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カテゴリ:正本ノン
書名:『初恋セレナーデ』
著者: 正本ノン 出版社: 集英社 発行年月: 1983年01月 ISBN:9784086105415 本体価格 280円 カバー・挿絵:つる とみ子 *** 目次 初恋セレナーデ セプテンバー・ガール ファーストキッス・ストーリー 微熱の午後 エアメイル to シンガポール 序・破・急 キャンプI センチメンタル・キャンプII 黄昏の告白大会 恋の季節風 お・ま・け ハッピー・ニュー・イヤーの言えなかった夜 あとがき Hello I love you ***ネタバレを含む感想です*** ***結末を知りたくない人は気をつけてくださいね*** ネタバレがどーとか、いうような切羽詰った内容じゃないんです。 ものすごくのほほんとしています。 花音は帰国子女。 隣の席の峰岸秋生に「ミゲル」とあだなをつけ心の中で慕いつつ、 猛攻をかけてくる杉平由紀夫にもちょっとクラリときて、 キャンプで力になってくれた中尾にもどきどきして・・・ あとがきで、正本ノンさんは、 私にとって、たわいない憧れほど、心ときめくものはないし、 毎日を楽しくさせてくれるものはないって気もするのです。 と書いていて、はっきり、それが花音だ!!と言っています。 憧れにゆれている少女たちが好き。 とあるとおり、 さえずる小鳥のような女の子たちのおしゃべりがきいています。 特に、パジャマパーティのときに、何てことはないんだけど、 みんなおいおい泣いちゃうところが・・・自分も十代前半の頃、あったなあ あのときしかでない、ホルモンかなんかかなぁ・・・と おかしいやら懐かしいやらで・・・ 昔、くらもちふさこの漫画に、病気で休んで寝てるところに 先輩がお見舞いにきてくれて、ずっと布団にかくれてたんだけど 先輩が帰ろうとしたので、「待って!」と布団から飛び出て服のすそをつかんだ 彼女は、しっかりよそゆきを着ていた・・・というシーンがあった。 由紀夫も花音を見舞う。 うちは、母が、病気で寝てるとき、絶対見舞いに来た友達を 家に入れなかったので、こういう経験がないんだけど 当時、こういうシーンに憧れたもんでした。(特にくらもちふさこ・・男子がすごくかっこいい!) 娘のところにスウィートが見舞いにきてくれても、今のままじゃ 入れてあげられないぞ!! 片付けなくちゃ・・・ そういや、今月(9月)のチャレンジ1年生、片付けがテーマだった。 二人で読んで、がんばろうっと・・・ うーん、中学生のとき読んでた本にも、まだ追いついていないとは・・・ 反省、反省・・・(こればっかり) *** マリノなんか、なんと花音のお父ちゃんによろめいちゃって・・! このへんの大胆な行動(不発)は、『失恋チャンピオン』の伽羅の行動にも似てて 大人になってみれば、なんだそりゃー、脳内化学物質にふりまわされてるのか?と苦笑 なのだけど、その当時、それはそれは一大事だったのだよねえ。きっと。 *** ゆれながらも、最初に気になったミゲルに、バスケの試合見に来て、と 誘われ、落ち着きそうな花音。 他の友人も、たとえば松美なんか、本当は他の人が好きなのに 本命の気を引くために周りの人で騒いでたら、その周りの人のほうが 本気になっちゃって、わかってるけど、期限付きで付き合おう?と 言われてそうなっちゃう・・・とか、 そういう若さゆえの融通利きすぎというのか、ずるい感じが、好きですねぇ。 これぞ、ノンさんのいう、「ゆれ」ですよね。 そこからでも、幸せになれて、自分を大事だー!と思えるような 事柄があれば、自分が好きになれない人にも心があって、影響し合ってるから 何か大事にしようというような・・・ やっぱり、ノンさんのお話は優しいのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.08.19 00:30:46
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