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「普段女房の真紀子から鍛えられているから持ちこたえる」と言うジョ ークが永田町で飛んでいるが、防衛相・田中直紀の予算委員会答弁をつ ぶさに見た限りでは、とてももたないのではないか。 あまりに人が良すぎる。 人が良いと言うことは永田町では蔑称の代名詞だが、ちょっと度が過ぎ ている。 おまけに自らが集中砲火を浴びるための予算委外交・安保集中審議であ ることを理解していない。 無断で15分も閣僚席を空けるなど、緊張感が全く足りないのである。 だから委員会における野党質問もまるで「口頭試問」のようになる。 例えば山谷えり子(自民)が南スーダンに派遣された自衛隊の警護につい て尋ねたのがその例だ。 間違って「まだ決まっていない」と答えたが、実際にはバングラデシュ 部隊が警護している。 結局山谷から答弁撤回を求められて「理解してなかったことは大変申し 訳ない」と陳謝する羽目に陥る。 今後予算委はあの手この手でこの「面接試験型袋叩き」が繰り返される。 そして、田中の“資質”が浮き彫りにされる。 横で右往左往ぶりを眺めていた首相・野田佳彦は「田中大臣は、外務政 務次官や参議院の外交防衛委員長などを務めたことも踏まえて、適材と して、判断した。就任直後で、いささか緊張している向きもあるかもし れないが、しっかり職責を果たしてほしい」と、今のところは擁護して いる。 しかし過去の閣僚辞任例における野田発言はすべて「しっかり職責を果 たしてほしい」であった。 この野田答弁が出始めると“更迭”の2文字が浮遊し始めるのだ。 田中は義父田中角栄について「田中の父は国会論戦の名手として有名だっ た。そこが私との最大の違いだ」と述べたが、もともと比較に値する政 治家ではあるまい。 格が違うのだ。 以上は、メイル・マガジン「頂門の一針」2508号 2012(平成24)年2月1日(木)に掲載 │<< 前日へ │翌日へ >> │一覧 │ 一番上に戻る │ |