コート事件
コート事件
イギリスの冬は寒い。
とーっても寒い。
確かに、緯度が北海道と同じだけある。
ま、底冷えするのだが、あまり、雪は降らなかった。
そんなとき、とある11月。
私は、4日間のホリデーをかねて、
友達の住んでいる施設に遊びにいくことにした。
場所はイングランド北部。
スコットランドとの境界線に割りと近いとこに行った。
行く前、無理を言って、長距離バス、つまりコーチの時間が
あまりなかったので、早めに、仕事をきりあげさせてもらった。
準備もバッチリ♪
しかも、町にいくついでがあった例の用務員さんに送ってもらうことになってた。
いろいろ、点検し、忘れ物ないなって障害者用バスに乗り込む。
ん、でも、なんか、ない気がする。
考え込む。
ピンと思い出した・・・。
暑かったから、一番最後に手に持っていこうと思ってたコートを施設に忘れてきたのである。
すぐに用務員さんに言った。
笑って「ばかだな。俺の服貸してあげようか?あっこはかなり寒いよ」という。
「えー、いいよ」と言った。
まだ、コーチがでるには、まだまだ時間がある。
しかも、まだ、そんな距離まで行ってないし、
戻ってくれないかなあって思ったけど、そこまで甘くなかった・・・。
結局、笑われて、おろされて、「凍えて死ぬかもよ」ってまで言われた。
運良く、町で施設のスタッフと出会った。
その彼女からも、私のジージャン貸してあげようか?っと言われた。
でも、今の格好にどうしても合わない。
なので、断って、ブルーのまま、北部に向かった。
フリースジャケットを、2枚着てたから、
少しはがまんができたが、むちゃ、寒かった。
寒かったのにもかかわらず、せっかくだしと、北海を見にいった。
馬が砂場をかけっていた。
砂浜に、「マリオ LOVE」と書いてみた。
小躍りして写真を撮った。
大事なものは最後にでなく、大事なものほど、先に、手に持ちましょう(笑)