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Chamomile's Room

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2008.12.16
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カテゴリ:読書感想
 
 
最近、読んだ本の中で

「戦場のメリークリスマス」に出てくるローレンスのエピソードがあります。

このクリスマスのシーズンに、いいかな~クリスマスツリーと思い、

ちょっと書いてみますね♪




映画「戦メリ」の中で、イギリス人のローレンスは、

日本の軍隊の「ハラ」という軍曹の捕虜になってしまいます。




ハラは、捕虜たちをものすごくいじめるので、

イギリス人の捕虜たちが、ハラのことを「獣だ」と言うのですが、

ローレンス的には、違う解釈が出来るのです。

この本の中では、こう書かれています。


「あのハラの目の輝きは違う。

 あれは単なるいじめとか、憎しみではなく、神話を生きているんだ。」






それは、

ハラにしてみれば自分の信念に基づいて行動しているので、

当たり前の行動なんです。

それで、

ハラに限っては、憎しみとかいじめとかではないんですね。




それを見抜いたローレンスは、

ハラに、ボコボコにされながらもハラが嫌いになれない。

ハラのほうも、ローレンスに関心を寄せていくんですね。

(これが、歩み寄りです。)





よく考えてみると、これは相対性理論なんですね。

哲学者がよくやる手法ですけれど、

別の角度から、モノを見る方法です。




普通、ボコボコにされたら、その人を恨みますよね。

それも、当たり前のことです。

でも、ローレンスは、相対的にも考えることが出来る人なのです。




自分を守ろうとか、助かりたいからとか、

そういう源泉ではなく。



ただ、相手の本心を見抜く力があって、

その考えに辿り着いただけのこと。

それが、ハラの心を動かしたんですね。







ローレンスは実在の人物で、

なんと、心理学のユングと対等の友人だったそうです。




ユングの周りには、お弟子さんが多いのですが、

対等の友人というのは少ないようで、

ローレンスは、やっぱりすごいですね。






ローレンスやハラが映画の中でどうなって行くのか、

もう、ご存知ですよねスマイル


ご存知でない方は、

ぜひ、「戦場のメリークリスマス」を観てくださいクリスマスツリークリスマスツリー





  *  *  *  *  *




深層意識への道 / 河合隼雄(岩波書店)


     タイトルは難しそうですが、とても読みやすい本でした。
     
     たくさんのエピソードがあって、面白かったです♪オーケー

     

 





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最終更新日  2008.12.16 15:55:20
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