ユーロスター事件

ユーロスター事件

私は、イギリスを発つ最後の土産として

フランスに渡った。

その名もユーロスター！

響きがいい～。

友達二人といったのですが、

二人は同じ施設組。

私は別の施設だったので

別々に予約したため、

同じ列車にはなれなかった。

行きは私が３０分前に着き、

帰りは彼女たちが先に出発する。

その予定でした。



楽しいパリを楽しみ、いよいよ

ロンドンに戻る時間になった。

私は少し早いけど

彼女たちと、一緒に駅に向かった。

すっごく、混雑している。

尋常じゃないぐらい混雑してる。

なんでだろ？

不思議に思う。



こんなに人が乗るのかって思ってた。

そしたら、電光時刻掲示板をみると

今の時刻より

明らかに、出発している電車の出発時刻が出ている・・・。

おかしい。おかしすぎる。

近くにいる英語を話している夫婦に尋ねる。

「何があったの？」と聞く。

そしたら、彼女は行った。

「Someone committed sucide in Euro Star・・・ブラブラブラ」

え？マジで？

どうやら、人がドーバー海峡のトンネル内で

自殺を図ったらしい。

その死体の処理に時間がかかって

列車が遅れているみたい。

今日、この日に限って～～～～！

ばかも～～ん！

日を選べ～～～。



というわけで、かなり待たされた。

何時間待ったんだろう。

３－４時間はかるく待った。

ようやく、私が乗るはずだった列車の搭乗時間になった。

え？と思うぐらい、軽くパスポートをみて通される。

もっとみなよ！私がもし悪い人ならどうすんの？って思った。

ゲートに入ってからも列車内に入れない。

そこでも待たされる。

そこに、日本人の家族がきた。

私より後に着たのに、

私より前に並ぶ。

え？ちょっと、そりゃないよって心でつっこむ。

父、母、祖母、娘二人だった。

娘が疲れたらしく、その場にしゃがみこんだ。

母がかなきり声で怒る。

「皆、疲れているのよ！たってない。おばあちゃんのほうが

しんどいんだから！」と説教しはじめる。

しまいには、「皆、疲れているから、イライラしてて

そんなこと、してると、怒られて、刺されるわよ！」と大声でしかる。

やな、母親だよなって思う。

そしたら、となりの、外国人の夫婦がこそこそと話し始める。

「やーね、あれ、日本人よね。みぐるしいわ」って言い合いしてる。

恥ずかしいな～、私も同じ日本人として、悲しくなる。

そうこう、してるうちに、やっと、ゲートがあき、中に入れる。

その母親は子供に「席はちゃんとある、予約してるから、あわてないの」

って言ってる。

たまには、いいこと、言うやんって思ったら、

その人たちより前にいた太って、大きい荷物をもったおばさんが、

荷物が、ゲートの柱にあたり、入れない。

追い越すことはできたけど、

私より先に並んでたし、と、待ってあげる。

なのに、あの家族は、

「席は、何番と何番よ！ダッシュしなさい。」

と、「すみませんすみません」と人ごみをかきわけ、

そのおばさんをどかし、先に列車に飛び込んでいきました・・・。

日本人が全てあ～だと思われたくないわ。

プンプン。



ようやく、ロンドンに着いたのは夜の２２時をまわっていた。

アイルランドに行ったときも、帰りにひどい目にあって

フランスの帰りにもひどい目にあって

日本に帰るときには何が起こるんでしょうか。

そう思った日でした。