マザーテレサ 日々の言葉 あとがき♪ マザーテレサ 日々の言葉 あとがき ♪ 新しいミレニアム(千年紀)を迎えようとしていた私たちに、2000年間うけつがれてきたキリストの教えを、わかりやすく行動で示してくださったのが、マザーテレサです。 マザーテレサは、1910年8月26日にスコピエ(現マケドニア)の裕福な家庭に生まれました。 カトリック信者である母は、いつも食卓に貧しい人を招きいれ、共に食事をするような人でした。 18歳の時にアイルランドの修道会へ入会、その後インドへ派遣され、母と再び生きて会うことはかないませんでした。 36歳の夏、黙想のためダージリンへむかう車中で、神の声をきいたのです。 そして38歳のときに、たった5ルピー(約150円)を手にひとりでスラムに入っていきました。 1948年にひとりではじめた行動は、半世紀を経て全世界120国に広がり、今では6000人のシスターやブラザーを擁し、現在も多くの若者をひきつけてやまない”神の愛の宣教者会”へと成長しました。 カルカッタのマザーの施設、「カリガート(死を待つ人の家)」は、いつも世界中からのボランティアでいっぱいです。 親のない子どもたち、ハンセン病の患者その他みすてられた人たちのお世話をする施設は、どこもボランティアに対してオープンです。 マザーは「愛の反対は無関心」とおっしゃています。 マザーの施設での 交流をとおして私たちは直接貧しい人たちと触れ合うチャンスをいただいています。 シスターたちにとってボランティアは、正直言って邪魔になることもあるはずですが、出会いの場を与えてくださっているのです。 日本にも、私たちの身近にカルカッタはあります。 「だれからも必要とされていない」と感じている人たちがいます。 マザーの言葉に触れた私たちひとりひとりが、それぞれの毎日の中で、小さな行為を通して愛の担い手となること。。。。。これが天国のマザーの、今生きている私たちに託したメッセージではないでしょうか。 出版まで応援してくださった皆様、そして今この本を手にしてくださって いるあなたに心よりお礼申し上げます。 ありがとうございました。 訳者 いなます みかこ |