先ほどニュースで世界一の大金持ちが、メキシコ人であるということが、伝えられたが、
私は、数年前から、メキシコ人であるということを、メキシコに住む、息子から聞いていた。
世界一貧乏な国の部類にはいるらしい、この国で、世界一金持ちがいるなんて、信じられないが、ほんとうらしい。
丁度、「メキシコから世界が見える」山本純一著を読んでいたところだ。
この本を読んでいると、メキシコ人のほとんどは、気軽にアメリカとの国境も
渡ることが出来ないという。
陸続きの国境の無い日本に住んでいると、陸の国境が何を意味しているのか、
判らない。物流の壁は低くなったが、人的な交流の壁は高くなったとも。
ビザを取るのも、金と時間が掛かる。出稼ぎに行こうという貧乏人は、
そんな事はしていられない。アメリカとの国境は3200キロにわたるという。
東側の国境は大きな川が隔てている。この河をバックを背負って密入国する人が
後を絶たない。バックが濡れるので、この人達をウエットバックというらしい。
国境の北には豊かなアメリカがある。しかし、そこへ行っても、金を稼げるアテも無い。
そもそも、カルフォルニアやテキサスはもともとメキシコ領だったのだが、
戦争で負けて取られてしまった。というか、安い値段で買い取られたらしいが。
国境を挟んで、ティファナとサンデェイゴは、近年のマキラドーラという、政策
メキシコで加工する商品を再輸出する、その原料には、関税を掛けないという政策によって
お互いに兄弟みたいな都市になっているらしい。国境に接するこうした兄弟みたいな
都市がいくつかある。
そこに働く人達は、毎日国境を通過している。マキラドーラによって、豊かになった
メキシコ人達もいる。安い人件費で働く第一世代から、最近は、ハイテク産業の技術者
としての高給取りのメキシコ人第三世代の人達も、増えているとか。
汚職や麻薬の取引に目をつぶる。そんな役人天国でもある。
こうした中から、世界一の富豪が生まれるのは、不思議な国なのである。