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渋滞に一時間を費やし、小岩井農場に到着した。苦労した分、喜びもひとしおである。
500円の入場料を払い敷地の中へ入ると、青々とした芝生が目の前に広がる。新緑の五月だ。目にもよい。 やはり家族連れが多く、芝生の上でバドミントンをやったりキャッチボールをやったり、フリスビーを投げている若者もいる。ほほえましいかぎりだ。 ---フリスビー楽しそうだなぁ~。 うらやましがりながらも農場のウリのひとつである「シープ&ドッグショー」の案内板を見る。 次の開始は15:00からのようだ。現在の時刻は14:50。 グッドタイミングだ。私たちは敷地奥のショーの行われる広場に向かった。 一部柵で囲われている場所の前に観客用に座席がこしらえてある。ここでショーが行われるようだ。 柵の外には、多くの羊が放し飼いにされていた。 「シープ&ドッグショー」とは、この羊達を牧羊犬のメリーちゃんが柵の中に追い込むところを見せるものだったのだ。 ちりぢりに広がろうとする羊達の群を、半円を描くように行ったり来たりしながら柵の中に追い込んでいく犬のメリーちゃん。運動量といい羊を集めていく賢さといい、たいしたものである。 ところが、この日の暑さのせいか羊達の動きが鈍い。メリーちゃんがいくら威嚇しても、草を食べるのをやめようとしない。マイク片手に実況していたお兄さんも「今日は羊が動きませんねぇ。メリーちゃん大丈夫かな?」と心配そうである。 「まったく、あの羊達は。。。N!!お前のようだなぁ。」 私が普段めんどくさがりのNを皮肉って言うと(こいつ、さっきもちょっと渋滞ってだけであっさり小岩井農場行きをあきらめようとするし。。。) 「ううっ、羊負けんな!!」 ---ここで羊を応援してどうする・・・ 少し手間取ったが、羊達も最終的には抵抗するでもなく、全員柵に追いやられた。 丸々羊一頭の毛をバリカンで刈る「毛刈りショー」もあり、ここでも羊は無抵抗で丸裸にされていた。 「迷える子羊とか、生け贄の羊とか、羊って無抵抗の代名詞にされるけど、ホントにそうなんだなぁ。」 Sさんが言った。 私も同感である。 ショーも終わり、再び羊達も柵の外に放し飼いにされた。 近づいて頭をなでてみたが、やはりおとなしい。半端じゃなくおとなしい。 しかも毛がふかふか!! 「ふかふかだ!!」 「かわいいねぇ~~。」 子供達も大喜びである。 しかし、我々には小岩井農場に来た大きな目的が、もう一つあったのだった。 「かわいいねぇ~。」とさんざん羊の頭をなでた後で、 「さぁ、じゃ、ジンギスカン食べに行くか。」 人間とは、業の深い生き物である。 ジンギスカンと牛タンとスモークチーズ、生卵でごはん(ひとめぼれ)を食べる。 ジンギスカンは臭みがあるからダメな人もいるが、それがまたうまい。 大満足の食事であった。ビールにも絶対あうはずだ。 私も飲みたかったが、SさんとNがまったく飲まないクチなのでここでは遠慮しておいた。 ---くぅ~~、ビールを飲みにまた来たいぞ!!! 我々は敷地内の建物で食事をしたが、屋外でも羊や牛の肉が焼かれて販売されていた。網焼きなのがまた食指を誘う。備え付けのテーブルもあり、その側ではジャがバターやソフトクリームも売られている。この日のようないい天気であれば屋外での食事もおすすめだ。 さらに、小岩井農場敷地内の説明。 開放的な芝生の他に、乗馬体験コーナー、牛の乳搾り体験コーナー、羊飼いのゴルフコーナー等があった。どれも「農場」の関わりが納得出来るものだ。(羊飼いのゴルフってのはちょっと強引???) ところでもうひとつ、「農場」との関連がいまいち分からないコーナーがあったのだが、それが私の気を引いた。 「アーチェリー体験コーナー」である。 ---やってみてぇ!! 私の目は19歳の少年のようにきらきらと輝いた。 弓矢を射るなんて、人生で未経験のことなのだ。 「Sさん!!N!!これやんねぇ??ほらっ、矢10本で300円だってさ。」 しきりに勧める私を、めんどくさがりのNが興ざめさせる。 「ふっ、こんなもの、女子供のやるもんだな。」 せっかくの気合いをそがれて、少しむっとして私が聞いた。 「へぇぇぇ、アーチェリーは女子供のやるものかい。じゃあ女子供じゃないお前は何をやるの???」 Nは得意げに答えた。 「俺はあの木かげでごろごろする!!」 ---はいはい・・・ (なんだか、まだまだ続く。。。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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