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カテゴリ:読書感想
最近、読んだ本の中で 「戦場のメリークリスマス」に出てくるローレンスのエピソードがあります。 このクリスマスのシーズンに、いいかな~と思い、 ちょっと書いてみますね♪ 映画「戦メリ」の中で、イギリス人のローレンスは、 日本の軍隊の「ハラ」という軍曹の捕虜になってしまいます。 ハラは、捕虜たちをものすごくいじめるので、 イギリス人の捕虜たちが、ハラのことを「獣だ」と言うのですが、 ローレンス的には、違う解釈が出来るのです。 この本の中では、こう書かれています。 「あのハラの目の輝きは違う。 あれは単なるいじめとか、憎しみではなく、神話を生きているんだ。」 それは、 ハラにしてみれば自分の信念に基づいて行動しているので、 当たり前の行動なんです。 それで、 ハラに限っては、憎しみとかいじめとかではないんですね。 それを見抜いたローレンスは、 ハラに、ボコボコにされながらもハラが嫌いになれない。 ハラのほうも、ローレンスに関心を寄せていくんですね。 (これが、歩み寄りです。) よく考えてみると、これは相対性理論なんですね。 哲学者がよくやる手法ですけれど、 別の角度から、モノを見る方法です。 普通、ボコボコにされたら、その人を恨みますよね。 それも、当たり前のことです。 でも、ローレンスは、相対的にも考えることが出来る人なのです。 自分を守ろうとか、助かりたいからとか、 そういう源泉ではなく。 ただ、相手の本心を見抜く力があって、 その考えに辿り着いただけのこと。 それが、ハラの心を動かしたんですね。 ローレンスは実在の人物で、 なんと、心理学のユングと対等の友人だったそうです。 ユングの周りには、お弟子さんが多いのですが、 対等の友人というのは少ないようで、 ローレンスは、やっぱりすごいですね。 ローレンスやハラが映画の中でどうなって行くのか、 もう、ご存知ですよね ご存知でない方は、 ぜひ、「戦場のメリークリスマス」を観てください * * * * * 深層意識への道 / 河合隼雄(岩波書店) タイトルは難しそうですが、とても読みやすい本でした。 たくさんのエピソードがあって、面白かったです♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.12.16 15:55:20
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