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カテゴリ:☆本の感想
恩田陸さんの「常野物語」シリーズ蒲公英草紙読みました
久々に手持ちの積読本です 【内容情報】(「BOOK」データベースより) 青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。他人の記憶や感情をそのまま受け入れるちから、未来を予知するちから…、不思議な能力を持つという常野一族。槙村家の末娘聡子様とお話相手の峰子の周りには、平和で優しさにあふれた空気が満ちていたが、20世紀という新しい時代が、何かを少しずつ変えていく。今を懸命に生きる人々。懐かしい風景。待望の切なさと感動の長編。 てっきり常野一族が主体の物語になっているんだと思っていました 「蒲公英草紙」―は峰子が綴っていた日記の名前 ですます調で峰子からの視点で物語りが進んでいきます なんで、ちょっと懐かしいような、時代がかった雰囲気のお話になってます でも、その時代がかった感じはむしろ好み お医者さんの娘の峰子は旧家のちょっと優雅な家族に憧れていた 旧家のお嬢様聡子は体が弱くて外にも出れない そんな聡子のお相手として峰子に白羽の矢が 聡子と峰子。旧家の家族、お客様方、そして常野一族 キラキラとしたちょっと不思議な峰子と聡子の少女時代のお話が続く そんな鮮やかな少女時代が描かれてるからこそ その後の展開の切なさ しっかり泣かされました 峰子のその後の現実が厳しければ厳しいほど その少女時代が輝いて語られてるのが印象的でした 常野一族の影が薄いと思って読んでいたけど、 常野一族の「しまう」能力はこんな風に使うことができるのね~ また光の帝国を読み返してみなくっちゃ ←応援お願いします☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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