茶飲爺 ふらふら生活

今日、下のようなニュースが目に入ったが、驚きだ。



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韓国トップ俳優が最前線へ　ウォンビンさん
【ソウル７日共同】「韓流四天王」の１人として日本でも人気の韓国トップ俳優で、兵役任務に就いたウォンビンさん（２８）が北朝鮮と韓国を隔てる非武装地帯に面した最前線部隊に配置されたことが分かった。聯合ニュースが７日伝えた。
ウォンビンさんが配置されたのは、韓国北東部・華川で非武装地帯に面して張りめぐらせた鉄条網の警戒を担当する陸軍部隊。本人の意思で配置先が決められたが、実際に鉄条網の警戒任務に当たるかどうかは未定という。
韓国で史上最高の観客動員を記録した映画「ブラザーフッド」などに主演したウォンビンさんは昨年１１月末、２年間の兵役に就くため入隊。軍の広報を担当する部隊に配属されるとの見方もあった。今後、配置転換があるかどうかは不明。 （共同通信） - 1月7日15時14分更新

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『韓国北東部・華川で非武装地帯に面して張りめぐらせた鉄条網の警戒を担当する陸軍部隊』というのが問題だ。

非武装地帯というのは、朝鮮戦争の休戦協定で作られた地域で、まあ、ざっくり言えば38度線、北朝鮮と韓国の軍事境界線の南北それぞれ２ｋｍずつ（幅４ｋｍ）のゾーンで、あらゆる軍事行為及び敵対行為を一切禁止する緩衝地帯。

非武装地帯の監視は韓国では陸軍第一師団が担当しており、非常に軍紀が厳しいため、一般徴兵された若者は行きたがらない。第一師団の担当地域から東側、ヨンチョンの方に行くと第六師団（通称「かぎ部隊」）が存在し、さらに東側に第三師団（通称「白骨部隊」）が配置されている。

昔、TVで韓国の徴兵された若者を扱ったドキュメンタリー番組で、この第三師団（「白骨部隊」）のことをやっていたが、「白骨部隊」に配属された若者とそれ以外の若者の(配属先発表の際の)反応の違いに驚いたことがあった。

白骨部隊に配属された若者の落ち込みようったらないわけだ。

なにしろ、白骨部隊に配属されると、北からのスパイなどの密入国者を阻止するために、夜間、非武装地帯の内側に入って警戒する任務があるのだ。

北側も同じことをやっているから、実際に交戦することもあり、年間、数十人規模で死傷者出る（しかし、北と交戦したなんてことは公にはされないから、戦死者もおおぴらには公表されない）らしい。（←（注）一種の「都市伝説」っぽい気もするが）

非武装地帯の部隊は、そういう環境下にあることから、規律（旧日本軍流の鉄拳教育もあるであろう）やストレスで適用障害を起こし、軍事事故（兵士の自傷、他傷、自殺、他殺等）も多いらしい。

要するに、まともなカラダで帰ってこられない確率の最も高い配属先の一つなのだそうだ。

そんなところに、大スター、ウォンビンは配属されたということのようだ。

韓国軍は、ちやほやされる芸能人に批判的なのであろうか、どうもいじめっぽい感じがするなあ。

ウォンビンの無事を祈る。