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むかしのこと

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2008.08.18
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カテゴリ:正本ノン
書名:『初恋セレナーデ

著者: 正本ノン
出版社: 集英社
発行年月: 1983年01月
ISBN:9784086105415
本体価格 280円

カバー・挿絵:つる とみ子

***

目次

初恋セレナーデ

 セプテンバー・ガール

 ファーストキッス・ストーリー

 微熱の午後

 エアメイル to シンガポール

 序・破・急

 キャンプI

 センチメンタル・キャンプII

 黄昏の告白大会

 恋の季節風

 お・ま・け ハッピー・ニュー・イヤーの言えなかった夜

あとがき Hello I love you

***ネタバレを含む感想です***

***結末を知りたくない人は気をつけてくださいね***



ネタバレがどーとか、いうような切羽詰った内容じゃないんです。
ものすごくのほほんとしています。

花音は帰国子女。
隣の席の峰岸秋生に「ミゲル」とあだなをつけ心の中で慕いつつ、
猛攻をかけてくる杉平由紀夫にもちょっとクラリときて、
キャンプで力になってくれた中尾にもどきどきして・・・

あとがきで、正本ノンさんは、
私にとって、たわいない憧れほど、心ときめくものはないし、
毎日を楽しくさせてくれるものはないって気もするのです。

と書いていて、はっきり、それが花音だ!!と言っています。

憧れにゆれている少女たちが好き。

とあるとおり、
さえずる小鳥のような女の子たちのおしゃべりがきいています。

特に、パジャマパーティのときに、何てことはないんだけど、
みんなおいおい泣いちゃうところが・・・自分も十代前半の頃、あったなあ
あのときしかでない、ホルモンかなんかかなぁ・・・と
おかしいやら懐かしいやらで・・・

昔、くらもちふさこの漫画に、病気で休んで寝てるところに
先輩がお見舞いにきてくれて、ずっと布団にかくれてたんだけど
先輩が帰ろうとしたので、「待って!」と布団から飛び出て服のすそをつかんだ
彼女は、しっかりよそゆきを着ていた・・・というシーンがあった。

由紀夫も花音を見舞う。

うちは、母が、病気で寝てるとき、絶対見舞いに来た友達を
家に入れなかったので、こういう経験がないんだけど
当時、こういうシーンに憧れたもんでした。(特にくらもちふさこ・・ピンクハート男子がすごくかっこいい!)

娘のところにスウィートが見舞いにきてくれても、今のままじゃ
入れてあげられないぞ!!
片付けなくちゃ・・・

そういや、今月(9月)のチャレンジ1年生、片付けがテーマだった。
二人で読んで、がんばろうっと・・・

うーん、中学生のとき読んでた本にも、まだ追いついていないとは・・・
反省、反省・・・(こればっかり)

***

マリノなんか、なんと花音のお父ちゃんによろめいちゃって・・!
このへんの大胆な行動(不発)は、『失恋チャンピオン』の伽羅の行動にも似てて
大人になってみれば、なんだそりゃー、脳内化学物質にふりまわされてるのか?と苦笑
なのだけど、その当時、それはそれは一大事だったのだよねえ。きっと。

***

ゆれながらも、最初に気になったミゲルに、バスケの試合見に来て、と
誘われ、落ち着きそうな花音。
他の友人も、たとえば松美なんか、本当は他の人が好きなのに
本命の気を引くために周りの人で騒いでたら、その周りの人のほうが
本気になっちゃって、わかってるけど、期限付きで付き合おう?と
言われてそうなっちゃう・・・とか、
そういう若さゆえの融通利きすぎというのか、ずるい感じが、好きですねぇ。

これぞ、ノンさんのいう、「ゆれ」ですよね。
そこからでも、幸せになれて、自分を大事だー!と思えるような
事柄があれば、自分が好きになれない人にも心があって、影響し合ってるから
何か大事にしようというような・・・
やっぱり、ノンさんのお話は優しいのでした。





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最終更新日  2008.08.19 00:30:46



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