考えても
いかに宇佐見さんが宝塚を愛していて
生徒さんたちにも愛情を持って接していらっしゃったかが
わかるというものです。
(ミミちゃんは実名をおっしゃたのではないそうですが
宇佐見さんのことだと、baronさんにはわかったそうです。
紹介してくれたミミちゃんには感動です)
お星様になっても宝塚を見守ってくださっているかな。
もしかしたら今頃は小林公平氏と再会しているかも。


思い出話にお付き合いくださってありがとうございました。


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最終更新日  2010.06.09 16:39:37
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