172256 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

かさがひらく頃に

かさがひらく頃に

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2013.08.28
XML
カテゴリ:特撮
久々にアニメ色なしのすべて特撮映画の感想です。見たのは「劇場版仮面ライダーウィザード IN MAGIC LAND」「GATCHAMAN」「パシフィックリム」です。ネタバレ満載の簡易感想になりますので以下から反転でご覧ください。


-------------------------------------------------




 「劇場版仮面ライダーウィザード IN MAGIC LAND」は毎年恒例となった平成仮面ライダー夏映画の13本目の映画です。舞台はある人物によって改変された魔法の世界。オーズ以来の本編とは関係のないパラレル設定です。
 さて、いきなり個人的な話ですが、平成仮面ライダー二期も始まって久しいのですが、ふぉーぜとウィザードはいまだに全話きちんと見るということができていません。それがどうしたといわれればそれまでなのですが、1,2話完結型の物語の1話というのは大きなもので物語の視聴していた流れをそがれ(本でいうと一章まるまる飛ばしてしまったようなものです)視聴意欲を減退させられる効果があります。もちろんそれを打ち消すだけの、1話ごとの吸引力があればよいのですが、それを4クールの物語に求めるのは酷というものです。
 そういう環境の中見たこの映画、確かにウィザードのアクションなど、これまでの映画に比べればランクダウンした印象は否めません。しかし、それ以上に大切でかつ、自分が一番感激したのは、晴人とコヨミの関係性を90分でしっかり完結させていたことに尽きると思います。別な世界に於いて疎外感を感じる暦をもう一人、魔法世界側のゲストと同じ悩みとすることで重相関を持たせ、持てる者の傲慢とおごりを晴人は見せつけられ、自分がそうでなくなろうとする過程をきれいに描いていた。自分はそのように思います。

 小ネタでいえば、映画では立派な戦士となる凛子ちゃんや、こっちの世界ではキマイラの力を問題なくものにした仁藤など、本編での懸案事項をあっさりクリアしていることも好印象でした。
派手な宣伝は今年は控えめでしたが、だからこそ、集大成として見に行きたい、おすすめの映画です。



-------------------------------------------------



 「GATCHAMAN」はタツノコプロ50周年を記念してつくられた実写企画です。ガッチャマンクラウズでのしつこいほどのCM連打が功を奏したのか、珍しくこの手の映画を好まない自分も見に行った意味ではああいったCMもまだサブリミナル的な意味で効果があるのかもしれません。
 肝心の映画の出来ですが、確かに数々の酷評には一理あると感じざるを得ない場面はありますが、子供向けを目指して作られた、という制作陣の思惑はかろうじて透けていたため、これはこれで新しい形として受け入れるべきではないか、と思いました。ガッチャマンクラウズも原典のガッチャマンとはかけ離れた設定の数々が散見されますが、それらのかい離をものともしない面白さを誇っていますし、原典の放送から数十年たった今、二次創作としてのリメイクという新しい方向を模索するために、この映画がその生き証人となるのやもしれません。
 また、BUMPの主題歌は、映画の出来如何ではなく素直に、素晴らしい曲であるため、余韻はそこまでひどくはないと思われます。


-------------------------------------------------



 「パシフィックリム」は、久しぶりに劇場で見た洋画になります。公開前から様々な形で日本特撮へのオマージュが素晴らしいという前評判があったため、こちらも珍しく評判で映画館で足を運びました。
  
 さて、この映画の自分の評価の前提として、オマージュ元である日本の特撮と海外の特撮、そして日本のロボットアニメについて自分の原体験をふれなければいけません。
 結論から言えば自分は日本のロボットアニメへの造詣はまったくありません。
 本来ロボットアニメに触れるべき年代に自分は特撮の、怪獣映画であったり、戦隊ヒーローであったり、そして仮面ライダーへと傾倒していました。自分の同世代は、スパロボやガンダム、さらにはゾイドやガオガイガーなどの直撃世代であるためロボットへの造型深さはほとんどなんらかのかたちで持っています。
 そういった周りの空気に反発してか、ここ2,3年前までロボットアニメは殆どと言っていいほど避けて通ってきました。その食わず嫌いを克服してみたのはエヴァンゲリオンくらいだったでしょうか。ともかく、いわゆる熱血ロボットとの縁は、アクエリオンやマクロスFまで待たなければなりません。

 そんな自分がパシフィックリムをどう評価できるか。結論から言えば1998ゴジラの焼き直し程度にしか感じることができませんでした。ロボットに熱く燃えることができないのは、自分の欠点であると改めて思い知らされた感じです。イェーガーのモチーフは数限りなくある70~80年代ロボットであり、そのルーツは90年代や00年代のロボットも受け継いでいます。
そんな時代の潮流とはかけ離れて育った自分にとってこの映画は、昭和世代の残した遺産の早大リメイクと評価するよりありません。確かに特撮は素晴らしい立ち回りでしたが、自分の見てきた特撮はあえて弱点を残していました。もちろん時代的なものがそうさせていたのですが、それもまた味として消化していたのです。そういった愛嬌を全く感じられないところも自分がノレなかった理由でもあるでしょう。

 ただ、最後のえろっぷに感慨深いものを感じるあたり、自分はまだまだ映画を見慣れていないなぁ、という感触もあります。ある程度の幼少体験を必要とする映画、それがパシフィックリムです。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013.09.10 18:17:35
コメント(0) | コメントを書く
[特撮] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.