|
カテゴリ:愛読書
4月に入ってから読んだ本です♪
灰色猫のフィルム 81.灰色猫のフィルム 僕ね、母親を殺したんですよ、包丁で、すごい先の尖ったやつでもしもし?聞こえますか?三円でそのパンを分けてもらえませんか?死んでるの?どこですか、そのテント小屋ってありがとうございますねぇ?殺してみてどう?ねぇ、どうなの?違う、誤解してる、違うんだあの、アクロス・ザ・ユニバースできますか?もしもし?聞こえますか?ねぇ、君は生まれてきたいのかな?生きていたいんでしょ?僕を殺そうとするのは僕だけだ。 うーん、自分の今の精神状態と全く合わなかったこともあって 全くその世界に入り込めず理解する気にもなれず 久しぶりに読むのに時間がかかってしまいました。 読んでるとすごく気力が吸い取られて疲れました。 何が言いたいのかもよく解らないし、その混沌とした世界観を 表したいのかもしれないけどちょっと受け付けられなかったな。 どうも作者の自己満足感ばかりが目立つ気がしました。 現代の若者の表現ってこんな感じなんですかね・・・・。 呪眼連鎖 82.呪眼連鎖 受刑者の自殺が相次いだ北海道・北見刑務所。自殺を不審に思った遺族から調査依頼を受けた弁護士の伊崎晋介は、独房を視察中に意識を失ってしまう。原因の分らぬまま逃げるように東京に戻った伊崎の右眼には、不思議な影が浮かび上がるようになっていた。鎖で繋がれた死体、サーベルを持った男、眼に映る黒い影…。現代と過去がリンクし、伊崎たちに“呪い”が猛威を振るい始める。事件のカギは、明治維新後の北海道開拓の歴史にあった。 ちょこっとだけ『リング』を思い出す呪いの連鎖。 現代と明治のストーリーが交互に描かれているのですが 明治時代の部分がものすごく面白い。 そこだけでもいいくらいに惹かれました。 その分現代部分が弱くて残念。 特に主人公の晋介の魅力が今ひとつ伝わって来ないし 同僚との恋愛話も不要だなあと感じました。 自分自身、網走監獄の見学をしたことがあり、鎖塚も実際見たことがあるので 開拓の歴史部分にはとても興味をそそられました。 悼む人 83.悼む人 週刊誌記者・蒔野が北海道で出会った坂築静人(さかつき・しずと)は、新聞の死亡記事を見て、亡くなった人を亡くなった場所で「悼む」ために、全国を放浪している男だった。人を信じることが出来ない蒔野は、静人の化けの皮を剥(は)ごうと、彼の身辺を調べ始める。やがて静人は、夫殺しの罪を償い出所したばかりの奈義倖世と出会い、2人は行動を共にする。その頃、静人の母・巡子は末期癌を患い、静人の妹・美汐は別れた恋人の子供を身籠っていた??。 すごく感想を書くのが難しいです。 いろいろな想いが巡って一つにはまとまらなくて・・・・。 「悼む人」自体にはそれほど感情移入出来ないんですよね。 納得出来ない部分や矛盾も多いかなと。 それと著者の思いが強すぎるかなあという部分も感じてしまって・・・。 でも主人公の母、巡子の物語は共感出来ることも多く 泣かされちゃいけないと思いつつちょっと涙も・・・。 でも最後はまたちょっと出来過ぎかなと思ったり・・・。 読む人の「死」との距離感でまた印象が違う本なのかもしれません。 私も自分が死んだあと誰かの心の中で生きていけたらいいなって思います。 見ず知らずの人じゃなくて生きている私を知っている人に。 忘れられるというのはとても怖いこと。 納棺夫日記増補改訂版 84.納棺夫日記 掌に受ければ瞬く間に水になってしまうみぞれ。日本海の鉛色の空から、そのみぞれが降るなか、著者は死者を棺に納める仕事を続けてきた。一見、顔をそむけたくなる風景に対峙しながら、著者は宮沢賢治や親鸞に導かれるかのように「光」を見出す。「生」と「死」を考えるために読み継がれてほしい一冊。 「おくりびと」観てないのですが原作に興味を持って読んでみました。 読んで映画とは別物だということがすぐに解りました。 かなり宗教観なども交えて哲学的に語られているので苦手な人は苦手かも・・・。 でもニュートリノのお話とか私は結構興味深く読みました。 特に宗教は持っていませんが・・・・。 生と死について深く考えさせられる一冊だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[愛読書] カテゴリの最新記事
|